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Unity 2021.2 TECH ストリームリリースが公開されました

2021年10月26日 カテゴリ: テクノロジー | 10 分 で読めます
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私たちはこれまで、2021.2 TECH ストリームリリースにおける 3 本の大きな柱 ― 品質、生産性、パフォーマンスに関わる重要な新機能の開発に 6 か月を費やしてきました。本日、Unity 2021.2 が公開され、皆さんにダウンロードしてご利用いただけるようになりました。

新機能を搭載したベータ版は 7 月にリリースされ、皆さんが実際に機能に触れ、フィードバックを送っていただく期間を設けることができました。このリリースまでの期間に、フィードバックを送ってくださったユーザーの皆さんに心から感謝いたします。皆さんの知見は TECH リリースの安定化や、新機能をプロジェクトに取り込みたいユーザーに向けてリリースを公開できる状態にするために役立てられました。

Unity は最新の TECH ストリームについて、完全なサポートを提供します。私たちのコアとなるプラットフォームのリリースはすべて、ベータ版、TECH ストリーム、長期サポート版の別を問わず、Unity Hub から直接インストールすることができます。

TECH ストリームでの新たなリリースとなる Unity 2021.2 は、プログラマー アーティストの両者にとっての品質、生産性、パフォーマンスに焦点を当てています。今回の安定版のリリースによって、皆さんの仕事は大きく効率化され、また皆さんのゲームのパフォーマンスもさらに向上します。ここからは、私たちの機能開発を方向付ける 3 つのテーマについて、また今回のリリースで皆さんが触れられるようになる要素について見ていきたいと思います。

プラットフォームのエコシステム全体に対するサポートを改善するために、昨年 Unity は Apple シリコン用のスタンドアロンプレイヤーを導入しました。これにより、Unity で作ったゲームが最近配信された新しいバージョンの macOS でも動作することを保証しています。バージョン 2021.2 では、Apple シリコン用エディターをサポートしており、macOS の開発ワークフローを M1 にネイティブ対応させました。Apple シリコン用ビルドは、Hub ベータ版から直接アクセスできるほか、スタンドアロンのインストーラーを直接ダウンロードすることも可能です 。どちらの手順もフォーラムに説明があります。Hub ベータ版に関する詳細な情報は、Hub フォーラムでご覧ください。

品質の改善

Unity にとって、品質とは 2 つの意味を持つ言葉です。1 つは、エディター、ツール、サービスを使うことで最高級の開発体験を提供すること、もう 1 つは皆さんがプレイヤーに最高品質のゲームを作るためのツールを提供することです(私たちの品質へのコミットメントはこちらでご覧になれます)。 

今回のリリースで最重要視した点の 1 つに、ユニバーサルレンダーパイプライン(URP)の大規模な開発があります。私たちは URP がビルトインレンダーパイプラインとの機能パリティを実現するための大きな一歩を踏み出し、その結果、URP の提供する利点を享受しつつ、重要な機能を活用することができるようになりました。

この他、私たちの品質への取り組みとしては、皆さんがコードを書く時に最新の標準をサポートしていることが保証されるようにしたことが挙げられます。Mono と C# サポートのアップグレードを行い、皆さんが最新のコーディング標準を利用できる環境を整えました。

生産性の改善

私たちは皆さんが出来るだけ生産的に仕事ができるようになっていただきたいと考えています。これは、ビルドの待ち時間の短縮、編集モードと再生モードの行き来の高速化、ショートカットの改善、文法のアップデートなどの改良点となって現れています。

今回のリリースで最も面白い追加機能の 1 つが Feature Sets です。これは特定の目的のためにデザインされたパッケージのセットのインストールおよび設定を素早く、しかもワンクリックで行えるようにするものです。Feature Sets は皆さんのプロジェクトへの新機能の追加を信じられないほど効率的なものにしつつ、しかも重要なパッケージを取り込み忘れる可能性も排除してくれる仕組みです。 

加えて、URP ベースのプロジェクト向けのサンプル集やプリセットのテンプレート集も提供しております。これらを使えば、さらに素早くプロジェクトを始めることができます。

パフォーマンスの改善

多くの側面においてパフォーマンスの改善を行いました。まず、皆さんがプロジェクトの開発を行っている間、よりスムーズなワークフロー、より素早いテスト実行、より高いフレームレートが得られるように改良を行いました。

また、一部のモバイルプラットフォームでのディファードレンダリングの URP サポートを改良し、パフォーマンス上の柔軟性を向上させてプロジェクトのニーズに合わせやすい形にしました。UI Toolkit は実行時 UI のオーサリングが出来る形に改良され、Visual Effect Graph が Android、iOS、ARCore および ARKit 対応のデバイスで、URP の lit パーティクルのレンダリングをサポートするようになりました。また、Unity WebGL へのアップグレードにより、ビルド時間がより短く、出力される WebAssembly がより小さくなり、ユーザーにロードや再生で待ってもらう時間をより短くすることが可能になりました。

Unity リリースサイクル

今回のリリースは私たちのリリース計画全体のどこに当てはまるのでしょうか。下の図は現在私たちがすべての Unity ユーザーに公開している、5 つの有効なリリースを表したものです。本日公開された TECH ストリームリリース(Unity 2021.2)が、来年の早い時期に長期サポート(LTS)版がリリースされるまで、最新のリリースとなります。

Unity release cycle

TECH ストリームの 1 回目および 2 回目のリリースのベータ版は、正式版のリリースの 2 ~ 3 か月前にリリースされます。これらのベータ版は正式版に搭載される機能への早期アクセスを提供することで、皆さんご自身のプロジェクトで利用できるかを試していただき、皆さんからのフィードバックを集めて製品をより良いものにするためのものです。 

これは将来のバージョンの Unity を形作るための機会となります。API や機能の定義は、ある時点をもって「これで完成」とはならないためです。実際に試してみて動かない機能を見つけた場合は、ぜひお知らせください。ベータ版プログラムの詳細はこちらをご覧ください。

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2021.2 ベータ版バグ報告へのプレゼント受賞者について

Unity 2021.2 に NVIDIA DLSS が統合されたのと時を同じくして、Unity 2021.2 ベータ版へのバグ報告をしてくださった方を対象としたプレゼントの当選者を発表したいと思います。これは NVIDIA がスポンサーとなったプレゼント企画でした。当選された 2 名のユーザーには、NVIDIA GeForce RTX™ 3090 グラフィックスカードと、限定品の Unity x LEGO ミニフィグをプレゼントいたします。当選者の発表については、フォーラムをご確認ください。

NVIDIA RTX と DLSS を活用した最初の商業向け Unity タイトルは Light Brick Studio の『LEGO Builder's Journey』となりました。同社がどのようにこれらの機能を取り込んでいったかの詳細はこちらの動画をご覧ください。

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TECH ストリームからは年 2 回、リリースが出されることになっています。本番開発に対応した最終版のリリースの 12 か月前に 1 回、その 6 か月後にもう 1 回リリースがあるサイクルとなっています。TECH ストリームのリリースは、最新かつ、その時点で開発中の機能へのアクセスを皆さんに提供し、ご自身のプロジェクトで新しい機能を試したり、コンポーネントの負荷試験を行ったりできる環境を提供します。そして、Unity は継続的にそれらの機能の安定化を行います。各 TECH ストリームのリリースは、次の TECH ストリームリリースがリリースされるまで完全なサポートが提供されます。

本日公開となった今年 2 回目の TECH ストリームリリースは、今年中に Unity が製品に対して行う最終的な機能変更の内容を示しているという点で非常に重要なリリースとなります。本日から LTS のリリースまでの間、私たちは安定性、パフォーマンスの洗練、生産性の保証、およびツールの品質向上に集中し、これを可能な限り推進します。TECH ストリームの 2 回目のリリースで搭載された機能については、API への大きな変更、および大きな機能の追加または削除が起きることを心配せずにお使いいただけます。 

最終的に、これから先 6 か月にわたるテスト期間を経て LTS バージョンをリリースします。私たちのエンジニアリングチームがこれから半年間にわたって注意深く改良を加え、これまでの 12 か月で実現された機能や改善を成熟させて、この LTS リリースにまとめ上げます。皆さんは、この LTS バージョンをインストールしていただくだけで、2 年間のサポート付きで成熟した機能を利用していただけるようになります。もし古いバージョンをお使いで、TECH ストリームリリースに移行する準備が出来ていない方は、最新の LTS バージョンと、いま活用できる改良された機能 についてチェックされると良いでしょう。

使用を開始する

もう情報は十分だから、早く新しい TECH ストリームリリースを使いたい ― そのための最も簡単な方法は、Unity Hub を立ち上げて、2021.2 TECH ストリームを選択し、「インストール」をクリックすることです。公式の TECH ストリームリリースですので、2021.2 は LTS バージョンと一緒に「正式版」のリスト中に表示されます。  

既存のプロジェクトをアップデートする場合は、エディターバージョンを 2021.2 に切り替えてください。プロジェクトの現在のエディターバージョンが表示されている部分の横にあるドロップダウンをクリックし、「2021.2」を選択すれば、次にそのプロジェクトを開いた時、最新のエディターにアップグレードするかを質問するダイアログが自動的に表示されます。

さらに知りたい人のために

本記事でお伝えした内容は、Unity 2021.2 で搭載された機能と改善のほんの一部に過ぎません。さらに詳細を知りたい方は、公式のリリースページをご覧ください。そこでプログラマー、アーティストの両者に向けた機能と改善のリストを見ることができます。また、リリースノートでは問題、追加された機能やその他の改善をすべて掲載した包括的なリストを見ることができます。

最後に、皆さんからのご意見をお待ちしております。人によりさまざまに変わるニーズをつかむため、皆さんから Unity 2021.2 TECH ストリームを使って作業した時の体験のフィードバックをお寄せいただきたいと思います。不具合や予期しない挙動に遭遇した時は、フォーラムまでご報告ください。私たちのチームは常にフォーラムの投稿をレビューしており、改善できる点については対応を取るようにしております。 

今回のリリースについて気に入った点を教えていただくのも大歓迎です。何かが皆さんのニーズにぴったり合ったことが分かれば、私たちはそこをさらに改良し、可能な限り安定化させて、皆さんがさらに創造性を発揮できるようにしていくことができます。

2021年10月26日 カテゴリ: テクノロジー | 10 分 で読めます
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