ホリデーシーズンに入り、道行く人々もウキウキしているように見えます。年末年始感が高まり、どのお店もお客さんでいっぱい。飛行機も電車もバスも帰省ラッシュで大混雑。この時期にしか会わないお客さんも目白押し。忙しくしているとあっという間に新年がやってきます。はやく年越しの準備を済ませないと!
...年の瀬の慌ただしさを文章にしてみましたが、読んでるだけで疲れちゃいますね。そんな慌ただしさから抜け出して、自分の部屋で「作業」するネタにもってこいな、年末年始におすすめのコンテンツをご用意しました。Unity が SIGGRAPH の M & E セッションで発表した 4 本のビデオです。
この 4 本のビデオは、Unity がいま構築しようとしている映像制作、テレビ番組制作、アニメーション制作のワークフローについて深く掘り下げた内容となっています。Unity のエキスパートとゲストスピーカーが、M & E にフォーカスしたリアルタイムツールや機能、テクニックについて解説するビデオになっています。カバーされている話題には次のとおりです。
新しいバーチャルカメラシステムにご興味がある方には、Unity の Adam Myhill が最新の Cinemachine 機能の使い方を紹介するビデオをおすすめします。彼のデモにはテクノクレーン撮影カメラリグのアセット、Cinemachine 3.0 DOTS プレビュー版の紹介(数万台のアクティブなカメラをサポートできます)、VR コンテンツ制作のためのプロシージャルカメラとキーフレームカメラのハイブリッド方式に関するヒント、Mixer カメラモジュールの紹介、およびドライビングゲーム向けの新しい Reactor モジュールのプレビューが含まれます。
いまやなんでも「シェア」する世の中。このセッションでは、Glassbox のシニアリードエンジニアである Jannes Nagel 氏を招き、Glassbox の BeeHive テクノロジーを利用して複数のマシンでプロジェクトを同期するデモを行ってもらいました。このテクノロジーはすべてのユーザーにすべての DCC アセット(Maya で作られたアセットなど)の履歴とプロパティを閲覧可能にすることで、皆さんの VR プロジェクト制作でリアルタイムなコラボレーションを円滑に進められるようにするものです。リアルタイムなシェアは思いやりなのです。
あなたのお家だけでなく、あなたの作る 3D 世界もきれいに飾ってあげましょう。MPC で働く友人が、Diorama を使った映像制作向けの環境をリアルタイムに、とてつもなく素早く作り上げるテクニックを披露してくれました。技術者の方でもアーティストの方でも、このビデオから得るものがあるでしょう。この制作には Unity と、MPC の Genesis ツールキットの一部が使われ、さらに Diorama でプロシージャルツールのスピードを活かしてワークフローを高速化しつつ、アーティストが手を入れられるように配慮がなされます。
Unity で作られた 3D アニメーションコメディ『Hero Dad』の制作舞台裏を覗いてみましょう。Wise Blue Studios の創業者である Nathalie Martinez 氏が、Unity を使った制作プロセスやその利点、そして説得力がありハイクオリティな連続アニメシリーズを Unity のリアルタイムツールで制作することの可能性についてディスカッションを行います。このディスカッションの題材となる『Hero Dad』は、この季節だけでなく、いつ見ても心を打つ素晴らしい作品に仕上がっています。
SIGGRAPH 2019 で Unity が発表した最新ツールやイノベーションについてまだご存じないのであれば、本記事でご紹介したビデオをご覧になってみてはいかがでしょうか。新年に備えて、映像作品やテレビ番組の制作に Unity をフル活用するための知識をこの年末年始で身に着けちゃいましょう!