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ワークフローで Muse Chat を使用する 4 つの方法

2023年8月31日 カテゴリ: Engine & platform | 6 分 で読めます
A screenshot of the Muse Chat user interface.
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Unity は 6 月 27 日に、Unity Muse プラットフォームの主要機能である Muse Chat のクローズドベータ版を発表しました。開発者は、Muse Chat で大規模言語モデル(LLM)*を活用して Unity のすべてのドキュメント、マニュアル、およびその他のリソースから情報を見つけることができます。

この強力なアシスタント機能を使用すれば、クリエイターは開発に関する質問に対して、ファーストパーティである Unity のソースから、適切に構造化された関連性のある回答を入手できます。Muse Chat は、初心者から上級者まで、開発のどの段階においても役立ちますが、現在のクローズドベータ版から得られた手引きや教訓をいくつか皆さんと共有することで、今後 Muse Chat をワークフローで使用する上でのヒントを提供できればと思います。

1. 新しいプロジェクトの探究

新しい Unity プロジェクトを開始できる準備は整っているものの、どのように開始すればいいかわからない場合、Muse Chat を使用すれば、学習プロセスをすぐに開始するための最適なリソースのリストを即座に手に入れることができます。以下に例を示します。

プロンプト – 「こんにちは、Muse。Unity を使って 2D モバイルゲームを構築する手順について、必要なツールや開始方法を含めて、詳しく教えてください」
回答

「Unity で 2D モバイルゲームを構築するには、次の手順に従います。

  1. Unity をインストール:Unity の最新バージョンをダウンロードしてインストールします。安定性があり、長期サポートが受けられる 2022 LTS リリースが推奨されます。
  2. Unity を 2D モバイルゲームの開発向けに設定:新しい Unity プロジェクトを作成する場合は、2D テンプレートを選択して、2D ゲームの開発向けにプロジェクトを設定します[1]。
  3. Unity のインターフェースとワークフローを理解:Unity のインターフェース、メニュー項目、アセットの使用、シーンの作成、ビルドの公開をよく理解します[2
  4. アセットをインポートして整理:スプライトやサウンドなどの 2D アセットをプロジェクトの Assets フォルダーにインポートします。2D アセットは Unity により自動的にインポートされ、Project ウィンドウに表示されます[3]。
  5. 2D ゲームオブジェクトを作成して操作:Sprites を使用して、ゲーム内に 2D グラフィックスを表示します。Sprites は、ビルトインの Sprite Editor で編集したり、Sprite Renderer コンポーネントを使用して描画したりできる標準テクスチャです[4]。
  6. 2D 物理演算と衝突判定を実装:Unity の 2D 物理演算システムおよびコンポーネントを使用して、リアルでインタラクティブな 2D ゲームを作成します[5]。
  7. ゲームメカニクスと動作のスクリプトを作成:ゲームプレイのメカニクスとゲームの動作を定義するスクリプトを作成します。Unity は、C# を使用したスクリプト作成をサポートしています[6]。
  8. 2D モバイルゲームを構築してテスト:ターゲットプラットフォーム(iOS または Android)でゲームを何度もテストして、互換性とパフォーマンスを確かめます[7]。
  9. モバイルデバイス向けにゲームを最適化:モバイルデバイス向けにゲームのパフォーマンス、解像度、および入力処理を最適化します。
  10. ゲームを公開:開発とテストが完了したら、ゲームを希望のアプリストアで公開します[8]。

その他の学習リソースについては、以下を参照してください。

  • 2D ゲームアート、アニメーション、ライティングに関するアーティスト向け Unity eブック[7]。
  • 2D ゲーム開発入門の Unity Learn コース[7]。

特定の機能の詳細については、Unity のドキュメントを参照してください。2D モバイルゲームの開発が成功することを祈っています」

ヒント:上記のいずれかのステップをさらに詳しく知りたい場合は、追加の質問をしてください。例えばシーンを作成するときに、何を考慮すべきかを Muse Chat が説明します。

2. コードの生成

コードをゼロから構築するのは困難です。Muse Chat はこのプロセスを簡素化するために設計されました。Muse Chat にコードの生成を依頼すれば、迅速な開発が可能になります。Muse Chat はテストを記述するときに有用なコードスニペットを作成するのに役立つと、ベータ版のユーザーは共有しています。

Muse Chat を使用すると、コードをゼロから作成したり、既存のコードを変更したりできます。また、新しいメソッドを見つけるきっかけとして、Muse Chat を使用することもできます(キャラクターのジャンプ能力を変更してから、シングルジャンプをダブルジャンプに変更するなど)。

ジャンプメソッドについて、Muse Chat とどのように対話するかを探ってみましょう。

例:ジャンプメソッドについて尋ねる

Muse Chat interface view, displaying how to type a question in the tool. Prompt show is: “Hi Muse, can you help me change the jump method to allow double jumps instead of single jumps?”

プロンプト – 「こんにちは、Muse。シングルジャンプではなくダブルジャンプが可能になるようにジャンプメソッドを変更するのを手伝ってくれませんか」
回答 – Muse の応答と、ダブルジャンプを可能にするために生成されたコードは以下の通りです。

Muse Chat view of the tool’s response to the jump method prompt shown above.

新しく生成されたコードをどのように適用するのが最適かを判断するには、Muse Chat に追加の質問をします。

プロンプト – 「ありがとう、Muse。では、jumpForce の値をどのように調整するか教えてください」
回答 – Muse の応答と、jumpForce 値を調整する手順の説明は以下の通りです。

Muse Chat view of the tool’s response to the follow-up question: “Great, thank you Muse! Now, can you tell me how to adjust the jumpForce value?”

3. 問題のトラブルシューティング

特に独りで開発している場合は、修正不可能に見えるバグに遭遇すると、開発時間が消費されるだけではありません。フラストレーションを引き起こす大きな原因にもなります。

プロセスに Muse Chat を追加すれば、一緒にトラブルシューティングしてくれるチームメイトが得られます。これまでよく目にしてきた使用例の 1 つは、開発者が Muse Chat とコードを共有し、機能しない理由を尋ねるというやり方です。原因がわからない場合は、Muse Chat に問題を説明することもできます。すると Muse Chat は、ドキュメントやその他のリソースをスキャンして、何が問題かを特定します。

あるいは、バグのある環境を複製し、テストを素早く設定すると、Muse Chat が問題の解決を支援してくれる可能性があります。あるベータテスト参加者は次の体験を共有しました。エディターのドメインのリロード後にのみ発生することがわかっているバグ用のテストを作成していたので、『スクリプトを使用してドメインのリロードを強制するにはどうすればよいか』を Muse Chat に尋ねました」。その結果、該当の機能をより迅速に見つけることができ、テストの実行とプロジェクトのデバッグが容易になりました。

4. お気に入りのリソースの迅速な発見

Unity のベータ版を熟知しているユーザーからは、Muse Chat を使用すればお気に入りのリソースを素早く見つけることができ、忘れていたツールを再発見することもできるといった称賛の声が上っています。

あるベータ版ユーザーは次のように述べています。存在は知っていても、どこにあるか覚えていない API を見つけるのに非常に役立ちます。Unity を使用していなければ、Google や Slack で検索したり、他のチャネルで尋ねたりしなければいけませんが、そのような時間を節約できます」

Muse Chat がリソースを素早く見つけてくれるので、自分で探しに行く必要はありません。

Muse Chat は全く新しいツールです。開発は継続中で、テクスチャとスプライトが間もなく利用可能になります

6 月にも予告したように、Unity Muse は、テクスチャやスプライトを生成する機能など、さらに多くの機能を AI ベータ版に追加する予定です。Unity AI はさらに多くの可能性を引き出します。今すぐ AI ベータプログラムに登録しましょう。新機能の提供開始を最初に知ることができます 。 また、Muse コミュニティに参加して、AI を使用した作成方法を習得してください。

* Unity Muse Chat の作成にあたって、私たちはサードパーティ製の LLM の使用を許諾し、ファーストパーティである Unity の技術ドキュメント(マニュアル、リリースノート、チュートリアル、スクリプトガイドなど)と統合しました。そのため、クリエイターは、最も関連性の高い最新の情報を入手できます。私たちのアプローチついて詳しくは、倫理的 AI の指針をお読みください。

2023年8月31日 カテゴリ: Engine & platform | 6 分 で読めます

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