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トライベッカへの道:「Made with Unity」ゲームとソーシャルインパクト体験

2021年6月9日 カテゴリ: Industry | 9 分 で読めます
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トライベッカ映画祭は 6 月 9 日から開催され、「Made with Unity」のゲームや体験が今年から始まる 2 つの展示で紹介されます。私たちは、これらのプロジェクトの素晴らしい創造性とストーリーテリングに触れ、非常に興奮しました。皆さんにもこの記事のを読んで、プロジェクトについてより詳しく知っていただきたいと思います。

私たちは、より多くのクリエイターがいれば、世界はもっと良い場所になる。また、創造性はすべての人から、あらゆる場所から生まれてくると信じています。クリエイターはチェンジメーカーであり、クリエイターたちは Unity を使って物語を紡ぎ、その限界を押し広げていきます。クリエイターたちの創造性を通じて、私たちは新しい世界と可能性を発見しています。 

過去 20 年間にわたり、トライベッカ映画祭は、世界中のフィルムメーカー、アーティスト、イノベーター、熱狂的な映画ファンを集め、映画、テレビ、AR、VR、音楽など、さまざまな形で行われるストーリーテリングの力を称えてきました。今年は、トライベッカ映画祭公式イベントとして「Tribeca Games Showcase」と「Juneteenth programming」が新しく開設され、そこで複数の「Made with Unity」プロジェクトが展示されることになりました。

Tribeca Games

ビデオゲームは、魅力的な物語と想像力に富んだイメージを届けるための素晴らしい手段です。「Tribeca Games Showcase」および関連する各賞のカテゴリが設けられたことは、ビデオゲームが優れたストーリーを伝える力を持つアートの一形態であることを強調するものです。『Harold Halibut』、『Sable - Raw Fury』、『Twelve Minutes』、『Signalis』など、独創的なストーリー性が評価されているゲームが展示されています。ゲームの詳細の確認や、デモの時間枠の予約はこちらのページで行っていただけます。 

Harold Halibut(Slow Bros.)

Harold Halibut』は、溶接された金属、織物、粘土などの素材を Unity とフォトグラメトリを使ってデジタル化して作られた印象的な作品です。世界を旅して回る疲れた実験助手の視点から、またとない感動的な世界と物語を見ていくという作品となっています。プレイヤーは、個性的なキャラクターが登場するフルボイスのストーリーを通じて、「家」や「友情」といったテーマを探求していきます。以前、このゲームの開発者にクリエイターとして歩んできた道のりについて聞いたインタビューもぜひご視聴ください。

Sable - Raw Fury(Shedworks)

Sable - Raw Fury』は、不思議な風景の砂漠を旅する中で、人生、家族、そしてより大きなものの一部として存在するということについて、さまざまな教訓を与える作品です。予告編が公開されて以来、プレイヤーから、Japanese Breakfast の音楽に合わせてストーリーの世界に入り、自分探しの旅をしてみたいという声が集まっています。

Twelve Minutes(Luis Antonio)

Twelve Minutes』は、インタラクティブな物語を通じて、自分の選択によってタイムループし続けるという多くの人にとって最悪の悪夢をプレイヤーに体験させてくれる作品です。ロマンチックな夜の終わりに、愛する人が殺され、自分がその罪に問われていることを知った男の運命が、ゲームの選択によって決められていきます。12 分間のストーリーには、James McAvoy、Daisy Ridley、Willem Dafoe らによるボイスも付いています。

Signalis(rose-engine)

Signalis』はプレイヤーを遠く離れた世界に連れて行き、ディストピアが訪れた未来における悪夢のような物語を体験させます。プレイヤーは、パズルを解いて闇に葬られた秘密を暴き、失われた夢を取り戻す物語に魅了されていきます。 

これらのゲームにはそれぞれユニークなストーリーがあり、クリエイターがどのようにイノベーションを起こし、ビデオゲームの枠を破壊しているかを示しています。作品を展示されたクリエイターの皆さんに祝福の意を表します。

Tribeca Juneteenth

クリエイターたちは、エンターテインメント、インスピレーション、教育、共感の構築、受け手の意識の向上などを目的として、さまざまなメディアを駆使してストーリーを語っています。包摂的なストーリーテリングは、遺産、言語、歴史を未来に引き継ぎ、より豊かな視点を提供することでコミュニティを 1 つにすることができます。2020 年の出来事は、どんな声にも耳を傾けることがいかに重要であるかを世界に思い出させ、見過ごされてきたコミュニティや歴史的に排除されてきたコミュニティが自らのストーリーや真実を共有できるようにすることの重要性を強調しました。 

トライベッカ映画祭の 「Juneteenth programming」は、ショート作品、講演、ポッドキャスト、音楽、イベントを通して、黒人の物語とストーリーテラーの豊かさを称えるイベントです。Unity for Humanity は、黒人のクリエイターと、黒人たちの経験を語り、世界の見方を変え、新しい世界観や社会変革を進めるコンテンツの力を称え、「Black Realities Creative Grant」に 2 万 5 千米ドル、トライベッカ映画祭の Juneteenth programming の展示に選ばれたクリエイターに 9 万米ドルを提供しました。 

Unity for Humanity は、Unity Social Impact を構成するプログラムの 1 つで、その経験の長さは問わず、あらゆるバックグラウンドを持つアーティストを支援し、世界を変える可能性を秘めた作品をサポートすることを使命としています。Black Realities Creative Grant は、2020 年に Sharifa Johka 氏によって創設されたもので、世界の黒人コミュニティの重層的な主題、視点、コンテンツを取り上げる作品を制作するアーティストを支援するためのものです。『MINE』は、3 月に Black Realities Creative Grant の助成を受けた作品で、今年のトライベッカ映画祭ではプレミア上映されます。

MINE(Randall Dottin、Luisa Dantas)

Rise-Home Stories Project 作品の 1 つである『MINE』は、ティーンエイジャーの視点から、「コミュニティ対自己決定、サバイバル」というテーマについて考える短編ストーリーのウェブシリーズです。家とエージェンシーの変転する物語となっています。Rise-Home Stories Project は、アーティストとアドボケイトが協力して、アメリカ国内の家や土地、人種に関わる正義についてのストーリーを語り、新たな可能性を探ろうというプロジェクトです。『MINE』はトライベッカ映画祭の「Virtual Arcade」で体験することができます。

The Changing Same: Episode 1(Michèle Stephenson、Joe Brewster、Yasmin Elayat)

The Changing Same』は、マジカルリアリズムを使った没入型・エピソード型のバーチャルリアリティ体験で、トライベッカ映画祭の「Virtual Arcade」からアクセスすることができます。参加者は時空を超えて、奴隷制度、ジム・クロウ、大量監禁など、人種間暴力の歴史と遺産を体験することができます。観客がアメリカの歴史をより深く理解し、暴力の連鎖を断ち切り、すべての人にとってより公平な未来を作っていく方法を想像できるようにデザインされています。 

Breonna's Garden(Lady PheOnix Ruach Shaddai、Stuart 'Sutu' Campbell)

2020 年に殺害され、「Black Lives Matter」運動の世界的なシンボルとなった Breonna Taylor 氏の妹、Ju'Niyah Palmer 氏とのコラボレーションで制作された作品です。『Breonna's Garden』は、Ju'Niyah にとって身を守ることができる安全な空間を想像し、それを拡張現実で表現したものです。この体験では、AR を使って Breonna Taylor 氏の人生を称え、悲嘆と希望の物語を語ります。詳細はこちらのサイトでご確認ください。

Un(re)solving(Tamara Shogaolu)

Un(re)solving』は、絶たれた命の物語であり、公民権運動の時代まで遡る 150 件以上の未解決殺人事件を調査する連邦政府の取り組みを検証するものです。この作品の屋外でのワールドプレミアの会場は後日発表されます。また、自宅からトライベッカ映画祭のウェブサイトにアクセスすることで WebXR による没入型体験を視聴することもできます。

Kinfolk(Idris Brewster、Glenn Cantave、Micah Milner)

Kinfolk』は、スマートフォンやタブレットを通してデジタルモニュメントに命を吹き込む拡張現実アプリです。アイコンにかかったボイスオーバー、彫刻から生成されるジェネラティブアート、オリジナルのアフロフューチャリズムジャズを聴きながら、歴史的・文化的貢献のあった黒人、褐色人種の人物に触れる作品です。詳細はこちらのサイトをご覧ください。

私たちは、クリエイターが語る素晴らしいストーリーに刺激を受けています。トライベッカ映画祭に参加する素晴らしいアーティストの皆さんに、改めて祝福の意を表します。Unity for Humanity の最新情報に興味がある方は、ぜひメーリングリストにご登録ください。コラボレーション、助成金申請、イベントへの参加など、最新情報をお伝えします。

2021年6月9日 カテゴリ: Industry | 9 分 で読めます

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