WWDC18 のキーノートはご覧になりましたか?Apple から iOS 12 の新機能が紹介され、その中には ARKit の大きなアップデートも含まれていましたね。そして、Unity の Book of the Dead のようなインタラクティブなコンテンツをリアルタイムに再生することができる、eGPU 対応の MacBook Pro のパワフルさも注目すべきトピックのひとつでした。
Metal サポートと外付け GPU の力を借りて、Unity のエディター環境とレンダリング環境で『Book of the Dead』の超現実的なシーンが MacBook Pro でも驚くようなパフォーマンスをもって再生されたのです。私たちは Unity の HD レンダーパイプラインを使ってデモをリアルタイムにレンダリングして動かし、WWDC ステージの巨大なスクリーンで、安定して 30 FPS を出しながら再生することに成功しました。これは大きな実績であり、また eGPU を装着した MacBook Pro の高いパフォーマンスを証明することにもなったのです。
Apple からは ARKit 2 の新機能についても同時に発表がありました。この新機能は体験共有、永続的 AR、物体認識、画像トラッキングを即時にサポートしています。このツール群は Unity を利用している開発者にも公開され、以前より美しく、シームレス・インタラクティブ・協働的といった特徴もより強化された体験をユーザーに届けることを可能にします。
キーノートでは、ARKit 2 の使用例として Lego Studio が引き合いに出され、新しい物体認識機能や仮想的な物体と現実の環境とのインタラクションのデモが行われました。Lego Studio の一連のデモが Unity ARKit プラグインを搭載した Unity で制作されたことは私たちにとってうれしいことです。しかも ARKit 2 の能力を引き出すツールはすべての Unity 開発者に公開されているのです。
私たちは AR 開発において最も強力で、利便性の高いツールを作り上げることに心血を注いでいます。いまも AR 技術を製品やサービスにさらに密に組み込み、AR 開発をより速く、より簡単に行えるようにする機能を追加する作業が進んでいます。これから XR チームの出してくるアナウンスを心待ちにしていてください。
ARKit 2 SDK for Unity を使うには、Unity 2017.4 以降のバージョンをインストールする必要があります。以下に ARKit を始めるときに役立つリソースをいくつか挙げておきます。
Unity Connect の Mobile AR channel(英語)に参加して、自分が取り組んでいるものをシェアしましょう。ハンドヘルド AR は世に出たばかりの製品で、いろいろ試したり、ユニークなアプリケーションを作って発表するチャンスが広がっています。あなたの素晴らしいアイデアに触れるのを楽しみにしています!