Unity を検索

Plastic SCM for Unity:ワークフローを改善してコラボレーションを強化しよう

2021年8月6日 カテゴリ: Engine & platform | 10 分 で読めます
Header image
Header image
取り上げているトピック
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

Plastic SCM は、強化されたバージョン管理により、チームの作業の迅速化と、より効率的なコラボレーションを実現します。

Unity は、顧客のチーム全体が、複雑さのないシームレスなバージョン管理のメリットを享受できるようにすべきだと考えています。私たちは、開発からデザインまで、すべての分野でこの体験を調整し、バージョン管理があらゆるワークフローの一部として自然に取り込まれた形になるよう、努力しています。Plastic SCM を使えば、皆さんのチームで、ソースコードやアセットの保管、プロジェクトにおけるあらゆる変更の追跡、大容量ファイルの迅速な管理などを安全に、かつ共同して行うことができます。Plastic SCM Cloud Edition をぜひ無料でお試しください。最大 3 ユーザーまで利用可能で、5GB のストレージもご提供しております。

Unity パッケージマネージャーの Version Control パッケージに含まれる Plastic SCM for Unity を使えば、Unity で作業しつつ、自分の変更とチームメイトの作業を同期させたり、プロジェクトの履歴を参照したりすることができます。これにより、皆さんや皆さんのチームは、強力なバージョン管理機能の恩恵を受けながら、最も重要なこと、すなわち作ることに集中することができます。

このパッケージを使うと、Project ビューのコンテクストメニューからクイックアクションを立ち上げることができます。また、専用の Plastic SCM ウィンドウを使えば、操作を集中管理することも可能です。Branch Explorer でブランチを作成または選択することで、リスクを伴う変更をブランチにまとめ、他の人に影響を与える心配をせずに作業することができます。また、File History ビューを活用して古いバージョンのファイルを復元したり、Changesets ビューで変更点を確認することができます。

Editor screenshot

Plastic SCM を始めよう

Plastic SCM for Unity は、現在の TECH ストリーム、および 2019.4 と 2020.3 の両 LTS バージョンで、Unity パッケージマネージャの Version Control パッケージを介して利用できるようになりました。リリースバージョンは以下の通りです。

  • 2019.4.29f1
  • 2020.3.15f1
  • 2021.1.15f1
  • 2021.2.0b6
  • 2022.1.0a4

Version Control パッケージ(旧 Collaborate パッケージ)は、Unity エディターのビルトインパッケージで、Unity プロジェクトで Collaborate または Plastic SCM を有効にする手続きを容易にします。

また、現在のプロジェクトで Plastic SCM を試してみたい Collaborate ユーザーのために、移行ツールが用意されています。

Plastic SCM for Unity は、サポートされているバージョンであれば、Window > Plastic SCM メニューからアクセスできます。最初にアクセスすると簡単な利用開始の手続きがあるので、そこでアカウント設定を行い、Unity プロジェクトが正しく設定されていることを確認します。

Plastic SCM

利用開始の手続きを完了すると、Plastic SCM Cloud Edition のリポジトリを使用してプロジェクトを同期する準備が整います。このツールは、標準の ignore ファイルを自動的に追加して、あらかじめリポジトリを肥大化させるファイルがチェックインされないようにします。また、自動的に最初のチェックインが行われ、クラウドのリポジトリとローカルのプロジェクトが同期した状態になります。

保留中の変更の表示、変更のチェックイン、チェンジセットの表示など、バージョンコントロールの基本的な操作を行うだけなら、Plastic SCM クライアントのインストールは必要ありません。ただし、ブランチなどのより高度な機能を使用する場合は、(まだダウンロードしていなければ)Plastic SCM クライアントをダウンロードするよう促されます。

Hub から Plastic SCM プロジェクトに参加する(近日公開予定)

既存の Plastic SCM プロジェクトに Unity Hub で参加する機能を近日中に導入する予定です。 

この機能は、既存の Plastic SCM リポジトリにある Unity プロジェクトの作業を開始したいが、まだ自分のマシンにファイルがない場合を想定したものです。Unity Hub を使えば、すべてのリポジトリを閲覧し、自分のマシンに直接クローンすることができるので、すぐに作業を開始することができます。

下の画像でこの機能の一部を示したものです。

保留中の変更を表示する

Pending Changes タブでは、クラウドリポジトリと同期されていないワークスペースのすべての変更を表示できます。ファイルの追加、変更、移動、削除など、さまざまな種類の変更が追跡されます。

チェックインしたいファイルにチェックを入れ、コメントを追加して、「Checkin Changes」ボタンをクリックします。一方、該当するファイルを選択して Undo Changes ボタンをクリックすれば、保留中の変更を取り消すことができます。この操作を行うと、最後にチェックインしてからファイルに加えた変更はすべて消去されてしまうので、注意が必要です。

Plastic - pending changes

プロジェクトを同期する

バージョン管理がチームに価値をもたらす大きな側面の 1 つに、効率的な共同作業を可能にすることが挙げられます。チームメイトの誰かがプロジェクトの変更をチェックインすると、Plastic SCM ウィンドウの右上に変更があったことの通知が表示されます。ここで Incoming Changes タブをクリックすると、変更の内容がすべて表示され、ローカルのプロジェクトを更新することができます。この操作を頻繁に行うことで、後から衝突が発生してそれを解決しなければならない状況に陥ることを防げます。

Incoming changes

プロジェクト履歴を参照する

バージョン管理のもう 1 つの大きな利点は、プロジェクトに加えられたすべての変更を追跡できることです。物語を紐解くように、更新された内容を誰がいつ変更したのかということも含めて、時系列で確認することができます。この情報を表示するには、Changesets タブをクリックします。また、必要に応じて任意の列でソートすることもできます。

Changesets

さらに、File History タブ では、特定のファイルに加えられた変更を確認することができます。File History タブにアクセスするには、Project ビューのコンテクストメニュー またはチェンジセットで変更されたファイルを右クリックします。

File History タブを使って、皆さんの生産性を高めることができます。変更箇所を右クリックするだけで、以前のバージョンのファイルに戻すことができます。また、Save the revision as... を選択して、ファイルを以前の状態に戻すこともできます。これは、以前に削除したロジックを今見直す必要がある場合に便利です。

Screenshot

ブランチを上手に使う

ブランチは、自分の作業をチームの作業から一時的に分岐させ、独立して作業できるようにする便利な機能です。ブランチでチームメイトと共同で作業することも可能ですが、その場合はチームメイトを自分のブランチに参加させて、一緒に作業できるようにする必要があります。変更が終わったら、このブランチをメインのブランチに「マージ」します。Launch branch explorer ボタンをクリックすると、ブランチの作成、切り替え、マージができます。

以下の例では、チームメンバーが色の変更をテストするためのブランチを作成しています。

Branching

下の動画では、ブランチの活用、変更のチェック、プロジェクトの履歴の参照、特定のファイルの履歴の表示、ファイルの前のリビジョンやバージョンへの復帰など、複数の Plastic SCM for Unity の機能を実際に使用しているところを示しています。

Unity でバージョンコントロールの未来を築く

私たちは、より深く統合された形で Plastic SCM ソリューションを Unity 内で使えるようにし、皆さんがより素早く開発を進められるようにしたいと考えています。一方で、私たちはソリューションに選択肢があることを常に重視しています。このため、Unity Collaborate をはじめとする他のさまざまなバージョン管理システムのサポートも行っています。しかし、安定性、スピード、アクセス性に優れた Plastic SCM は、多くのクリエイターにとって理想的なソリューションであると考えています。そのため、私たちは Plastic SCM for Unity の開発を積極的に進めています。その目的は、顧客のチームに適した機能を備えつつ、直感的な操作性も実現したバージョン管理システムを提供し、顧客のチームのメンバー全員が Unity を使っている本来の目的、すなわち素晴らしい体験を作ることに集中できるようにすることです。

今後も、このソリューションの重要な機能を追加していきますので、ご期待ください。皆さんのフィードバックは、Unity での Plastic SCM の統合を改善するための貴重な情報となります。Unity のフォーラムでの議論に参加したり、こちらのフォームから登録して、Plastic SCM に関連した調査に参加したりしていただければ幸いです。

Plastic SCM Cloud Edition について

クラウドベースの Plastic SCM 製品である「Plastic Cloud Edition」は、大規模なレポジトリやバイナリファイルに対応した、現在出回っている中でも最も堅牢なクラウドベースのソリューションを提供します。さらに、パフォーマンスや効率性を損なうことなく、世界のどこにいてもチームでの共同作業が可能になります。リポジトリ、ブランチ、ラベル、パスのパーミッションを設定したコードベースの保護、および SSL、Active Directory、LDAP、暗号化されたサーバーなどをサポートしていることによる安心できる作業環境を提供し、ゲームプロジェクトとそのすべてのデータをより安全な環境において開発を進めることができます。

他にどんなことに Unity が使えるか知りたい方は、Unity のソリューション紹介ページをご覧ください。壮大なアイデアを大きな成功に繋げるために、開発のあらゆる段階で起きる課題を克服するためのソリューションが揃っています。

2021年8月6日 カテゴリ: Engine & platform | 10 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

取り上げているトピック