CTO の Luc Barthelet が語る、ゲームへの情熱と継続的な学習こそが Unity が次のフェーズへ進む鍵となる理由

新しく Unity の最高技術責任者となった Luc Barthelet は、ゲームの世界で長いキャリアを積んできた人物です。ゲームやロボティクスのソフトウェア開発を手掛けるスタートアップから、エレクトロニック・アーツで 20 年以上勤務した経験まで兼ね備える Luc は、強力なチームの形成とイノベーションの推進について豊富な知識を有しています。

この新たな役割に就くにあたり、Luc は自らの将来に対して胸を膨らませ、より強い Unity を作ることに貢献する機会を得られたことを光栄に思うとの思いを語りました。「ゲームエンジンの構築に何年もの時間を投じた結果、Unity はゲーム作りを民主化し続け、さらにはゲームエンジンができることの限界を広げ続けるという夢を体現しているのです」と Luc は言います。

「Unity はゲーム作りを民主化し続け、さらにはゲームエンジンができることの限界を広げ続けるという夢を体現しているのです。」

Unity でテクノロジーの未来を拓くための Luc のアプローチについて、彼自身の考えをお読みください。

Luc がマネージャーを務めるチームの 1 つは、イノベーションと研究にフォーカスしています。歴史的には、このグループが混合現実（XR）や HD レンダーパイプライン（HDRP）に関する研究の発端となりました。最近では、このグループはヒューマンアニメーションへの機械学習の活用に関する研究において、SIGGRAPH 2022 で賞を獲得しています。

イノベーションは決して完璧に計画されたものにはなり得ませんが、このチームは、自分たちが学ぶべき、限界を試すべき、重要な人材を獲得する価値があると考える領域を選択できます。彼らはよく働き、本当に数多くの実験をします。また、Unity の開発者と密接に連携し、常にユーザーファーストで、人々が求めるものを作ることを心がけています。

日々の仕事で一番良いところについて Luc にたずねると、彼は大きな声で「ゲームができること！」と答えました。

真面目な話、高い負荷のかかるチームを率いるのに最も必要なのは、情熱なのです。Unity 社内のクリエイターの素晴らしい仕事を成熟させ、そこに込められた創造性をいち早く顧客に届ける支援をするというミッションが、日々の仕事にやりがいを与えてくれています。

結局のところ、リーダーシップとは素晴らしいチームを作ることなのです。そのためには、目標や目的を明確にし、測定可能なマイルストーンを設定し、大小を問わずあらゆる役割の人たちの理解と意識の統一を促すことで、同僚が最大限の力を発揮できるようにすることに注力することが大切です。

彼のチームによる最近の成果のおかげで、Luc は、Unity がより速いペースでより多くの機能を追加し、開発者に利益をもたらすことができることを嬉しく思っています。2023 年の主な目標は、社内・社外を問わず、開発者の生産性を向上させ、コミュニティに提供するソリューションをシンプルにすることです。

みんなが知ると驚きそうなこと

私はボートの上で生活しています。2014 年、私は都会を離れ、すべてを売り払い、世界一周の航海を始めました。家族と過ごす時間を増やすためと、自然とのつながりを取り戻すための手段としてです。でも、自分の子供にゲームを作るため、Unity を使い続けていました。4 年半の間、海を探検し、世界を 1 周半した後、文明世界に戻り、Unity のチームに加わりました。

人生（あるいは仕事）における座右の銘は？

「よく理解できているものは、よく説明できる。」

私は数学を教えるのが好きなのですが、少し前にリチャード・ファインマンの本でこの言葉を見つけました。この言葉は私の心に刺さりました。

最近達成したマイルストーンは？

最近、Unity で社内の開発者のベロシティを向上させることに取り組んでいます。つまり、開発者は自分のコードを 10 倍速くトランクに持ち込めるようにしようということです。これは、ゲーム開発者により早く新機能を提供できることを意味します。非常にエキサイティングです。

毎日使っている、なくてはならないツールを 1 つ教えてください

Mathematica です。私は毎日 Mathematica を使っています。早くからこのソフトで使われている言語を学ぶ機会があったんです。それ以来、あらゆる問題を解決し、生産性を向上させるために Mathematica を使い続けています。

必見のコンテンツ

• 私は以前から何年も Unity を使っていたのですが、Unity にジョインする際、Unity Essentials など、Unity がユーザーに提供しているツールを使って Unity に入門し直すことにしました。その後、Unity Learn サイトを通じて、誰でも利用できる素晴らしいリソースの存在を知りました。
• 最近のブログ記事で私がとても惹きつけられたものは 2022 年 12 月に公開されたもので、グラフィックスや VFX に焦点を当てたものでした。この記事には、Unity でできることの深さと質の高さを実感できる120 ページの e ブックへのリンクがあります。
• いま挙げた e ブックは、数多くの素晴らしいベストプラクティスガイドのうちの 1 つです。すべての Unity 開発者はそのすべてを熟読すべきだと本気で思います。
• 最後に、読み物ではないですが、YouTube で Unity のインフルエンサーをたくさんフォローしています。Jason Weimann や Code Monkey などです。

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