本日、私たちは終了プロセスの最初のステップ、つまり Web Player を非推奨(deprecation)とすることを発表します。Unityが機能を非推奨(deprecated) にするということは、その機能の利用は控えた方がよく、また将来のUnityのリリースで削除されます、という意味です。Web Playerについては、Unity 5.2 および 5.3 についてはWeb Playerのコンテンツを引き続きビルド出来ますが、Unity 5.4 (2016年3月リリース予定) ではWeb Playerのサポートを含めない予定です。その後、Web Playerはサポート外の製品となります。
では、「2016年3月以降にUnityでWeb向けに開発したい」という人にとっては、これはどういう意味になるんでしょうか? 5.4では、Web向けのコンテンツを出力出来るオプションは、現在プレビュー版として配布されているWebGL出力機能のみになります。Web Playerと違い、WebGLはプラグインではなくブラウザの標準機能を使って動作します。これはつまり、WebGLのコンテンツはブラウザにプラグインのインストールが必要ないということです。ただし、WebGLはWeb Playerとはまるで違うプラットフォームで、Web Playerとは機能もパフォーマンスも差があるということを理解することが重要です。私たちは現在ブラウザーベンダー各社と密接に仕事をしており、このギャップができる限り小さくなるために努力していますが、それでもセキュリティ上の観点などからかけられたプラットフォーム上のいくつかの制約 - たとえば利用可能なネットワークプロトコル - などは残ります。
WebGLでの開発についてより詳しくは、Unityマニュアルの「WebGL での開発を始めるにあたって」をご覧下さい。
じゃあ、今ウェブ上にあるWeb Playerで作られたコンテンツはどうなるの?ユーザーはUnity Web Playerで作られたゲームを今後も遊べるんですか?
短い答えは「はい」です。Web Playerで作られたコンテンツはNPAPIプラグインをサポートするブラウザーで遊ぶことが出来ます。Unityは Unity 5.3をその後もダウンロード可能にします。Web Playerは現存するコンテンツについてはどれでもひきつづき実行する事が出来ます。
ただし、それにはNPAPIをサポートするブラウザーを利用するか、NPAPIサポートを打ち切る前の古いバージョンのブラウザーを使う必要があります。加えて、Web Player のビルドはメンテナンスを打ち切るので、私たちにはこれを利用することにはセキュリティ上の潜在的なリスクがあることをユーザーに周知する必要があります。UnityはWeb Playerで作られたゲームの重要性と歴史的関連性を非常に深く理解していて、いままでにWeb Playerで作られたゲーム達をまた再び遊べるようにしたいと強く思っています。私たちはこの件について社内にワーキンググループを作って、代替になる技術的解決策を調査していますので、進捗がありましたらまた皆さんと共有させていただきます。