Unity5.5ベータ版のハイライト:
Unity5.5ベータ版では、ラインとトレイルの描写が改善されました:ラインレンダラー(LineRenderer)は、特定の点を結ぶ線を描写し、トレイルレンダラー(TrailRenderer)は物体が動いた跡を描写します。この二つとも描画アルゴリズムが改善されました。以下の画をご参照いただくと5.5と5.4の違いがお分かりいただけると思います:
パーティクルシステムが改善されました。ビジュアルエフェクトで追加されたオプションには例えば以下のものがあります:
新しいライトモジュール(Lights Module) ではパーティクルの割合によってリアルタイムにライトをアタッチすることができ、そのライトはパーティクルの設定を引き継ぎます。これにより、パーティクルで周囲に光をあてることが簡単になります:
ライトモジュール(Lights Module)の設定の例:
新しいノイズモジュール(Noise Module)では、パーティクルの動きにノイズをつけることができ、クオリティ設定によってノイズの量やスムーズに動くハイクオリティなノイズを設定することができます。
ノイズモジュール(Noise Module)の使用例: [embed]https://www.youtube.com/watch?v=copE2b_XfTc[/embed] 新しい トレイルモジュール(Trails Module) でリボン状のトレイルをパーティクルシステムに簡単に追加できます。トレイルモジュール(Trails Module)の使用例:https://www.youtube.com/watch?v=rQpgaP-r_lc トレイルモジュール(Trails Module)には様々な表現をサポートするための様々な設定があります:
カラーグラデーション のシステムでより柔軟な設定ができるようになったので、より幅広くパーティクルの色を調整できるようになりました。色を選択し、それぞれの色の配分を設定できます:
パーティクルシェーダーにカスタムデータを送ることができます。例えば大きさ、回転角と速度などです。また、ついに接線(tangent)をシェーダーに送ることが出来るようになったので、法線マッピングもできるようになりました。さらには、スクリプトからカスタムデータをパーティクルにつけることも可能です。これら新機能を試す際に作成したカスタムエフェクトの例:
より多くのカスタマイズや設定を望む方のために、メインパーティクル設定のすべてのプロパティがスクリプトでアクセス可能になりました。シェーダーを自作されたい方のために、カスタムデータをパーティクルシステムの頂点シェーダーに送る機能を追加しました。
最後に、 エフェクトにサブエミッターを追加できる数の制限をなくしました。これにより、いくらでもエフェクトにサブエミッターを追加できるようになり、それらは親パーティクルからのプロパティ、例えば色や大きさ、回転角と速度などを引き継ぎます。
Unity5.5ベ−タ版で改善されたツールで、素晴らしいビジュアルエフェクトを作成してください!
今回ご紹介した新機能以外にも、Unity5.5ベータ版には、まだまだ新しい機能が沢山あります。是非お試しください:
Unity5.5ベータ版の全機能一覧は、リリースノート(英語) をご参照ください。 なお、全機能一覧は、ベータ期間中にいただいたフィードバックを受けて今後変更される予定です。
心待ちにされている方も多くおられると思いますが、この新しいスプラッシュスクリーンのツールは、後に続く5.5ベータリリースで実装される予定ですので、もうしばらくお待ちください。なぜこのツールが今回のリリースに含まれていないかというと、できるだけ早く、皆様に5.5ベータの他の新機能をお使いいただきたいと考えたためです。
Unity5.5ベータ版で提供される多くの改善の中で一つでも皆さまのプロジェクトのお役に立ちますように。また、このベータ期間を通じて、より磨きをかけたリリースを提供できることを楽しみにしています。
もしUnity5.5ベータ版で問題が起きた場合は、ヘルプメニューの Unityバグレポーター を通じてバグレポートにご協力いただき、 Beta版のフォーラムに投稿いただければと思います。