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Unity 2019.1、2019.2、2019.3 とバージョンを重ねる中で、レンダリング、エディターUI、ノードベースのオーサリングツールなど、多くの改良が施されました。本日、これらすべての機能を搭載し、最高の安定性を実現するための修正を施した Unity 2019 LTS をリリースします。

ユーザーの開発プロセスを改善するためのコミットメントの一環として、Unity は現在、LTS をプラットフォームのデフォルトバージョンとして提供する方向に移行しつつあります。それと併せて、年間のリリース回数も少なくすることを先ごろお知らせいたしました。Unity がユーザーのニーズを理解する上で、ユーザーの皆様には非常に助けられており、また、皆様からのフィードバックに大変感謝しています。これに対して私たちは、機能の安定性と相互運用性を提供することを重視し、より柔軟性を高めるために、ワークフローの改善と Unity のモダン化を進めてきました。

Unity 2019 LTS のリリースに伴い、本日より、Unity 2019 については LTS バージョンが Unity Hub でダウンロードを行う際のデフォルトとなります。今後、Unity は年に最大で 2 回、TECH ストリームでのリリースを行い、それに続いて年に 1 回の LTS リリースを公開します。TECH ストリームはテクノロジーやワークフローが進化していく中で最先端を求めるクリエイター向けであり、一方 LTS は近日中にプロジェクトの出荷を目指すクリエイターや、Unity 2019 LTS で必要な機能が揃っているというクリエイター向けに提案されています。このリリース方針の転換により、制作中のプロジェクトで使うために、最も安定したバージョンを確実にインストールすることができます。

Unity 2019 LTS が提供するもの

新しい長期サポート(LTS)バージョンの Unity には、これまでの 3 つの TECH ストリームリリースに搭載されたすべての内容と、Unity 2019.3.0リリース以降に施されたすべての修正と改良点が含まれています。これまでの LTS リリースと同様に、Unity 2019 LTS では新機能、API の変更、機能強化には重きをおかず、製品の安定性向上を目的とした不具合の修正やユーザビリティのアップグレードを重視します。つまり、新機能は提供しない形で 2019 年の TECH ストリームを継続するバージョンという位置づけであり、これが LTS の初期バージョンが Unity 2019.4.0 とも呼ばれる理由です。

バージョンの違いによる影響

皆様のプロジェクトが出荷を間近に控えている場合は、安定性を最大限確保するために Unity 2019 LTS でバージョンを固定することをお勧めします。本制作に入る前の段階であり、かつ最先端のテクノロジーを活用したいとお考えの方には、次期 TECH ストリームの最初のリリースとなる Unity 2020.1 のご利用をおすすめいたします。Unity 2020.1 は現在ベータ版を提供中ですが、数週間後に正式版がリリースされる予定です。

  • 現在 Unity 2017 LTS を利用して開発を進められている方には、このバージョンに提供していた 2 年間のサポートストリームが 2020 年 4 月に終了したことを念頭に置いて、Unity 2019 LTS へのアップグレードを強くお勧めします。4 月に公開したブログ記事にその詳細と、アップグレードガイドへのリンクが掲載されています。
  • Unity 2018.4 LTS をお使いの方は、スクリプタブルレンダーパイプライン(SRP)Visual Effect GraphシェーダーグラフNested Prefab、Addressable、新しい 2D ツールなど、数多くのツールについてご存知のことかと思います。これらのツールはすべて Unity 2019 LTS では検証済みのステータスとなっており、本制作にご利用いただける状態となっています。
  • Unity 2019 LTS をご利用いただくことで、Unity 2019.12019.2、および 2019.3 でリリースされたすべての機能をご利用いただけます。それらの機能の一部を簡単にご紹介します。

エディターとチームワークフロー

エディター UI は 2019 年に大規模な改修を施され、新しいアイコン、新しいフォント、視覚的フィードバックなど、使いやすさ、読みやすさ、パフォーマンスを大きく向上させ、高 DPI ディスプレイ解像度をサポートするための多くの機能が追加されました。また、Unity 2019 LTS には、クイック検索ショートカットマネージャー>、特定のワークフローのニーズに合わせてエディター体験をカスタマイズできる Preset など、毎日の仕事をより簡単に、より効率的にするための新機能が多数搭載されています。

ワークフローのその他のアップグレードとして、新しく Asset Import Pipeline v2 が提供されます。これは、Accelerator と組み合わせることで、プラットフォームの切り替えを高速化して時間を節約できるほか、Unity が大規模プロジェクトを扱う方法の最適化を引き続き進めていくことに伴い、今後インポートをさらに高速化するための基盤ともなるものです。また、Addressable Asset システムは、コンテンツパックの作成とデプロイを簡素化することで、アセット管理のオーバーヘッドを自動的に処理しながら、アセットを「名前」で簡単にロードする方法を提供します。さらに、UIElements を使用すると、再利用可能なスタイリングを施したエディターツールを作成したり、複雑なレイアウトを簡単に作成したり、より優れたパフォーマンスを実現したりすることができます。

プログラマーのためのツールとワークフローの改善

ドメインリロードおよびシーンリロードのアクションを設定することで、シーンをテストする際の待ち時間が大幅に短縮されます。また、新しいインクリメンタルガベージコレクターを使用することで、ガベージコレクションの与えるパフォーマンスへの悪影響が抑えられます。IDE のサポートと開発はパッケージに移行し、スクリプティングランタイムは .NET 3.5 から.NET 4.x Scripting Runtime にアップグレードしました。さらに、Unity 2019 LTS では、より高品質なシミュレーションと改善されたパフォーマンスを提供する PhysX 4.1 への物理エンジンのアップグレード、およびパフォーマンスを向上できる可能性がある箇所を特定するために役立つ、いくつかのプロファイリングに関する改良点を提供しています。

アーティストのための改良とクラス最高のビジュアル

シェーダーグラフは、視覚的にシェーダーを構築するためのソリューションで、すでに正式版となっています。Visual Effect Graph は、コーディングなしでリアルタイムで美しいビジュアルエフェクトを作成することができ、また、シェーダーグラフとの互換性も提供されました。また、Unity 2019 LTS は、新しく改良された Terrain(地形)ツールと、3D モデリングツールとレベルデザインツールのユニークなハイブリッドツールである ProBuilder により、アーティストが Unity エディターでよりストレートな表現を実現するのに役立ちます。

Unity のスクリプタブルレンダーパイプラインでは、Unity 2019 LTS で検証済みとなったユニバーサルレンダーパイプラインHD レンダーパイプラインの両方を使用して、C#スクリプトを介してグラフィックのレンダリングの制御およびカスタマイズを行うことができます。また、2D Animation に含まれる 2D ツールのスイートは、2D Sprite Shape2D Tilemap エディターなどのワールド構築ツールなど、2D ゲームの制作に必要なすべての機能を提供します。

リーチの拡大

Unity 2019 LTS を活用することで、広がり続ける Unity のサポートするプラットフォームに対してクラス最高のビジュアルとパフォーマンスを提供し、幅広いオーディエンスにリーチすることができます。AR Foundation を使用すると、ARKit、ARCore、Magic Leap、HoloLens のコア機能や Unity 独自の機能を使用して堅牢な AR 体験を構築し、複数のモバイルおよびウェアラブル AR デバイスにデプロイすることができます。モバイルアプリ開発のためのツールのアップデートとしては、Device Simulator(プレビュー版)が提供されており、コンテンツがどのように見えるかをシミュレーションしたり、幅広いデバイス上でアプリの動作や物理的特性をプレビューすることができます。Unity as a Library を使用すると、Unity が搭載している機能をネイティブのモバイルアプリケーションに直接組み込むこともできます。

新しい Input System のもたらす改良点により、プロジェクトにデバイスの制御を統合し、Input Actions を中心に設計された新しいワークフローを活用できるようになりました。これには、制御のバインディングをコードロジックから分離するための拡張可能なカスタマイズ可能なインターフェイスが含まれています。

本日より、Unity 2019 LTS を Unity Hub または長期サポート版のダウンロードアーカイブからダウンロードできます。下の動画で機能のハイライトをチェックし、Unity 2019 LTS のページで詳細な情報をご覧ください。

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Unity 2020 のリリース計画

プラットフォームをより安定して使用できるようにするために、TECH ストリームのリリース回数を年 3 回から年 2 回に減らします。より多くの機能がパッケージとして配布され、かつ継続的に更新されるようになっていき、それに伴って Unity のリリースサイクルを長くすることで、リリースの間にツールの安定性と品質の検証と改善に必要な安定化フェーズをより長く取ることが可能になります。その結果、機能の更新に伴ってメジャーバージョンがリリースされ、アップグレードの必要が生じるケースが少なくなります。

数週間後には、今年最初の TECH ストリームでのリリースである Unity 2020.1 の公開も予定しており、これまでのリリースで紹介した機能に、さらに多くのユーザビリティに関する改良点と安定化したワークフローが提供されます。これらの改良点は、今後のリリースで Unity のすべての機能のワークフロー、安定性、品質、相互運用性を向上させることに再び焦点を当て、投資を行ったことの結果の一部です。最新の機能についての情報を確認したり、機能を試してみたい方は、ベータ版に関するブログ記事をチェックしてみてください。

ご意見をお聞かせください

フォーラムまで、新機能やアップデートに関するフィードバックをご提供ください。毎回のリリースと同様、アップデートの完全なリストはリリースノートに掲載されています。

2020年6月9日 カテゴリ: テクノロジー | 6 分 で読めます
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