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Pixyz の 2020.1 アップデート:データの前処理に力強さと美しさをもたらす

2020年4月29日 カテゴリ: 製造業 | 4 分 で読めます
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2020.1 のリリースに向けて Pixyz のパートナーたちは、重要なジオメトリ機能、新しいインポート形式から、ビジュアライゼーションやユーザーインターフェイスの強化まで、さまざまな改善に注力してきました。これらの改善により、これまで以上に機能が向上し、洗練され、コントロールしやすいツールに仕上がりました。

Pixyz は、Unity を使う多くのユーザーにとって重要な役割を果たしているパートナーです。Pixyz Plugin、Pixyz Studio、Pixyz Batch などの Pixyz 製品により、大規模な CAD モデルから点群まで、3D データを簡単にインポートして最適化し、Unity でリアルタイムの 3D 体験を作成することができます。

Studio のコントロール性の向上

2020.1 リリースの Pixyz Studio のテーマが 1 つあるとすれば、それは「コントロール性」となるでしょう。今回のリリースではユーザーインターフェースが一新され、より細かなコントロールを、合理化されたインターフェースで実現できるようになりました。見た目が変わっただけではなく、新しいインポート形式と最適化アルゴリズムにより Studio の機能が拡張され、さらに応用範囲が広がっています。

Studio の全体的なルックアンドフィールは、新しく洗練されたインターフェイスで再設計され、さまざまな画面解像度やアスペクト比でより優れた機能を提供できるようになりました。また、新しいインターフェイスは、より使いやすく、理解しやすくなっています。

Studio では、いくつかの機能改善も行われています。アンドゥとリドゥには管理しやすい履歴機能が追加され、より多くのアルゴリズムで使用できるようになりました。また、3 軸または軸ごとのスケーリングに加えて、コンストレイント付きの回転と平行移動が可能なように拡張された、新しいギズモを使用してオブジェクトを操作できるようになりました。オブジェクト選択も改善され、より大きなデザインの文脈内で孤立したオブジェクトのセットの中からオブジェクトを選択できるようになり、さらに複数の包含モードを持つボックス選択も可能になりました。

見た目が良いだけじゃない

Studio では、レンダリングが完全に作り直され、準備されたデータをよりリアルな見た目でプレビューできるようになりました。改良点としては、HDR(ハイダイナミックレンジ)ライティング、HDR 環境からの IBL(イメージベースドライティング)、SSAO(スクリーンスペースアンビエントオクルージョン)、PBR(物理ベースレンダリング)シェーダーなどがあります。Studio には 8 つの HDR 環境が含まれていますが、マッピングコントロールのセットを使って独自の HDR 環境をインポートしたりマッピングしたりすることも可能です。

データの前処理を評価するためには、レンダリング品質が優れていることが重要ですが、レンダリング用に最適化されたモデルを準備することはさらに重要です。Studio では、UV 投影ツールが大幅に改善されており、期待を裏切ることはありません。専用のギズモを操作してインタラクティブに UV を適用できるようになり、パラメーターをより細かくコントロールして UV 投影を調整できるようになりました。

データのパイピング

Pixyz Studio は、今回の新リリースで 2 つの新しい 3D フォーマットのインポートを導入しました。Studio では、AVEVA PDMS からエクスポートされた RVM ファイルをインポートできるようになり、Pixyz のサポートがプロセスプラント向けの主要な設計ソリューションに拡張されました。また、シーングラフ、メッシュ(法線と UV)、インスタンス、PBR マテリアル、およびテクスチャをサポートする USD ファイル(USDC、USDA、USDA、USDAZ)のインポートも可能になりました。USD のインポートが追加されたことで、最新のデジタルコンテンツ制作ツールからのモデルの最適化がサポートされることになります。加えて、Pixyz Studio では、さまざまな 3D フォーマットのサポートに加えて、3D 空間のオブジェクトとして画像をインポートできるようになりました。

Studio にデータが取り込んだあと、そのデータを最適化するためのツールがこれまで以上に充実しています。新しい Decimate to Target + Baking アルゴリズムでは、オブジェクトにテクスチャをベイクすることで、ビジュアルの品質を維持しながら、オブジェクトを劇的にデシメーションする方法が提供されます。また、点群をデシメーションする新しいアルゴリズムも用意されており、これまでより遥かにパフォーマンスの高いモデルを作成することができます。Studio には、パイプやケーブルなどのオブジェクトに特に有用なアルゴリズムも用意されています。これらのオブジェクトをスプラインに変換したり、逆方向の変換を行ったりすることができます。これにより、プロセスプラントのモデルや、非常に精密に配置された配管やケーブルを使用する施設のデータ密度を大幅に削減できます。

Batch でどんな規模のデータも効率よく処理

Pixyz Batch は、大量のデータを扱うワークフローや自動化されたワークフローを対象とした Studio のサーバー版です。Batch ではユーザーインターフェイスを充実させる代わりに、Studio のアルゴリズムの全範囲に加えて、入力と出力をスクリプト化する機能が強化されています。2020.1 に対応した Batch には、大規模なデータ変換をより効率よく処理するためのスケーラブルなテンプレートが新たに追加されており、高性能なデータセンターで実行するためのクラウド対応コンテナーも用意されています。

Plugin で素早く処理

2020.1 では、Pixyz Plugin for Unity に 3 つの重要な改善が行われています。点群データは、点群データのシームレスな LOD チェーンに自動的に処理されるようになりました。これにより、大部分のケースでデータをストリーム処理や前処理する必要がなくなり、また、システム RAM の増加に合わせた、より大きな点群を処理するための優れたスケーラビリティが提供されます。

また、Pixyz はベイキングにも多くの改善点を導入しており、より高速なパフォーマンスと品質の高い結果を実現しています。注目すべき追加機能の 1 つは、不透明度などのカスタムマップを処理できるようになったことで、高度に複雑なジオメトリを軽量な表現で正確に表示できるようになりました。

最後の重要な改善点は、選択またはインポートした 3D データからコライダーコンポーネントを直接生成する機能です。コライダーをソースデータから直接生成できることで、Unity の中で物理的な衝突を検出するためのデータ活用プロセスが単純化されます。

今すぐお試しください!

すでに Pixyz のサブスクリプションを購入されている方は、今回のリリースで搭載された強力な新機能をぜひお試しください(※現在、ドキュメントは英語のみで提供されています)。まだサブスクリプションにご登録されていない方は、この機会に Pixyz Plugin または Pixyz Studio のトライアル版を入手してお試しになってください。製品版の Pixyz Plugin および Pixyz Studio は Unity ストアからも購入していただけます。

2020年4月29日 カテゴリ: 製造業 | 4 分 で読めます

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