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Unity の現状 2020:皆さんと共に生きるために

2020年3月19日 カテゴリ: ニュース | 8 分 で読めます
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この困難な時にあっても、皆さんがもっと簡単に、直感的に、やりたいことが実現できるために、Unity はコミットし続けます。私たちはクリエイターの数が増えれば世界はもっと良い場所になると信じています。皆さんの助けになればと思い、今回はいつもの取り組みを超えた挑戦を 2 つ発表します。まず、Unity Learn Premium を 3 か月間無料でアクセスできるようにします。これにより、皆さんのアイデアの実現を支援する教材に自由にアクセスして頂けるようになります。また「Create with Code」のコースに沿った内容のライブ講義を行います。学生の方や教育者の方だけでなく、プログラミングを学びたい方はどなたでも、ぜひこの無料のオンライン講義にご参加ください。

この 1 年は、皆さんの成功と Unity のテクノロジーの進歩の両面において、大きな動きがあった年でした。多数の新機能や機能改善を公開し、スクリプタブルレンダーパイプラインを通じてグラフィック機能を利用できるようにしました。また、2D の世界に大幅な進歩をもたらし、Unity 初の産業用製品を市場に投入したほか、制作ワークフローを大幅に改善しました。ゲームの運用を支援する Multiplay や Vivox のサービスに加えて、deltaDNA、Furioos、ChilliConnect、Graphine、Artomatix が Unity ファミリーの仲間入りをし、製品開発ライフサイクル全体にわたって実証済みのソリューションを追加で利用できるようになりました。

2019 年はインディースタジオから AAA スタジオ、あらゆる規模の会社の Unity のクリエイターにとってもすばらしい年でした。数々の賞を受賞した『Disco Elysium』(The Game Awards で 4 部門受賞、PC Game でゲームオブザイヤー受賞)や『Untitled Goose Game』(DICE Awards でゲームオブザイヤー受賞)から、さまざまな記録を塗り替えた『Call of Duty: Mobile』(1 週間で 1 億ダウンロード)や『マリオカートツアー』(初週で 9,000 万ダウンロード、2019 年で最もダウンロードされた iPhone ゲーム)のローンチまで、さらに多くのクリエイターが Unity を活用して成功を手にしています。

Unity のルーツはゲーム制作にありますが、Unity とクリエイターにとって 2019 年はさまざまな意味で、自動車、輸送機器、製造、AEC(建築設計、エンジニアリング、建設)などの分野に特化した新しいフェーズの始まりの年となりました。Unity は初の AEC 業界専用の Unity Reflect を発表しました。これにより、AEC 業界のプロフェッショナルが製品内ですべてを確認して設計を時間をかけずに変更できるようになる一方で、コラボレーションも簡単に行えるようになり、ミスによる無駄なコストの発生を減らします。SHoP Architects や Skanska が Unity を活用して建築物をレベルアップさせ、Volvo が自動車業界に新しい風穴をあけるのを目撃してきました。

Unity は世界の変化に合わせて、皆さんがビジョンを現実のものとするために新しいスキルや機能を学ぶのをサポートすることに全力を尽くしています。本日より 6 月 20 日まで、Unity Learn Premium に無料でアクセスできるようになります。ログインするだけで Unity のエキスパートによるライブセッションや、合計で 350 時間を超える手軽に取り組めるチュートリアル、ハンズオンプロジェクト、詳細なコースにアクセスし、ゲーム開発者を始めとするあらゆるクリエイターがリアルタイムテクノロジーのパワーの恩恵を受けられるようになります。これは、ゲームメカニクスデザインの基礎から VR のためのポストプロセッシングスタックの使い方まで、あらゆる内容を網羅します。さらに、3 月 23日(月)より、学生や教育者のほか、コーディングを学ぶことに関心がある方全員を対象に、Unity エキスパートによるライブのバーチャルクラス「Create with Code」ライブをお届けします。

今後 1 年の見通し:より強固な基盤へ

2019 年にはさまざまな改善やクリエイターの成果が見られた一方で、まだやらなくてはならないことはいっぱい残っています。皆さんからの要望を受け、2020 年は実際の制作現場で検証済みのより安定したリリース、より直観的なワークフロー、より多くの機能を提供し、皆さんが安心してご自身のプロジェクトで活用できるようにすることに注力します。Unity の製品でフォーカスする主な領域は、信頼性とパフォーマンス、創造性を発揮できるワークフロー、スケーラブルな品質、オーディエンスへのリーチです。

この内容の詳細については、数週間のうちに公開を予定している次の 2 つのロードマップセッションでご確認いただけます。見逃すことがないよう、Unity の YouTube チャンネルにご登録ください。

  • 3 月 25 日(水) – コアエンジンとクリエイターツール
  • 4 月 1 日(水) – マルチプレイヤーとライブゲーム

Unity ではロードマップセッションをご覧になったら、ぜひ感想をお寄せ下さい。2020 年に Unity に提供される機能について質問がある方は、Unity フォーラムにお越し頂けば、 Unity の製品エキスパートから Q&A に回答致します。信頼性、パフォーマンス、ワークフロー、新しいオーディエンスにリーチする方法、コネクティッドゲーム制作を簡単にする Unity のクラウドチームの役割など、皆さんがどうしても知りたいことすべてについて、私たちがお答えします。

これらは Unity が提供を予定している数多くのオンデマンドコンテンツのほんの一部に過ぎません。すべてのコンテンツは、Unity.com にてご覧いただけます。

次のことを皆さんにお約束します。

  • 安定性を高める。皆さんの要望はしっかりと届いています。メジャーリリースを少なくし、しかしパッケージはより細かくアップデートをして、ツールの安定性と品質を高めます。本年の TECH ストリームリリースを 2 つ(2020.1 と 2020.2)にするのは、この理由からです。さらに、次のリリースより、Hub からダウンロードするデフォルトバージョンの Unity は、長期サポート(LTS)バージョンになります。こうすることで、最も安定したバージョンが確実にダウンロードされるため、制作中のプロジェクトにも利用できます。引き続きベータリリースやアルファリリースをダウンロードするよう指定できます。その場合はフィードバックをいただけると幸いです。
  • 日々の開発作業を向上させる。皆さんのニーズに柔軟に対応できるよう、Unity をより今風のシステムに更新しています。皆さんが創造性を発揮するのにかかる時間をできるだけ短縮するよう努め、さらに多くの機能を提供することを計画しています。
  • 耳を傾ける。ツールやテクノロジーの新規作成や機能改善を担うエンジニアリングチームとよりダイレクトにつながることができるよう、ベータプログラムを刷新しています。より優れたツールやテクノロジーを実現することに尽力しているベータコミュニティの情熱に感謝しています。また、このプログラムを通じて、より透明性をもたらし制作ワークフローを支援するうえですぐに使用できるフィードバックにソースを割くことに、より高い優先度を置いています。詳しい情報は近日公開予定です。

もっと遊びにあふれた世界

Unity では、ゲーム制作ライフサイクルの全ステージにわたって皆さんをサポートすることを重視しています。一度起動すれば、Unity が皆さんがゲームを簡単に運用してマネタイズできるようサポートします。たとえば、次のことをサポートします。

  • コネクテッドゲームをより簡単に実現する。皆さんの多くはマルチプレイヤーゲームを制作したいという願望を持っており、そのために Unity は世界中の何百万人ものプレイヤーをつなぐのに必要なツールやサービスを大幅に進化させました。最近では MADFINGER Games と協力して、『Shadowgun War Games』で Unity の新しい Transport Layer と Matchmaker の負荷テストを実施しました。これらのテクノロジーをベースに構築された待ち時間の少ないネットコードとプレイヤーをつなぐのに必要なツールを、今年中に公開予定です。
  • サーバーの稼働時間とプレイヤーの楽しさを最大化する。Multiplay サービスによるサーバーの拡張と、Vivox サービスによるセキュアな音声チャットにより、『League of Legends』、『PUBG』、『Apex Legends』、『Rainbow Six: Siege』などのゲームで何百万人ものプレイヤーをつなげます。ゲームを簡単に連携させ、プレイヤーに提供できる範囲で最高の体験を届けます。これらのサービスはどのゲームエンジンからも利用可能です。
  • もっと多くのことが出来るパワーを提供する。Unity Game Simulation(今月中にベータ版をリリース)はクラウドシミュレーションのパワーを活用することで、ゲームを効率的かつ正確にバランスを取り、ソフトローンチまでの時間を短縮します。また、近く ML-Agents 1.0 を公開する予定です。これを活用すると、エンジニアリングや開発のコストを割くことなしにノンプレイヤーキャラクターを作成できます。
  • ローンチ後の新規プレイヤー獲得と維持をサポートする。昨年、新しく 2 社が Unity ファミリーの仲間入りをしました。両社ともプレイヤーのエンゲージメントを高め、プレイヤーに遊び続けてもらうことをサポートすることにフォーカスしています。deltaDNA は各プレイヤーに最適な体験を提供して長期的な関係を築くために、強力なメッセージング機能、分析機能、プレイヤー管理機能を提供します。ChilliConnect はクラウドへの保存、エコノミーマネージメント、リーダーボードなど、不可欠なゲームコンポーネントのインストルメント化を簡単にします。そして、Unity のマネタイゼーションネットワークが引き続き、何百万ものタイトルを世に出し、ゲームに適切なプレイヤーを引き込むクリエイターの成功を促進します。

世界中の仕事現場で

ゲーム業界で育まれたリアルタイム 3D テクノロジーは、製品や建築物の設計、エンジニアリング、製造、販売、サービス提供、維持管理のやり方も変えています。Unity は次のようにあらゆるステージで顧客にサポートを提供しています。

  • リアルタイム 3D を建築ライフサイクル全体にわたって利用可能にする。AEC 業界のプロジェクトの工期がタイトになるにつれて、さまざまな分野にわたるプロジェクトの関係者が効果的に協力し、設計のイテレーションにかかる時間を短縮することが重要になっています。Unity の新しい AEC 向け製品である Unity Reflect は、元の設計情報にリアルタイムにリンクし、簡単にインタラクティブな制作を可能することで、この難しい課題を解決します。Unity のパートナーである Autodesk と協力して、BIM データのもつ有用性を最大限に AEC の現場のプロが活用できるようにすることで、設計時の選択肢を探ったり、エンジニアリングに関連する複雑な問題を解決できるようにします。さらに、リアルタイムの没入型体験を通じて建設プロジェクトのスピードアップを可能にします。
  • リアルタイム 3Dをプロジェクトライフサイクル全体を通じて活用可能にする。Unity Enterprise for Product Lifecycle と今年公開予定のその他の機能を活用することで、イノベーションを加速し、製品ライフサイクルのあらゆるステージで没入型の体験を作成して、よりインタラクティブな方法で消費者とやり取りすることが簡単になります。
  • 製品開発の信頼性、安全性と品質に貢献する。Unity Simulation は、Unity のさまざまなインスタンスを実行するクラウドサービスで、すべてのシナリオを一度にテスト、トレーニング、検証できます。今回公開される新しい機能により、クリエイターはシミュレーションのパワーを活用して大規模な合成データを生成し、機械学習の知覚モデルのトレーニングをかつてないほど高速に実行できます。

Unity は、あなたから始まる開発環境です

クリエイターが増えれば、世界は必ずより良い場所になると私たちは信じています。ですから私たちは、どうすれば皆さんの中にある隠れたクリエイターとしての素質を解き放つことができるか、つねに知りたいと考えています。Unity はすべて皆さんのためのものであり、また、皆さんと一緒に作り上げていくものです。

2020 年、私たちは皆さんとオンラインで共に歩んでいけることや、 Unity で制作されたさまざまなゲームの数々を通じてつながることが出来るのを楽しみにしています。『Ori and the Will of the Wisps』(Moon Studios 制作)、『Wasteland 3』(inXile entertainment 制作)、『League of Legends: Wild Rift』(Riot Games 制作)、『Hardspace: Shipbreaker』(Blackbird Interactive 制作)など、すばらしいゲームがこの数か月以内にリリース予定です。また、私たちは今年公開予定のすばらしいゲームの数々をこちらのトレイラーにまとめ、皆さんにチェックしていただけるようにしました。もちろん、皆さんが現在制作中のゲームについても大変興味があります!もしよければ、詳細を確認できるよう、コメントに情報をお寄せ下さい。

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最後にUnity 社員一同より感謝の意を述べさせていただきます。
今年も皆さん一緒に、バンバン作って、創って、バンバン成長していきましょう!

2020年3月19日 カテゴリ: ニュース | 8 分 で読めます

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