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Unity で仕事の未来を形作る SAP

2021年2月10日 カテゴリ: 製造業 | 5 分 で読めます
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SAP が Unity を活用して、どのようにビジネスデータをコンピューターの画面から解放していっているかをご覧ください。エンタープライズソフトウェア大手である SAP は、拡張現実(AR)、バーチャルリアリティ(VR)、混合現実(XR)を、ビジネスの方法を再発明する UX の次のフロンティアと見ています。

全世界で 2 億人のクラウドユーザーを抱える SAP は、あらゆる企業が「最高のビジネス」になることを支援しています。同社は 2016 年から AR、VR、XR に投資し、インサイトを得るまでの時間短縮や、SAP データを可視化して理解する方法の改善において、顧客の支援を行っています。

SAP データを Unity に取り込む新しい方法の導入

長年、SAP のエンタープライズリソースプランニング(ERP)は、コンピュータやモバイルデバイス上で行われてきました。それが、Unity のプラットフォームをベースにした SAP Extended Reality Cloud(XR Cloud)によって変わりつつあります。XR Cloud は Unity のプラットフォームをベースにしており、混合現実アプリケーションの開発が可能です。Unity 開発者が SAP のデータを Unity に統合しやすくするために、SAP は先日、Unity Integration Toolkit を公開しました。

XR CloudサービスとそのUnityプラグインを利用することで、Unity開発者は、SAPデータをAR、VR、およびXRのアプリケーションに簡単に統合することができます。XR Cloudはプロジェクト単位で利用することが可能です(連絡先:XRVenture@sap.com)。

しかし、そもそもなぜこうしたデータを混合現実に持ち込むのでしょうか。コンピューターで十分なのではないでしょうか。

ほとんどの場合、コンピューターで十分なのです。しかし、SAP の Extended Reality Venture チームは、そこを攻めることで、AR、VR、XR が顧客に大きな価値をもたらすことができる分野を 2 つ、見出しました。

  1. SAP 導入チームや SAP ビジネスユーザー向けの VR でのビジネスプロセスモデリングとトレーニング
  2. 現場や工場のオペレーターが使う、資産管理サービス、資産メンテナンス、資産の品質検査のための AR や XR

SAP で Extended Reality Venture チームのリードを務める Michael Spiess 氏は次のように語ります。「Unity と混合現実によって、SAP のビジネスデータはコンピューターの画面に縛られたものではなくなりました。私たちのお客様は、バーチャル環境でのより効果的なトレーニングチームの育成から、デジタルツインの情報を物理的な設備に直接拡張することによる業務効率の向上まで、混合現実がもたらす恩恵をすべて活用することで、最高のビジネスを実現することができます。」

Oculus Quest で SAP のスマートアセットを使っているところ(画像著作権:SAP SE)

Spiess 氏によれば、混合現実を SAP の顧客にとって価値あるものにするためには、「スマートアセット」という技術コンセプトが鍵を握っているということです。ここでいうスマートアセットとは、SAP システムに保存されている 3D オブジェクト(複雑な CAD 図面など)または 2D オブジェクト(バーコードラベル、ドキュメントなど)のことです。これらのスマートアセットに含まれるスクリプトロジックによって、他のスマートアセットとの対話や、SAP システムに対してリアルタイムでデータの取得、交換などの処理を行う可能性が開けてきます。

実際どのようなものになるのか

下の動画で、Spiess 氏が XR Cloud アプリを使用して、Evomixx マシン上で拡張されたデジタルツインとモノのインターネット(IoT)データを可視化している様子をご覧ください。

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SAP 初の混合現実アプリケーションが近日登場

XR Cloud は SAP で行われていることのほんの一部に過ぎません。2016 年に設立された、Denis Schleier 氏が率いる同社の Mixed Reality Solutions チームは、現在、SAP 初の複合現実アプリケーションの開発に取り組んでいます。

Schleier 氏と彼のチームは何年もかけて SAP のソフトウェアを混合現実と組み合わせたアプリケーションの可能性を研究し、その成果を披露してきました。Schleier 氏は、AR はいずれ今日のスマートフォンのように、仕事をするための標準的な手段の 1 つになっていくだろうと考えています。彼のチームは、ナレッジワーカーが職場で SAP のソフトウェアをどのように活用するかを再定義することで、この未来に備えています。

下の動画では、SAP でユーザーエクスペリエンスの責任者を務める Alexander Lingg 氏と Schleier 氏が登場し、次世代コンピューティングプラットフォームを活用した SAP の取り組みについて詳しく説明しています。

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動画を見てもわかるように、このチームは、運送管理から現場での作業指示まで幅広いユースケースにおいて、製造業の顧客からの強い関心を察知しています。

彼らが構築したデモの 1 つに、倉庫管理強化プロジェクトがあります。このデモでは、人工知能(AI)を活用して生産ホールの中で動き、設備の積み下ろしを自ら行う自律型の貨物車を紹介していました。

この計画プロセスは通常、2D スプレッドシートで行われるため、最終結果を予想して最適なルーティングを行うことが困難でした。SAP は、Unity と同社のインテリジェント ERP システムである SAP S/4HANA を使用した仮想環境で、利害関係者の理解度を向上させ、最適なルートプランニングを実現します。

Unity で作られた倉庫管理アプリケーション(画像著作権:SAP SE)

このチームの誇るアプリケーションが、同社のエンタープライズ向けデジタル音声アシスタント SAP CoPilot と統合された SAP Future Office です。これにより、SAP の顧客は、SAP Ariba などのソフトウェアを HoloLens 2 や iPad を使って共有された混合体験空間で使用し、ビジネスコラボレーションや意思決定のためのバーチャル会議の開催を行うことができます。

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「Unity は、インタラクティブコンテンツの開発と展開に対して最大限の柔軟性を提供してくれます」と Schleier 氏は述べています。「Unity は非常に多くのプラットフォームをサポートしているため、デバイスに依存せず、Microsoft HoloLens 2、Oculus Quest、iOS デバイスなどに対応したアプリケーションを構築することができます。私たちの顧客の多くは、従業員のためにこれらのデバイスを何百台も購入するために多額の投資を行っていますが、Unity がこれをカバーしていることを知って、心配事が 1 つ減りました。」

SAP Future Office は、空間コンピューティングの文脈で SAP のソフトウェアの新たな一面を見せてくれます。遠隔地の参加者は、リアルタイムの点群スキャンを行って、3D の等身大ホログラムとして会議に参加することも可能です。(画像著作権:SAP SE)

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