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「スクリーンは新しいホースパワー」:大手高級自動車ブランド、Unity でイノベーションを起こす

2022年8月8日 カテゴリ: Industry | 4 分 で読めます
Inside of Mercedes Benz
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Unity は、メルセデス・ベンツ AG と提携し、メルセデス・ベンツの全車種に展開される新オペレーティングシステムのインフォテインメント領域を担当します。MB.OS と Unityを搭載した自動車は、2024 年に初走行します。

現代のドライバーの心をつかみ、心を動かし、そして実際に自動車の購入を決断してもらうために、OEM メーカーは、より大きく、より没入感のあるディスプレイでドライバーや同乗者を魅了するだけでなく、自動車内のソフトウェアの使い方やインタラクションを再定義することが必要です。車載ソフトウェア体験は、より高い視覚的な忠実度と没入感のある体験を求める高級車購入者にとって最も重要なものです。 

ソフトウェア中心の車には、技術主導のアプローチが必要です。従来のヒューマンマシンインターフェース(HMI)ツールチェーンでは、このような最先端の体験を提供することはできません。しかし、リアルタイム 3D ならば、そのような体験を提供することができます。

「自動車業界では見たことのないようなビジュアル」

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この動画のセッションは、NVIDIA GTC 2022 で初めて公開されました。

以下のリンクから全編(英語)をご覧になれます:「Creating Software for the Most Desirable Cars」(最も欲しいと思わせる車を作るためのソフトウェアを作る)

メルセデス・ベンツ AG の最高ソフトウェア責任者 Magunus Ostberg 氏は、Unity をインテリアに採用したコンセプトカー「Mercedes-Benz VISION EQXX」を公開しました。Unity のゲームエンジンは、新しい 3D 機能と自動車業界で見たこともないようなビジュアルで、UI を新しいレベルのデジタルラグジュアリに昇華させます。このインテリアは、今後 10 年間に Unity と自動車メーカーが共に作り上げていくものを垣間見せてくれます。

2019 年、メルセデス・ベンツグループ AG の最高デザイン責任者、Gorden Wagener 氏は次のような言葉を使い、自動車業界の新たな戦場を言い表しました。すなわち、「スクリーンは新しいホースパワーである」。ということです。今年、メルセデス・ベンツ AG は、車をクラウドや IoT(Internet of Things; モノのインターネット)と完全に連携させ、パワートレイン、自律走行、インフォテインメント、車体とコンフォートシステムの 4 つの中心領域で構成される、MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)を発表しました。

Inside of Mercedes Benz
Mercedes-Benz Vision EQXX のインテリア。画像提供:Mercedes-Benz Group Media。

2024 年のデビューを目指す MB.OS ですが、Unity によって実現可能になる UI/UX の根本的な新しいアプローチを紹介する Mercedes-Benz Vision EQXX 電気自動車の研究プロトタイプを見ることで、今後の展開のヒントを得ることができます。

Rendering of Mercedes Benz
Mercedes-Benz Vision EQXX:リアルタイムグラフィックスにより、今までにないビジュアルが実現可能に。画像提供:Mercedes-Benz Group Media。

デジタルラグジュアリの次の 10 年を定義する

メルセデス・ベンツ AG では、研究用試作車での革新的なリアルタイム 3D 体験の構築において Unity と緊密な連携を行った後、現在、OEM においてメルセデス・ベンツの全製品ラインのインフォテインメントシステムに Unity を採用し、自動車ソフトウェアにおけるリーダーシップを確固たるものにしています。

メルセデス・ベンツ AG の開発者は、Unity Industrial Collection を使い、計器クラスターやメディア、同乗者向けのディスプレイなど、デジタルコックピット全体の UI/UX を開発する予定です。Unity は、競合するリアルタイム 3D および HMI 開発ソリューションも存在する中で、厳密かつ包括的な評価プロセスを経て採用されました。 

Unity は、圧倒的なグラフィックスとインタラクション性を、スピードとパフォーマンスによって実現します。Unity は WYSIWYG(what you see is what you get; 見たままが得られる)開発を可能にするため、メルセデス・ベンツ AG の HMI デザイングループは、組み込みターゲットと同じように表示・動作することを確かめながら、視覚的に魅力的かつ高度にインタラクティブなコンセプトやデザインを制作することができます。

リアルタイム 3D 開発における Unity のリーダーシップは、「デジタルアシスタント」として機能する 3D アバターやリッチなナビゲーションを実現する 3D マップ、AR(拡張現実)で強化された体験、ユーザーの習慣や好みに合わせて車の設定や動作を調整する AI など、直感的かつ視覚的に魅力ある体験を後押しするものです。

Rendering of Mercedes Benz OS
Mercedes-Benz Vision EQXX:Unity を用いたインターフェースにより、美しいグラフィックスと高度な適応性を持つデザインを提供する。画像提供:Mercedes-Benz Group Media。

HMI 制作における Unity 活用

メルセデス・ベンツ AG との画期的な取り組みに関する続報をこれからもお届けしてまいります。 今後も、HMI の設計・開発を強化する Unity のイノベーションにご期待ください。HMI 向け Unity のウェブサイトで詳細をご確認ください。また、車載ソフトウェア体験の変革にご関心がおありの方は、ぜひご連絡ください。

2022年8月8日 カテゴリ: Industry | 4 分 で読めます
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