Unity を検索

3 つのアップデートに加え、Unity Muse のすべての機能がエディターで利用可能に

2024年4月23日 カテゴリ: Engine & platform | 8 分 で読めます
Unity Muse
Unity Muse
取り上げているトピック
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

Unity Muse ユーザーは、Muse の 5 つのすべての機能を Unity エディター内で直接使用できるようになりました。AI 機能を作成ツール内に取り込むことで、より簡単かつ便利に Muse を使用して、クリエイティブプロセスを補完し、開発を効率化できるようになりました。 

オリジナル 2D アセットを作成する Muse Sprite や、最近改良が行われた、3D オブジェクト用に様々なユニークなテクスチャを作成できる Muse Texture 生成についてはすでにご存じかもしれませんが、今回のアップデートでは 3 つの嬉しい改善が加えられました。

  • 新しい Muse Chat のエディター統合バージョンでは、プロジェクトを考慮した応答が可能です。
  • すべてのユーザーが利用できるようになった Muse Animate では、プロジェクトのコンテキスト内でアニメーションを生成できます。
  • LLM を利用した Muse Behavior は、直感的な AI アシストインターフェースでキャラクターインタラクションを設定できるもので、Muse を使用しているすべてのユーザーが利用できるようになりました。

1. エディター内のチャットで、プロジェクトに特化した回答やソリューションにアクセス

昨年の Muse のローンチ後、当社はチャット体験をどのように継続的に改善できるかについて、フィードバックを求めました。その結果、エディターを離れることなくエラーのトラブルシューティングを行いたいという圧倒的な要望が寄せられました。Muse Chat に自動的にプロジェクトの詳細を把握させておくことで、コンテキストを伝える時間を短縮し、より適切な回答をより素早く得ることができれば便利だ、という内容のフィードバックを受け取ったのです。

今回、皆さまのフィードバックを踏まえ、Muse Chat がエディター内パッケージとして利用できるようになりました。このアップデートは、プロジェクトを考慮した応答を提供するための基盤も提供します。Muse Chat は、Unity バージョン、アクティブなレンダーパイプライン、使用している入力システム、ターゲットプラットフォーム、API との互換性、その他のプロジェクト設定など、プロジェクトに関する主な詳細を取得できるようになります。

A project in-Editor using Muse Chat to troubleshoot errors
エラーのトラブルシューティングに Muse Chat を使用したエディター内のプロジェクトの例

このアップデートにより簡略化されるトラブルシューティングの例として、コンソールエラーの解決が挙げられます。エラー発生時に、そのエラーをクリックして、「このエラーはどのように修正できますか?」と尋ねることができるようになりました。 Muse は問題の原因に関連する情報を自動的に取得し、解決方法を提案します。

Muse Chat は、プラグアンドプレイで使用可能なスクリプトも引き続き提供します。今後も Muse Chat は進化し続け、状況に合わせた回答や情報、コードスニペット、よりスマートなエディター統合を提供する、よりインテリジェントなチャットベースアシスタントになるでしょう。

2. Animate でヒューマノイドキャラクターに命を吹き込む

アニメーションは複雑な技術です。ゲームメカニクスに組み込める、基本的な動きのプロトタイピングを早い段階で行うことで、開発後期にかける時間を大幅に節約できます。Muse Animate は、自然言語を使用して、ヒューマノイドアニメーションを迅速に生成するのに最適です。

Muse Chat に関するフィードバック同様、Muse Animate のエディター内統合を強化する必要があるという声もよく耳にしました。当社は、圧倒的なフィードバックに基づき、すべての Muse ユーザーが利用できる新しいエディター内 Muse Animate プレリリースパッケージをリリースしました。この新バージョンでは、Unity エディター内で直接 Unity アニメーションクリップを作成して、それを簡単にリターゲットし、Unity ヒューマノイドリグを使用するキャラクターで動かすことができます。

Generating a cartwheel animation, editing, and applying it to a humanoid character
Muse Animate を使用して、シーン内のキャラクターに適用するための「前に歩く」アニメーションを生成

アニメーションを選択して複数のポーズに分解することで、生成したアニメーションを Muse で編集することもできます。そこから、エフェクター(キャラクターの一部の関節上に表示されている小さなオレンジ色の点)を選択して、動きをより細かく調整できます。Muse Animate は、加えられた変更を処理し、アニメーションを再生成します。このパッケージでは、外挿ポーズ、最初のポーズへのループ、トランジションの長さなどの追加の編集機能も利用できます。

このリリースでは、既存の AI アニメーションモデルの強化にも積極的に取り組み、スケッチや動画からアニメーションを作成する機能など、アニメーションの新たな生成方法および編集方法を導入します。

3. LLM を利用したビヘイビアでキャラクターにアクションやリアクションを付ける

NPC とのインタラクション機能によって、ゲームキャラクターを生き生きとさせられる、ビルトインビヘイビアツリーを実装して欲しい、という要望が多く寄せられました。昨年、当社は Muse の Behavior 機能のクローズドプレリリースを開始しました。これは、LLM を利用したディシジョンツリーであり、使いやすいワークフローでキャラクターやオブジェクトのカスタムロジックを作成できるというものです。この一連の機能には、より複雑なインタラクションの設定に役立つ生成機能も含まれています。

現在、LLM 機能を利用した Muse Behavior プレリリースパッケージは、すべての Muse ユーザーが利用できます。このパッケージは、より使いやすく、より直感的に編集できるように、設計および改良されています。古典的なビヘイビアツリーモデルのように、Muse Behavior は人間が読めるノードとブランチで構成されており、ストーリーのような表現を作成できます。

Example of behavior tree set up in Muse Behavior
Muse Behavior で設定されたビヘイビアツリーの例

ノードのストーリー内の単語は、ノード内部のロジックで使用される入力としてタグ付けされます。単語は自動的にフィールドに変換され、ノードに直接データを埋め込むことができます。キャラクターにセリフを付けたいですか?talk ノードを追加して単語を与えれば、プレイヤーインタラクションがトリガーとなり表示されるダイアログをキャラクターに追加できます。

Muse Behavior には、グラフ全体のノードで再利用できる変数を含むブラックボードもあります。フィールドのリンクボタンをクリックし、割り当て可能なオプションのメニューから選択するだけです。ブラックボードの変数は、コード内で値を割り当てることも、Inspector ウィンドウの Behavior Graph Agent コンポーネントから割り当てることも可能です。繰り返し可能なアクションを設定し、複製できるこの機能により、複雑で繰り返されるインタラクションをより素早く簡単に作成できます。

Variables in the Muse Behavior blackboard
Muse Behavior ブラックボード内の変数

Muse Behavior では、ビヘイビアツリーのハイレベルな構造とナラティブを制御できるカスタムアクションを作成できます。ビヘイビアツリーを作成したことがなくても心配要りません。新しいアクションタイプの作成からグラフへの追加まで、ノードウィザードが順を追って導いてくれます。 また、LLM 機能を使ってツリーを自動生成することもできます。Muse Behavior の改良を続ける過程で、複雑なビヘイビアツリーの設定をさらにシンプルにする生成機能を追加していく予定です。

A Muse Behavior decision tree
NPC 警備員が巡回し、プレイヤーが近づきすぎると「注意!」と声を上げる、というループを作成するのに、Muse Behavior のデシジョンツリーが使用されている

今後の展開について

これらの新たなパッケージや改良は、まだ開始したばかりです。当社は、既存機能の改良も引き続き進めており、その一例である Muse Texture では、新しい独自のリサーチとプロプライエタリモデルを活用して、3D オブジェクト用の本物の PBR マテリアルを生成しています。つまり、オブジェクトに直接ラップ可能で、ライティングに正確に反応するマルチマテリアル UV テクスチャを生成できるようになります。

Three Muse textures
同じ 3D モデル用に生成された 3 種類の Muse テクスチャ

また、当社はシーン設定におけるオーディオの重要性も理解しており、今年の後半には、動きや環境音など、AI によってプロンプトからサウンドエフェクトが生成可能な Muse Sound をリリースする予定です。

Unity Muse でアイデアを形にする

GDC では、Muse の 5 つの機能をすべて使用して、URP サンプルプロジェクトの Garden シーンでゲームループをカスタマイズする方法を紹介しました。「Unity Developer Summit: Unity Muse: Accelerating Prototyping in the Unity Editor with AI」(Unity Muse:AI を活用した Unity エディターでのプロトタイピングの高速化)では、Muse のすべての機能を使用してプロジェクトのシーンとゲームプレイを素早くカスタマイズする方法を学ぶことができます。

Muse のオンボーディング体験をアップデートし、Muse の無料トライアルの開始、および Muse パッケージのプロジェクトへの追加をより簡単に行えるようにしました。新しい Muse Explore ページをご覧いただき、Discussions で最新の機能や改善点に関するご意見をお聞かせください。

2024年4月23日 カテゴリ: Engine & platform | 8 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

取り上げているトピック
関連する投稿