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Unity Monetization SDK 3.0 がゲーム開発者のマネタイズ手法を改革する

2018年10月19日 カテゴリ: テクノロジー | 3 分 で読めます
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この度、Unity は最も包括的な最新のマネタイズソリューション、Unity Monetization SDK 3.0 を発表しました。今回の SDK リリースの大きなポイントは次の 2 つです。

1. 今回のリリースは、広告以外の機能もカバーした最初の SDK となります。Personalized Placements により、Unity はお客様の広告とアプリ内購入をまとめてひとつのオークションで扱います。このオークションを通じて、各々のプレイヤーの顧客生涯価値(LTV)に基づき、プレイヤーが最も興味を持つ広告のフォーマットが選択されます。

2. お客様のゲームのためのニーズをすべて満たすため、フォーマットを追加でサポートしました。これまでに動画、プレイアブル、およびディスプレイの各型式において、リワード広告およびインタースティシャル広告をサポートしてきた Unity の広告フォーマットのセットに、バナーや AR フォーマットが追加され、新しい広告フォーマットを使ってマネタイズを行うことが可能になりました。

Personalized Placements:広告だけじゃない広告エンジン

Personalized Placements は広告とアプリ内購入のプロモーションをまとめて扱い、プレイヤーの体験と LTV への影響に基づいて、広告のフォーマットを決定する決定エンジンです。プレイヤーの LTV は、プレイヤーからの収益にリテンションを掛けあわせたものです。Personalized Placements は、プレイヤーの興味を引くコンテンツを表示して、プレイヤーがお客様のゲームをプレイし続けるようにすることで、その LTV を最大化します。

Personalized Placements の仕組み

Personalized Placements はオークションを実施し、プレイヤーの LTV を向上させるフォーマットは何かという観点で、IAP プロモーションを表示するか、広告を表示するか、あるいは何も表示しないかを決定します。たとえば、A さんがお客様のゲームを始めたとしましょう。彼女は普段はアプリ内購入をしません。この場合、Unity のエンジンは動画リワード広告を表示するよう動作します。なぜなら、このプレイヤーに対してアプリ内購入のプロモーションを表示しても、それは興味を引かないばかりか、ゲームから離脱する原因にもなりかねないからです。

この仕組みは、オークションに広告しか参加せず、しかも CPM(インプレッション単価)が最も高いものがオークションに勝ってしまう現状を大きく前進させるものです。

この仕組みが開発者にどのような価値をもたらすのか

Personalized Placements を使っているすべてのゲームで、広告や IAP のどちらかだけを使っていた時に比べて収益が向上しました。前四半期は、Unity を使う開発者があげる総収益が、平均で 20% 超向上しました。

導入の方法

Personalized Placements の利用を始めるには、まず Unity Ads と IAP Promo の利用を始めていただく必要があります。これまで Unity IAP Promo をお使いになったことがなくても、Personalized Placements を導入していただけば、お客様がストアに出品している商品のターゲット型プロモーションを実施することができます。SDK 3.0 リリースをご利用いただけば、それ以外の SDK を導入する必要なく、Unity IAP Promo がお客様のゲームに組み込まれます。

バナーと AR 広告:すべてのゲームで求められる広告フォーマット

SDK 3.0 で、すでに Unity が提供している、動画リワード広告、動画インタースティシャル広告、ディスプレイ型のインタースティシャル広告、およびプレイアブル広告に加え、AR 広告やバナーがマネタイズに使えるようになります。

AR 広告

AR 広告はこれまでの広告フォーマットに比べて、より高いエンゲージメントやインタラクション率を実現します。Unity の初期のベータ版では、広告の完了率は 30~35% と計測されました。

AR 広告は物理世界とデジタルの世界を混ぜ合わせることで、プレイヤーを大いに驚かせ、同時に楽しませることができる広告です。また、AR 広告を使えば、新しい TV 番組の世界に飛び込んでみたり、仮想空間の中でいろいろな商品を試したり、コーヒーテーブルの上でゲームをプレイしたりといった体験をお客様に届けることもできます。モバイル向けの AR 広告再生環境はプレイヤーが所有する AR 対応デバイスにすでに出回り始めており、2018 年末までに 10 億台を超えるデバイスに AR 広告が配信されるようになる見込みです。

Personalized Placements の仕組み

ゲームプレイ中に広告のリクエストが出たら、AR 広告はプレイヤーに対して、広告を表示するためにデバイスのカメラを使用する許可を求めます。プレイヤーがオプトインすれば、AR 広告が届けるインタラクティブなコンテンツの再生が始まります。下の動画は、プレイヤーが現実空間の中に商品を表示し、商品の色やスタイルを変更し、仮想空間の中でカスタマイズした商品を試着できる AR 広告の例を示しています。最後はエンドカードと、商品の詳細に移動する CTA が表示されて終わります。AR 広告が終わると、ゲームプレイに復帰します。

バナー広告

バナーは古典的ながら、いまだに安定して高い収益を見込める広告ソースです。Unity Monetization SDK 3.0 では、すべてのパブリッシャー向けにバナー広告のサポートが提供され、必要に応じてゲームに組み込むことができるようになりました。

Unity Monetization SDK 3.0 の利用を開始する

まずはアセットストアから、Unity Monetization SDK 3.0 をダウンロードしてください。さらに詳細な情報は Unity のヘルプセンターで入手することができます。

2018年10月19日 カテゴリ: テクノロジー | 3 分 で読めます

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