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Unity で Meta Quest 3 向け混合現実の開発を始めよう

2023年6月20日 カテゴリ: Engine & platform | 5 分 で読めます
Caucasian man seated on couch wearing Meta Quest 3 headset while game characters and sets unfold around him in mixed reality.
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クロスプラットフォームに対応した魅力的な Meta Quest 向けの没入型体験を作成できる新たな方法を発表でき、とても嬉しく思っています。このブログでは、Open XR と Unity の AR Foundation を利用した、Meta Quest 3、Meta Quest 2、Meta Quest Pro 用の混合現実開発ツールの最新プレビュー版について詳しく説明します。このリリースを使用して、周囲の環境と相互作用する方法に大変革を起こす準備を整えてください。

African American women in action, smiling, while wearing Meta Quest 3 headset in living room interior

混合現実の力

混合現実を使用すると、実世界でデジタルコンテンツとインタラクションが取れるので、仮想オブジェクト、キャラクター、体験によって周囲の環境を拡張できます。高度なセンサーとトラッキング技術によって、物理環境を正確にマッピングして、その環境内に仮想コンテンツを正確に配置できます。混合現実は、周囲を認識する方法や周囲と関与する方法も拡張するため、没入感のあるまさに斬新なユーザー体験が提供されます。Unity の新しいツールセットは、クロスプラットフォームに対応した魅力的な混合現実体験を Quest デバイス向けに作成する際に必要なリソースを提供することを目的としています。

OpenXR と AR Foundation

OpenXR は、コードを書き直さなくてもアプリケーションをさまざまなハードウェアで利用できるようにすることで、AR と VR の開発を簡素化するロイヤリティーフリーの標準です。業界リーダーのコンソーシアムによって開発された OpenXR の相互運用性のおかげで、幅広いオーディエンスに届くコンテンツを簡単に作成できます。

Unity の AR Foundation は、携帯型および頭部装着型のすべての AR/VR デバイスで使用されるアプリケーションを作成するために特別に構築されたクロスプラットフォーム対応のフレームワークです。開発者は体験を作成し、その体験を複数のプラットフォームにデプロイできます。AR Foundation は、ARCore、ARKit、OpenXR 標準などの一般的な SDK の機能を活用して Unity でシームレスなワークフローを提供するため、ユーザーは創造性を解き放つことに注力できます。

White-colored Meta Quest 3 headset and controllers floating over ombre pastel background

プレビュー版

新しい Meta OpenXR パッケージを通じて提供される、プレビュー版 AR Foundation の Quest に対するサポートについて紹介します。

このプレビュー版のリリースでは、Quest に対してパススルー、平面検出、デバイストラッキング、レイキャスト、アンカーなどの重要な機能がサポートされます。また、基本的な平面検出とレイキャストを示す Simple AR や、物理環境でアイテムの位置と方向を指定するオブジェクトの作成方法を示す Anchors などのサンプルのための Quest 固有のアップデートも含まれています。

パススルーと平面検出について詳しく見ていきましょう。

実環境とデジタルコンテンツの融合

パススルーのサポートにより、開発者は仮想環境と実環境をシームレスに融合できるようになったため、ユーザーは仮想コンテンツを操作しながら物理環境を見て、インタラクションを取ることが可能です。

プレイヤーがリビングルームやオフィスを移動しながら仮想の敵と戦うことができるゲームを作成することや、仮想オブジェクトを実環境のシーンにこれまでにないほど正確にオーバーレイするアプリケーションを設計することを想像してみてください。可能性はまさに無限です。

物理空間の理解

AR Foundation の平面検出は、Meta Quest 向けのコンテキストアウェアな体験を作成しようとしている開発者の可能性を広げます。平面検出を使用すると、アプリケーションは物理環境を分析および解釈できるため、仮想オブジェクトに実環境を考慮したインタクションを行わせることができます。

キャラクターがリアルタイムで障害物を避けながら移動するゲームを作成することや、さまざまな部屋のレイアウトに適合するレベルを複数設計することを想像してみてください。AR Foundation の Quest 向け平面検出は、物理空間を理解し、より深い没入感をもたらすために必要なデータを提供します。

Quest 3 向けの構築を始めましょう

Unity Editor displaying the welcome window of the mixed reality template overlaid on top of a mixed reality template project.

堅牢なテンプレート、サンプルコンテンツ、および事前定義済みのインタラクションがあれば、多くの時間を節約できます。新しい XR テンプレートとサンプルを Unity に追加するのはそのためです。プロジェクトの設定を合理化し、複雑なオブジェクトのインタラクションを詳しく調べ、ユーザーインターフェースの例を見ることができるようになります。Unity Hub でのこれらのテンプレートがリリースされるのをお待ちください。

Unity 2022 LTS 以降をダウンロードすれば、AR Foundation と OpenXR を使用して Quest 3 向けのアプリを今すぐ構築し始めることができます。実験的に提供されている Meta OpenXR パッケージのダウンロードも必要です。ダウンロードするには、Unity エディター内から Unity Package Manager を開き、左上のプラス記号(➕)をクリックして「Add package by name」を選択し、「com.unity.xr.meta-openxr」と入力します。ダウンロードが完了すると、OpenXR Plugin や AR Foundation パッケージなど、他の必要なパッケージのダウンロードが自動的に開始されます。サンプルコンテンツについては、Github の Simple ARAnchors を参照してください。

Unity XR チームは、AR Foundation を継続的に改善しています。開発を続けるにあたって、皆さんのご意見や、皆さんがこれらのツールを使って何を構築したかをお知らせいただければと思っています。ソーシャルメディアに皆さんのプロジェクトについて投稿するときは、ハッシュタグ #unityARF をぜひ付けてください。

2023年6月20日 カテゴリ: Engine & platform | 5 分 で読めます

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