Unity を検索

Unity の従業員リソースグループと、包摂性を育むその歩みを知ろう

2022年12月26日 カテゴリ: ニュース | 17 分 で読めます
Get to know Unity’s Employee Resource Groups and the steps they’re taking to foster inclusion | Hero image
Get to know Unity’s Employee Resource Groups and the steps they’re taking to foster inclusion | Hero image
取り上げているトピック
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

Unity には従業員主導のネットワークとして従業員リソースグループ(ERG)があり、そこでは歴史的に周縁に置かれてきた、あるいはマイノリティに属するグループに共通して存在する、アイデンティティや人生での経験に対するサポートを提供することで、包摂的な職場を作り出しています。ERG の目的は、共感、尊重、機会にまつわる Unity の価値観を示すことで、包摂的な文化を支え、従業員の帰属意識を高めることです。ERG への参加は、対象者の自認の有無にかかわらず、すべての従業員に開かれています。包摂的な文化を創り出すためにグループへ参加することは常に歓迎され、奨励されます。現在 Unity には全部で 9 つの ERG がありますが、その半数近くが 2022 年に立ち上げられたものです。この記事では、ERG がこの 1 年で成し遂げたことを振り返り、それぞれの ERG がどのようなグループを代表したものであるかをご紹介します。ぜひこの後もお読みください。

Employees participating in a Diwali event at Unity
Unity のディワリイベントに参加する社員たち

2022 年の振り返り

Access ERG

Unity 社内の Access ERG のために制作されたシンボルアートAccess(アクセス)ERG は 2022 年初めに発足し、Unity でも多くの人の共感を呼んでいるグループです。このグループは、ゲストスピーカーを招いて複数のミーティングを開催し、補助代替コミュニケーション(AAC)リテラシー、盲導犬、アメリカ手話(ASL)通訳など、さまざまなトピックを取り上げました。また、Unity の外部でも、障がいやニューロダイバーシティのコミュニティのために重要な活動をしている非営利団体のために、その認知度を高め、寄付を募る活動をしています。

従業員の声:「最も素晴らしい(アップデート)です。研究し、支援の声をかけ、(録音の書き起こしを)共有してくれて、本当に、ありがとう。」

2023 年、Access ERG は、障がいやニューロダイバーシティを持つすべてのチームメンバーが、平等な機会とやりがいのあるキャリアを得られるよう、アクセシビリティがどこにでもあるようにすることを目指しています。Zoom ミーティングで自動的に書き起こしを有効にしたり、見た目の描写を付けて紹介を行ったり、一見小さなことが、聴覚に障がい者を抱える人にも視覚に障がいを抱える人にも、それぞれにとって大きな違いを生むことがあります。また、Unity 製品のアクセシビリティに焦点を当てたアクセシビリティ委員会と連携し、障がいを持つ従業員を重要なステークホルダーとした取り組みも計画しています。

Asian ERG

Unity 社内の Asian ERG のために制作されたシンボルアートAsian(アジア人)ERG は 2022 年の 1 年間、毎月のコミュニティミーティングを通じて新しいメンバーを募集し、また素晴らしいイベントの数々を開催してきました。このグループは、世界中の Unity 社員がそれぞれの文化で旧正月をどのように祝うかを紹介する動画を作成し、新年を華々しくスタートさせました。北アメリカでは 5 月にアジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)の文化遺産継承月間があるため、Asian ERG は Russell Jeung 博士による「Stop AAPI Hate」プレゼンテーションなど、従業員の意識向上を狙った 4 つのバーチャルイベントを企画しました。10 月には、ヒンズー教やシーク教のコミュニティと一緒に、現地オフィスにメンバーが集まり、ディヤランプに絵を描いたり、ディワリ(光の祭典)を祝って地元の食材を使った伝統料理やお菓子を食べたりしました。

2023 年、Asian ERG のリーダーシップチームは、社内のエンゲージメントを促進し、コミュニティのメンバーを継続的に増加させるとともに、LGBTQ+ やムスリムグループなどの他の ERG にもまたがる問題に取り組むディスカッションやイベントを共同開催し、引き続きコラボレーションしていくことを目指します。また、他の企業や NPO とパートナーシップを組み、Unity のアジア人コミュニティのためにボランティアやネットワーキングの機会を作りたいと考えています。そして、この ERG はメンバーの社内での能力開発と成長を支援することに情熱を注いでおり、アジア系移民がキャリアを構築する上での指針となるようなリソースの提供や、学習する文化を育むためのメンターシッププログラムの実施などを検討しています。

Black ERG

Unity 社内の Black ERG のために制作されたシンボルアートUnity の Black(黒人)ERG である B-United は、この 1 年で大きく成長しました。このグループは 2 月(アメリカ・カナダ)と 10 月(イギリス)の黒人歴史月間に素晴らしいイベントを複数回にわたって開催し、年間を通じて黒人文化の称揚を継続しました。特に印象的だったのは、Unity の黒人系取締役会メンバーの 1 人を招いたファイアサイドチャットで、そこでされた話は参加者全員に大きな影響を与えるものでした。また、B-United のメンバー数名を AFROTECH に派遣し、テック業界のさまざまな分野で活躍する黒人の専門家と交流するユニークな機会を提供することができました。また 2020 年のパンデミック時に ERG が設立されて以来、この会議が直接会う最初の機会となるグループメンバーも数多くいました。

2023 年、B-United はこれまで起こしてきた勢いを維持し、さらに多くの従業員へ活動に参加する機会を提供していく予定です。黒人の従業員が Unity で活躍するためには、心理的安全性を確保することが不可欠です。この ERG は、コミュニティ形成やキャリア支援において、直属のチーム以外に持てるもう 1 つの場所となることができます。

Caregiver ERG

Unity 社内の Caregivers ERG のために制作されたシンボルアートCaregiver(ケアギバー、介護者、支援者)ERG の使命は、Unity と共に、子どもや親や、人生において重要な関係を持つ他者に対してケアを頻繁に行う立場にある従業員に対し、理解と包摂を促進することです。2022 年に設立されたこのグループは、このホリデーシーズンに Unity の Social Impact チームと共同でバーチャルボランティアイベントを開催し、病院の子どもたちにケアパッケージを贈りました。社会へ良い影響を与える意義ある仕事と他社へのケアとのバランスを取るのが従業員にとって難しい場合もあるため、この ERG は、リソース、ポリシー、そして感謝をコミュニティに示し、Unity が企業として、ケアを行う従業員に対して平等な機会を維持、サポート、提供できるよう努めています。

従業員の声:「今週のキックオフミーティングに参加してくれたみんなに感謝したいです。Unity で新しい人と出会い、孤独を感じることが少なくなったことは本当にありがたいことです。」

現在 Unity では、家族計画支援やアメリカ国内での柔軟な復職プログラム、育児休暇など、ケアギバー向けのさまざまな福利厚生を提供しています。2023 年、Caregiver ERG は、ケアの実施のために休暇を取る従業員の職場復帰を容易にし、スケジュールにも柔軟性を持たせられるようにするためのリソースの提供を最優先させる意向です。

Latinx ERG

Unity 社内の Latinx ERG のために制作されたシンボルアートUnity の Latinx(ラティーニクス、ラテンアメリカ系)ERG である ComUnidad は、2022 年にグループメンバー数、全体的なエンゲージメント、グループ構造における大きな改善がありました。このコミュニティは総勢 200 名を超えるまでに成長しましたが、この成長は、グループの機能をサポートする強固なリーダーシップ構造と基盤の構築に時間を費やしたことによるものです。今年、リーダーシップチームを 4 人から 9 人に増やしたことで、イベントやコミュニティの集まりを通じて Unity のラテンアメリカ系コミュニティとより深く関わり、リーダーのバーンアウトを防ぐことができるようになりました。特に、ヒスパニック文化継承月間(アメリカでは 9 月 15 日から 10 月 15 日まで)には、5 つのイベントを開催し、イベント全体のエンゲージメントを 10% 以上高めるなど、好調に推移しました。

2023 年、ComUnidad は、ラテンアメリカ系の新入社員や対象となる従業員が ERG に参加するためのインセンティブをより多く提供することで、メンバー数を増やす努力を続ける予定です。これには、より多くの専門的な教育の機会や対面でのイベントを提供する計画も含まれています。

LGBTQ+ ERG

Unity 社内の LGBTQ+ ERG のために制作されたシンボルアートLGBTQ+ ERG にとって、2022 年はいろいろな出来事が起きた年でした。LGBTQ+ ERG では 12 以上のイベントを企画し、その多くは他の ERG と共同で行われました。例えば、Asian(アジア系)ERG とのショートフィルム上映会や Latinx ERG とのクィアアイコンに関する知識の共有会などです。また、アライ(味方、仲間)になることについてのワークショップ、ドラァグキングの歴史についての講演、ERG のエグゼクティブスポンサーとのファイアサイドチャット、ブッククラブの立ち上げなども行いました。6 月には有志が集まり、Unity 内のコミュニティのメンバーにとって「プライド」という言葉が本当に意味するものを伝えるための動画を制作しました。

従業員の声「会社全体に対して LGBTQ+ コミュニティを求める投稿を目にしたとき、どれほど嬉しく、ありがたかったかを伝えたいです。多くの企業は、『すべての人にプライドを!』という(もっと曖昧な)アプローチをとりがちです。プライドの歴史を認めてくれたことは、とてもありがたかったです。」

2023 年の LGBTQ+ ERG の最大の目標のひとつは、メンバーのコミュニティ意識を向上させ、個人的・職業的な成長の機会を提供することです。グループリーダーは、特にグローバルな認知を得ることに注力した結果、2022 年に会員数が 12% 以上増加したことを誇りに思っています。しかし同時に、まだやるべきことがあることも認識しています。

Muslim ERG

Unity 社内の Muslim ERG のために制作されたシンボルアートMuslim(ムスリム)ERG は Unity では初めての試みであり、テック業界を見渡してもユニークな存在です。コミュニティやイスラム文化に影響を与える問題についての認識を広めることで、ムスリムの従業員が敬意と快適さをもって信仰を実践できるような枠組みを作ることを目指しています。リーダーシップは、Asian ERG や Women(女性)ERG など他の ERG と協力し、いくつかのコミュニティをまたいで影響を与える問題について取り組んでいます。また、ラマダンとイード(ラマダンの終わり)を祝う会を開催し、3 回にわたる募金活動(社内従業員向けのマッチングプログラムと連動)を成功させ、ラマダンや「In it together(共に歩む)」という Unity の価値観についての情報を提供するセッションを開催しました。募金活動の主な目的は、戦争で荒廃した国々への食糧支援と、地球温暖化によってもたらされた災害の被災国における教育インフラ再建でした。年末のお祭りの一環として、Muslim ERG はバクラヴァ料理とアラビア書道のワークショップを開催し、Unity の多様性のある職場にアラブ文化を少しでも取り入れ、休日にはメンバーがより強いつながりを感じられるようにしました。

2023 年には、この ERG がムスリムの従業員に良い影響を与え、より多くの仲間を作り、コミュニティをまたいだコラボレーションを生み出す大きなチャンスがあります。グループのリーダーは、社内のチームと協力して、バディシステムを導入してムスリムが多い国で採用された新入社員やそうした国から転勤してきた社員のオンボーディングをサポートするとともに、世界中の既存の従業員にとっても包摂的な職場作りを目指しています。Muslim ERG は、今年も Unity で包摂と多様性がより育まれる良い年になることを期待しています。

Service Members ERG

Unity 社内の Service Members ERG のために制作されたシンボルアートService Members(軍人)ERG は退役軍人や現役軍人の家族のために作られたもので、世界中の Unity 従業員にアピールできるような名前とロゴを選びました。この ERG のメンバーは、軍人とその家族はユニークなスキルセットと経験を提供できると考えています。2022 年の夏に結成されたこのグループは、9 月に元アメリカ陸軍の戦闘経験者を講師に迎え、変化し続ける世界でしなやかな精神を培う方法について、初の公開ワークショップを開催しました。1 年の締めくくりとして、アメリカ海兵隊の予備役が運営する「Toys for Tots」を通じて、子どもたちのおもちゃの寄付活動を行いました。

2023 年、Service Members ERG はメンバー数を増やし、より多くの仲間を巻き込みたいと考えています。ironSource 社を新たに買収し、その社員の大半がイスラエル国防軍に勤務していたことから、このコミュニティとつながり、そこから学ぶことに興味を持つ仲間が多くいると考えています。

Women ERG

Unity 社内の Women ERG のために制作されたシンボルアート素晴らしい 1 年でした。Women(女性)ERG は、Unity で働く女性のための望ましい目標と重要な成果を達成するために、継続的なパートナーシップを築くことを目的とした最初のエグゼクティブスポンサーを迎え、2022 年のスタートを切りました。この年のハイライトはもちろん、3 月の女性史月間に開かれた印象的なイベントの数々です。多くの人に影響を与え、参加者全員を鼓舞するイベントとなった「Unity Women Panel」の開催を含め、社内の女性のリーダーたちの協力のもと、これらのイベントは実施されました。この ERG が 2022 年に注力したもう 1 つの領域は職業訓練の支援でした。そのために、ピアメンター制度を立ち上げました。そして Women ERG は、バーチャルおよび対面での従業員向けのイベントをさらにサポートするアンバサダープログラムの開始を公表し、さらにボランティアにも時間を割いて参加しました。

2023 年に向けて、Women ERG はメンバーをできる限りサポートし、プロセスを繰り返し改善していきたいと考えています。リーダーシップチームは、より焦点を絞ったイベントを開催し、Unity で働く女性たちのエンゲージメントを高めるために準備してきたもののすべてをメンバーに見せることにワクワクしています。

これからも続く成長

ここまで紹介したものや、今後さらに出てくるであろう従業員による取り組みを通じて、引き続き Unity で包摂と多様性が育まれることを期待しています。また、2022 年を通して社内外で ERG のプログラムに参加されたすべての方に感謝します。2023年、私たちが成し遂げられるすべてのことに、乾杯しましょう。

A line of eager conference attendees waiting to check into the Unity @ AFROTECH event in Austin
オースティンのイベント「Unity@AFROTECH」のチェックインを待つ熱心なカンファレンス参加者の列

Unity のインクルージョンプログラムについてもっと知りたい方は、インクルージョンとダイバーシティのページをご覧ください。ERG が制作したビデオは、LinkedIn Life ページで見ることができます。また、ERG のリーダーに焦点を当てた Faces of Unity シリーズのブログもぜひお読みください。

2022年12月26日 カテゴリ: ニュース | 17 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

取り上げているトピック
関連する投稿