ハイエンドな製品デモ制作の締め切りを抱えている、ライティングや HD レンダーパイプライン(HDRP)のさまざまな項目をどのように設定すれば分からない、といった悩みを抱えられてはいませんか。こうした悩みを抱えられているテクニカルアーティスト、ビジュアライゼーションのスペシャリスト、3D ジェネラリストといった職の方は、テンプレートを使ってプロジェクトを作ることで、大きく状況が好転させることができるでしょう。
Unity Hub からプレビュー版が利用できるようになった「Auto Showroom」サンプルテンプレートは、あらゆる製品の展示について考えるための出発点として優れたテンプレートです。さらにこのテンプレートには、皆さんのお役に立つように、本物の自動車モデルも同梱してあります。
ボルボ・カーズとの提携により、Volvo XC40 Recharge の内外装を再現した、まるで実物のように見えるリアルタイム 3D モデルを提供することができました。このモデルは、ボルボ・カーズの新しいイノベーションポータルにも掲載されており、同サイトでは開発者がボルボの車のための新しい革新的なサービスや車載アプリを作成するための無料のリソースやツールも併せて提供されています。
「ボルボ・カーズでは、知識を共有することが良いことであると信じており、私たちの仕事がより良い未来のための変化を促し、すべての人にとってより安全な交通環境を実現することに貢献することを願っています。」ボルボ・カーズのイノベーションリーダー、Timmy Ghiurau 氏はこのように述べています。「Unity と一緒に、自動車をはじめ、さまざまな分野でリアルタイム 3D 技術を使うことで実現できる素晴らしい体験を皆様にお見せできることを楽しみにしています。」
こちらのビデオインタビューで、ボルボ・カーズがどのように Unity を使っているかをご紹介しています。
Unity をまだご利用でなくこれから使い始めるきっかけをお探しになる方は、こちらのページで産業分野のお客様向けソリューションをご覧ください。製品のご利用に関するお問い合わせはこちらのフォームから行っていただけます。また、Unity をご契約前にお試しになりたい方は、下記リンクから 30 日間無料のトライアルライセンスをご取得いただくとすぐにサンプルテンプレートを試していただけます。
Auto Showroom サンプルテンプレートは、Unity 2019.4 LTS(15f1-19f1)で利用可能で、他のサンプルテンプレートと同様に、今後の LTS リリースでもサポートされる予定です。Unity Hub を起動して新しいプロジェクトを作成するだけで、サンプルテンプレートを読み込むことができます。プロジェクトが開いたら、制作プロセスをガイドするステップバイステップのチュートリアルに従ってテンプレートの使用を開始してください。
また、Unity のクラウドストリーミングサービス Furioos で動く、Web ブラウザ上でのテンプレートのストリーミングを利用することもできます。このテンプレートはマウスとキーボードの入力が必要で、セッション時間は 5 分に制限されています。
ストリーミングサイトにアクセスするにはここをクリックしてください。(注意:テンプレートはプレビュー版のため、このストリーミングはデスクトップ環境での使用を想定しています。モバイル環境は完全にはサポートされていません。また、一部利用できない機能があります。)
サンプルテンプレートでは、様々な環境やライティング条件で車をはじめとしたいろいろな物品がどのような見え方をするかを試すことができます。テンプレートの中には、Volvo XC40 Recharge が置かれたインテリアショールーム空間が展開されています。
他のサンプルテンプレートと同様に、Auto Showroom サンプルテンプレートも、最初から最適化された Unity プロジェクト設定が指定された状態で提供されます。このテンプレートの場合は、照明器具を使った際の物理的に正しいライティングと、昼間の車内をシミュレートできる正しい露出設定が指定されています。車の反射やシャドウイングも実車のそれを忠実に再現しており、かつ、リアルタイム環境で使えるように調整されています。
サンプルテンプレートには、自動車のプレゼンテーションでよく使われる 3 種類のライティングテーマと環境(Luxury、Photostudio、Light Installation)が収録されています。
どの環境も現実のものと見まがうほどの再現度の高さであり、また、Unity と Unity の HDRP の力を十分に伝えられるように、技術を惜しみなくつぎ込んで作られたものです。
このサンプルテンプレートは、HDRP を使用して、ハイエンドのプラットフォーム上でパフォーマンスの高い、実写のような訴求力の高いビジュアルを提供します。HDRP を使うことで、非常に広い用途にわたってグラフィックをリアルに見せることができます。このサンプルテンプレートでは、照明の種類、シャドウ、スクリーンスペースエフェクトなど、さまざまな HDRP パラメーターの設定を試すことができます。
テンプレートには最適化された設定がなされ、スクリプトもアタッチされた Volvo XC40 Recharge のプレハブが付属しています。これは、リアルタイム環境で高品質なビジュアルをいかに簡単に作成・修正できるかを示すためのサンプルとして提供しているものです。
また、自動車の写真撮影を行うためのインタラクティブなコントロールも含まれています。ユーザーインターフェースからは、ライティングのテーマ、塗装色、車のライト、ドア、カメラを操作することができます。撮影の設定が終わったら、写真を撮ることができます。作品にはハッシュタグ #madewithunity を付けてソーシャルメディアに投稿し、皆さんの作品をどんどんシェアしてください。
自動車やその他工業製品向けのリアルタイム 3D コンフィギュレーターなど、設定を調整することができるマーケティングコンテンツの配信に関心がある方は、マーケティング担当者向けの新しいソリューション、Unity Forma もチェックしてみてください。
この体験を味わっていただくために、今すぐ Unity を入手して、サンプルテンプレートを使い始めましょう。すでに Unity ユーザーの方は、2019.4 LTS(15f1-19f1)がインストールされていることを確認し、Unity Hub を起動してください。サンプルテンプレートは今年後半にプレビュー版から正式版に移行する予定です。