Unity 5.3はWebGL開発者にとって関係のある数々のアップデートが投入されています:
これまでUnityのWebGL機能は非サポートのプレビュー版機能として提供されてきました。Unity 5.3にて、わたしたちはこの「プレビュー」の表記を落とし、正式にサポートされたビルドターゲットに昇格します。プレミアムサポート、およびエンタープライズサポートプランは、今後WebGLをサポート対象としてカバーします。
Unity 5.3は上記で書かれたような沢山の改善をWebGL開発者に提供します。また、5.2および5.1のサイクルでも、同じように数々の改善を行ってきました。わたしたちはUnityのWebGL機能が5.0以来長い道のりを乗り越えてきたと感じています。同じように、ブラウザーテクノロジーもこの期間で改善されていきました。MicrosoftはWindows 10でasm.jsをサポートする新しいEdge ブラウザーをリリースし、UnityのWebGLコンテンツの実行速度はかつてのInternet Explorer 11に比べて大幅に高速になりました。UnityのWebGLコンテンツを楽しめる人々の潜在的な総数が今までよりも広がったのは間違いありません。
WebGLプラットフォームは5.0でPreview版をリリースしたときに比べて大幅に良くなりました。ただし、これはUnityの全ての機能が突然WebGLで動作するようになったという訳でもなければ、パフォーマンスがデスクトップ向けのビルドと遜色ない速度になったわけでも、全てのブラウザーでコンテンツが再生できるようになったわけでもありません。これらのすべてのエリアで改善が見られていますが、あくまで一歩一歩良くなっているのです。そうした課題はありつつも全体としてみると私たちのWebGL機能はこのプラットフォームの制約の中ではかなり上手く動作するようになったと思いましたので、今がWebGLを正式なビルドターゲットとするべき時だと考えたのです。その分、私たちはドキュメントに力を入れてどういった制約事項があり、どのブラウザーでどの程度の期待ができるのかといったことをよく分かるようにしました。
私たちのWebGL出力機能はブラウザーのWeb技術に大きく頼っています。私たちは過去数年間、ブラウザーベンダー大手3社と密接に協力し、これらのテクノロジーの改善に貢献してきました。
Mozillaのプラットフォームプロダクト マネージメントディレクターである Martin Best氏は「MozillaはUnityが次のステップに進みWebGL出力機能に対する正式なサポートを提供することをとても嬉しく思います。私たちはasm.js、WebGLやEmscriptenと言った多くの基盤となるWebテクノロジーを創始し、こうしたことを可能にしました。私たちはUnityや他のブラウザーベンダーと密接に関わっていき、最高のWebゲーム体験を実現していきます」 と言っています。より詳しくはMozillaのブログでお読みいただけます。
Microsoftでは、EdgeおよびOpen Web Standards のプリンシパル プログラムマネージャーのDavid Catuhe氏が: 「Microsoft EdgeにとってWebGLとasm.jsはWindows 10ユーザーに完全なWeb体験を提供する重要な要素です。WebGLビルドターゲットをリリースすることで、Unityはデベロッパーが素晴らしいゲーム体験を私たちのユーザーに、Webを通して提供する能力を与えてくれます。私たちにとってもUnityと共に仕事をして、WebGL、asm.jsやその他の機能強化をWebプラットフォームに提供していくことはまたとない機会です」とコメントを寄せています。
Google ChromeのWebGLチームであるBrandon Jones氏、Zhenyao Mo氏 と Ken Russell氏はデベロッパーコミュニティに向けて同様の意見を表明しています:「UnityのHTML5およびWebGL出力サポートはこのエコシステムの中で最もエキサイティングなことの一つです。世界中のデベロッパーがUnityを使って素晴らしいコンテンツをWebに持ち込むでしょう。私たちは今後も継続してWebプラットフォームのパフォーマンスと機能を改善し、さらにエキサイティングなインタラクティブコンテンツを可能にしていきます」
私たちはUnityのWebGL出力機能がWebのゲームの未来だと信じています。Heroes Of Paragon、 Spider Box、 Big Buck Hunterのように、UnityのWebGL出力を使ったすでにリリース済タイトルも出てきています。このリストにあなたのゲームの名も連ねましょう!
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