Microsoftはその後、Windows 10で新しいEdgeブラウザーをリリースしました。このブラウザーはasm.jsをサポートし、かつその機能はデフォルトで有効になっています - だので、どのくらい良い結果が出るのか大変興味がありました。その他、私たちはShared Array Buffersが有効になってマルチスレッドでコードが実行出来るようになったUnityの実験ビルドも作ったので、それでどのくらいのパフォーマンスの改善が見込めるのかもチェックしたいと思いました。このバージョンのUnityはShared Array Bufferサポートが有効になったFirefoxのナイトリービルドを使ってテストすることにしました。
もしお使いのブラウザーで今回のベンチマークを実行したい場合は、ぜひブラウザでこちらをアクセスして試してみて下さい。
こちらがベンチマーク・スイートによるそれぞれのブラウザーでの総合スコアです。ベンチマークは 3.3.GHzの Core i7 CPU と Nvidia GTX 960 GPU を載せたWindows 10 PCでの実行結果です。Shared Array Buffers サポートの入ったFirefox 45はナイトリービルドのFirefoxと実験ビルドのUnityを使っているので、グレーのバーで表現しています:
こちらがMac OS Xでの異なるブラウザー間のスコアです。2.6 GHz のCore i7 CPUを載せたRetina MacBook Pro 15”での実行結果になります(他のブラウザーとSafariの比較用にどうぞ):
こちらがWindowsでの個々のベンチマークの違いです。個々のテストについて、32bit版のFirefox 41を1.0としてスケールしています:
こちらがOS Xについての個々のベンチマークです。こちらも個々のテストのFirefoxを1.0としています:
こちらが去年のベンチマークに対する今年のベンチマーク結果の全体的な比較です。去年からパフォーマンスがどのように変わったかが分かります。これは 2.6 GHz Core i7 CPUのRetina MacBook Pro 15”を使ったMac OS Xでのスコアの比較です:
最後に、こちらがUnityのコンテンツが起動するまでの時間に対するベンチマークになります。下のバーは個々のブラウザーでベンチマークプロジェクトを開いてから最初のフレームがレンダリングされるまでの秒数です。このとき、コンテンツはローカルディスクから読み込まれているので、ネットワークからのダウンロード時間は無視されています。Firefoxはasm.jsのコンパイル結果をキャッシュするので、同じコンテンツが2回目にロードされる時にはコンパイルがスキップ出来、結果ロードが高速になります。ベンチマークではFirefoxはこの2つのケース(最初のロード(cold)と2回目のasm.jsのコンパイルキャッシュが聞いた時のロード(hot))を載せています: