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メタバースがあるならば、それはどのようなものだろうか

2022年6月30日 カテゴリ: Industry | 3 分 で読めます
person with virtual reality headset on while looking at their hand
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私たちが望むメタバースとはどのようなものになるのでしょうか。これは私たちのコミュニティチームに意欲を与え、前進させる問いかけです。

私たちはメタバースをより包摂的で全人的な場所にするための新しいアプローチについて深く考えています。そこで、Metaverse Minute シリーズの最新記事に向け、この問いかけに対する Unity のソートリーダーたちの答えを集めて、皆さんと共有しようと考えました。

Roxy Chaney(シニアプロダクトマネージャー)

私はメタバースはもっと包摂的で、開かれたものになると期待しています。私は Unity の XR 部門にいますが、私が働いているチームには計り知れないほどの文化的多様性があります。私たちは、それぞれの人生経験や視点を持ち寄って、これらの空間が築かれる基礎となる部分をともに作り上げ、その表現によって違いを生み出します。

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Manuel (Manu) Sainsily(デジタルツイン部門デザインマネージャー)

多様性、平等性、包摂性(DEI)の問題は、メタバースの成功を左右する重要な問題です。これらの価値観は素晴らしいユーザー体験の基礎となるもので、またユーザーの需要にも明らかに影響するものです。現実世界で真実のもの、そして私たちが日々の生活で直面しているすべての問題、つまり社会が、メタバースにも流れ込んでくるでしょう。ですから、私たちはプラットフォームを作りながら、こうした問題にも優先的に取り組んでいく必要があるのです。

私たちはユーザーが没入感のある体験を味わえるようにしなければなりません。そしてその平等性の重要な部分は、包摂性と安全です。例えば、私たちはあらゆる言語がうまく表現され、アクセシビリティの規範も重視されている状態を実現しなければなりません。表現に対する疑問に関して、私たちはアバターについても多様性を認める必要があるでしょう。人種や性別の観点だけでなく、あらゆる個人的な志向を考慮し、人々がまた戻ってきたいと思うような体験を保障しなければなりません。

メタバースが本当にインターネットの次の進化系であるならば、そこではウェブ 2.0 の世界でいま真とされている(しかし対処されてはいない、または優先的に取り組まれていない)ものは、やはり真とされつづけるでしょう。私たちが現在置かれている文脈でこうした問題を解決できないまま、それをメタバースに持ち込んでよいと考えるのは馬鹿げたことだと思います。

結びとして、私はメタバースで提供される新しい機会が、私たちの生活で重要な物事へと注目を集める触媒となり、デジタル世界にとどまらず世界全体をもっといい場所にできることを心の底から望んでいます。

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Ben Radcliffe(シニアアドボケイト)

私はメタバースとはすべての人が、その物理的なあり方がどうであれ、受け入れられる平行世界だと考えています。そこでは現実世界における地理的な制約は存在せず、ほぼ無限とも言える自己表現の機会が提供されています。このように包摂的で開かれたメタバースは、1 つの企業、1 つの国、あるいは 1 つの文化だけで作ることはできません。このようなメタバースを作るには、私たちは現実世界の多様性について深く考え、私たちの目標を共有して、全員が設計する人に、作る人に、参加者に、そしてクリエイターになり、協力する必要があります。

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Tricia McIntosh(シニアテクニカルプログラムマネージャー)

私はメタバースのことを、それまで世界にアクセスしづらかった多くの人々に、本当の意味で世界を開くことのできる場所だと見ています。従来のやり方では他人と関わることができないという人はたくさんいます。メタバースは、こうした人たちにとってよりうまくいく方法でつながる方法を提供します。障がいやメンタルヘルスの問題で人と対面で会うことはできないかもしれませんが、メタバースならもっと簡単に他人と関われるかもしれないのです。正しい方法でこれを行えば、とても心強いものになると思います。

私たちが今日手にしているソーシャルメディアと技術を使って、私たちはすでに世界に対して本当の自分を見せるコンテンツを作る人たちがどんどんと増えていく様子を目にするようになっています。多くの人たちが選択肢を与えられて、自分たちをユニークにするものを普通のものにすることを選んでいるのを見るのは非常に面白いことです。私は、これが全体としてさらに包摂的な社会を実現させる可能性があると信じています。そしてメタバースを使えば、この影響を大きくすることもできるでしょう。

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James Turnage-Lannan(Inclusive Economic Opportunity プログラムマネージャー)

私がメタバースに望むことは、適切な評価を受けていないクリエイターにとって、最初から包摂的なものであることです。このデジタルの将来のために、才能に投資している人がたくさんいます。私はただ、こうしたコミュニティに宿る、最もクリエイティブかつ輝きを放つ精神に投資することを忘れないでほしいと願うのみです。

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Julia Perdigueiro(アクセシビリティ部門ソフトウェアエンジニアリングリード)

私は XR(AR/VR)でのアクセシビリティについて考えている企業や組織からやってきた人たちとお会いしてきました。そして、アクセシビリティの分野で活動している数多くの取り組みにも接してきました。現在の私たちの技術の多くは、すでにとても多くの人にとってアクセスしづらいものとなってしまっており、注意しなければこのトレンドをメタバースにも引き続き持ち込むことになってしまうでしょう。私は Unity がこのトレンドに歯止めをかけ、包摂的な技術を実現する道筋を先導することができると期待しています。

アクセシビリティについて考える 1 人として、特定の側面については私がそれに実際に触れるまで考えたこともありませんでした。XR 開発におけるアクセシビリティに焦点を当てることで、より多くの人がこの問題について理解し、気に掛けるようになるでしょう。そして願わくば、新たに理解した事柄を現実世界にも持ち帰ってほしいと思います。

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