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Unity 5.5ベータ版をお試しください!

2016年8月30日 カテゴリ: テクノロジー | 5 分 で読めます
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皆様に嬉しいお知らせです!本日より全てのユーザーがUnity5.5ベータ版をお使い頂けるようになりました! こちらからダウンロードしていただけます。今回のバージョンで追加された新機能や改善された機能が沢山あります。ぜひ、皆さんのプロジェクトにお役立てください。ベータ版をお試しいただく前に、プロジェクトのバックアップをお忘れなく!

Unity5.5ベータ版のリリースは、3月にリリースされたUnity5.4ベータ版にて導入されたリリースのパターンを引き継いでいます。つまり、Unity5.5ベータ版へのフィードバックが十分に集められた時点で、安定版となります。それまで、現在の安定版をお使いのユーザーは Unity 5.4.xをご利用いただけます。私たちは常に安定した信頼性のある開発プラットフォームを提供することをお約束します。

Unity5.5ベータ版のハイライト:

ラインレンダリングとパーティクルの改善

Unity5.5ベータ版では、ラインとトレイルの描写が改善されました:ラインレンダラー(LineRenderer)は、特定の点を結ぶ線を描写し、トレイルレンダラー(TrailRenderer)は物体が動いた跡を描写します。この二つとも描画アルゴリズムが改善されました。以下の画をご参照いただくと5.5と5.4の違いがお分かりいただけると思います: 55vs54lines copy

パーティクルシステムが改善されました。ビジュアルエフェクトで追加されたオプションには例えば以下のものがあります:

新しいライトモジュール(Lights Module) ではパーティクルの割合によってリアルタイムにライトをアタッチすることができ、そのライトはパーティクルの設定を引き継ぎます。これにより、パーティクルで周囲に光をあてることが簡単になります:

ライトモジュール(Lights Module)の設定の例:

 

新しいノイズモジュール(Noise Module)では、パーティクルの動きにノイズをつけることができ、クオリティ設定によってノイズの量やスムーズに動くハイクオリティなノイズを設定することができます。

ノイズモジュール(Noise Module)の使用例: [embed]https://www.youtube.com/watch?v=copE2b_XfTc[/embed] 新しい トレイルモジュール(Trails Module) でリボン状のトレイルをパーティクルシステムに簡単に追加できます。トレイルモジュール(Trails Module)の使用例:https://www.youtube.com/watch?v=rQpgaP-r_lc トレイルモジュール(Trails Module)には様々な表現をサポートするための様々な設定があります:

カラーグラデーション のシステムでより柔軟な設定ができるようになったので、より幅広くパーティクルの色を調整できるようになりました。色を選択し、それぞれの色の配分を設定できます: image02 image03 image08

パーティクルシェーダーにカスタムデータを送ることができます。例えば大きさ、回転角と速度などです。また、ついに接線(tangent)をシェーダーに送ることが出来るようになったので、法線マッピングもできるようになりました。さらには、スクリプトからカスタムデータをパーティクルにつけることも可能です。これら新機能を試す際に作成したカスタムエフェクトの例:

より多くのカスタマイズや設定を望む方のために、メインパーティクル設定のすべてのプロパティがスクリプトでアクセス可能になりました。シェーダーを自作されたい方のために、カスタムデータをパーティクルシステムの頂点シェーダーに送る機能を追加しました。

最後に、 エフェクトにサブエミッターを追加できる数の制限をなくしました。これにより、いくらでもエフェクトにサブエミッターを追加できるようになり、それらは親パーティクルからのプロパティ、例えば色や大きさ、回転角と速度などを引き継ぎます。

Unity5.5ベ−タ版で改善されたツールで、素晴らしいビジュアルエフェクトを作成してください!

まだまだあります。

今回ご紹介した新機能以外にも、Unity5.5ベータ版には、まだまだ新しい機能が沢山あります。是非お試しください:

  • Mono C# コンパイラー がMono4.4にアップグレードしました。これにより、パフォーマンスが向上し、多くのバグが修正されました。これはC#コンパイラーのみのアップグレードであり、Monoランタイム全てがアップグレードされたわけではありません。しかしこれは Unityの.NET体験を進歩 させ現代化させるための重要な一歩となります。
  • WebGL 2.0が使用できるようになりました。新しいプロジェクトを作成すると、デフォルトでWebGL 2.0が使用できます。これによりOpenGL ES 3.0相当の標準機能をサポートするブラウザでのレンダリングと画像の品質が向上します。
    ブラウザーでのサポートは限定的ですが、ブラウザーベンダー側での対応を期待します。
  • 新しい 2Dの物理演算の改善 。Rigidbody2D物理挙動コンポーネントの新しいプロパティーとコリジョン検知オプションの追加。
  • Unityの テクスチャーインポーター が改善され、テクスチャーの形式を圧縮方式から切り離したり、テクスチャー形状をテクスチャータイプから切り離すオプションが追加されました。
    HDRテクスチャーでは、メモリー使用量を抑えるためにUnityではFP16フォーマットとBC6H圧縮をサポートしました。

Unity5.5ベータ版の全機能一覧は、リリースノート(英語) をご参照ください。 なお、全機能一覧は、ベータ期間中にいただいたフィードバックを受けて今後変更される予定です。

新しいスプラッシュスクリーンのツール

心待ちにされている方も多くおられると思いますが、この新しいスプラッシュスクリーンのツールは、後に続く5.5ベータリリースで実装される予定ですので、もうしばらくお待ちください。なぜこのツールが今回のリリースに含まれていないかというと、できるだけ早く、皆様に5.5ベータの他の新機能をお使いいただきたいと考えたためです。

Unity5.5ベータ版をお試しください!

Unity5.5ベータ版で提供される多くの改善の中で一つでも皆さまのプロジェクトのお役に立ちますように。また、このベータ期間を通じて、より磨きをかけたリリースを提供できることを楽しみにしています。

もしUnity5.5ベータ版で問題が起きた場合は、ヘルプメニューの Unityバグレポーター を通じてバグレポートにご協力いただき、 Beta版のフォーラムに投稿いただければと思います。

 

2016年8月30日 カテゴリ: テクノロジー | 5 分 で読めます

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