バーチャルリアリティ(VR)なんてゲームだけのものだと、誰が言ったのでしょうか。Cas や Chary は違います。私たちのチームは、Unity がスポンサーを務めた YouTube 動画「AWESOME things to do in VR that's NOT gaming」で、有名な 2 人とコラボレーションできたことを非常に嬉しく思っています。
Cas と Chary は、バーチャルリアリティの世界で最もキュートな 2 人組だというだけでなく、テクノロジーがいかに今日の生活を向上させ、未来を形作ることができるかを示すことに深い情熱を傾けています。ここでは、動画で紹介された Unity の応用例の中から、その方法をいくつか紹介します。
Cas と Chary は、VR がどのように私たちの旅行方法を変えることができるかというテーマを扱った際、Emissive の『Horizon of Khufu』を使ってギザの大ピラミッドを探検しました。この体験は、ハーバード大学 Giza Project のエジプト学教授 Peter Der Manuelian 氏と彼のチームとの協力のもと、デザインされました。この体験について、Emissive の CEO である Fabien Barati 氏は次のように語っています。「私たちは、『Horizon of Khufu』の成功に感激しています。この作品はエンターテインメントと教育の両面で、VR がいかに幅広い層にアピールできるかを示しています」。
彼らは数年にわたる調査と現地でのデータ収集により、世界七不思議の 1 つを自由に歩き回り、知ることができる没入型 VR ランドスケープを実現することができたのです。Unity の中の数名が、実際にニューヨークで開催されたポップアップでこれを試す機会を得ましたが、まさに魔法にかかったような感覚でした。
「『Horizon of Khufu』の成功に感激しています。この作品はエンターテインメントと教育の両面で、VR がいかに幅広い層にアピールできるかを示しています。」 – Fabien Barati 氏(Emissive CEO)
動画中の Cas の言葉を借りれば、「宇宙を眺める窓が欲しいですか?できました。テレビは 1 台じゃなく、5 台欲しいですって?できました!」こういう時こそ、『Custom Home Mapper』の出番です。
皆さんの家の原寸大の間取りを、3 つの簡単なステップでメタバースに取り込みます。
この SideQuest プロジェクトを 1 人で作り出した開発者 Ryan は、このアプリを作った理由をこう説明します。「VR で本当の自由な動きを体験してもらうことです。複数の部屋があるゲームプレイとソーシャルな家とのインタラクションという、ユニークでクリエイティブな問題を解決しようとすることは、とても楽しいことでした」。
Ryan は、「同じ夢の実現を望む熱心なユーザーから受けた多大なサポート...COVID によるロックダウンの間、これ以上面白く、没頭し続けられるプロジェクトは他になかったでしょう!」と謝辞を述べています。
私たちは以前から Rezzil のファンで、Cas と Chary にこのアプリを紹介できる日を待ち遠しく思っていました。Rezzil は、視線と足の両方を追跡できる VR ヘッドセットを使って、特定のスポーツにおける選手のスキルレベルを登録します。
Rezzil の一連のドリルは、アスリートが改善すべき特定のモダリティにおいて高いレベルで熟練するための支援を行います。そして、それだけでは終わりません。Rezzil を使って過去の試合を振り返ることで、どこにパフォーマンス改善の余地があるのかを理解することができます。マンチェスター・ユナイテッド FC や NFL のアトランタ・ファルコンズなどのトップクラブがこのアプリを使っています。Rezzil のチームから詳細な情報を出すことはできないということですが、少なくとも 5 つのワールドカップに出場したチームが、このアプリの力を借りて大会に参加したことが分かっています。
Cause + Christi XR の友人は、エミー賞を 6 回受賞した Baobab Studios と協力して、『Baba Yaga』のレッドカーペットプレミア向けにカスタムのソーシャル VR ワールドを構築しました。デイジー・リドリーとジェニファー・ハドソンがこのバーチャルイベントにスターの輝きを添え、AltspaceVR にやってきたファンとの写真撮影にも応じました。
Cas が指摘するように、この方法でプレミア上映を行うことが楽しいことで、またインターネットとヘッドセットがあれば、誰でも参加することができるという利点があります。それは私たちにとっての招待客リストのようなものです。
『BraVeR』は、かなり壮大なことをやっています。意図をもってデザインされた VR 空間を使って、人々が恐怖心を克服できるような取り組みを行っています。『BraVeR』のすべてのステージやタスクは、専門家やユーザーによってテストされ、人々が不安に対処する上でその効果が実証された方法や、不安への対処に関する研究に基づいています。『BraVeR』のユニークな空間は、各々ある種類の恐怖を軸に作られており、相互に挑戦的ながら楽しい経験を提供できるように作られています。
BraVeR の CEO である Moshe Radman 氏の言葉を借りれば、「私たちに大きな技術的変化が訪れていることを知り、この変化を良い方向に利用しようと思いました」と語っています。「メンタルヘルスは、そうした取り組みを始める良いスタート地点です。どんどん掘り下げていくうち、非効率的で負荷の高い市場であることが分かってきました。しかし、VR はその負担を根本的に軽減し、メンタルヘルス関連の解決策をより身近なものにすることができます」。
「VR はその負担を根本的に軽減し、メンタルヘルス関連の解決策をより身近なものにすることができます。」 – Moshe Radman 氏(BraVeR CEO)
エクステンデッドリアリティ(XR)が製品設計やプロトタイピングの未来をどのように形成していくのか、今から楽しみです。私たちを非常に興奮させているアプリの 1 つが「ShapesXR」です。Gabriele Romagnoli 氏とそのチームは、XR 空間の初心者でも直感的に使える製品を作りました。
3D スケッチで自分の考えを視覚化することで、従来の方法ではあまり実現できなかった形でのコミュニケーションが可能になります。Cas と Chary も、このアプリに心躍らせているのは間違いありません。
「私たちは 2015 年から XR 分野に参入していますが、クリエイターがこの新しい世界に自分のスキルや知識を貢献させるのはまだ難しいと思わされる場面をいろいろと目にしてきました。私たちは、デザイナーや開発者でない人でも、没入型アプリケーションのアイデア出し、デザイン、プロトタイピングを行えるようにすることを使命として、ShapesXR を作りました」と、ShapesXR の創設者である Gabriele Romagnoli 氏は語ります。
「私たちのユーザーの中には、私たちのアプリを『3D や没入型アプリのための Figma』と呼ぶ人がいますが、実際、それは非常に的を射ています。ShapesXR は、実際、簡単に手に取ることができ、完全にコラボレーションできる方法でインタラクションのモックアップを作ることができます。一緒に仕事をし、リアルタイムで自分の考えを効果的に伝えられることが、成功への鍵だと強く信じています」。
建築に携わる者にとって、Arkio がインテリアのデザイン、建物のスケッチ、環境づくりを手際よくできるようにしたことは印象的です。
動画で Cas が言うように、「(Arkio は)業界に適したツールをサポートしており、本当に、本当にパワフルです」。Arkio を使えば、想像力の働く限りなんでもできます。
Transfr は、需要の高い分野で高収入を得るための教育を人々に提供します。学習者は没入型の実践的な VR トレーニングにより、いま市場にある堅実な仕事を見つけ、より地位の高い仕事への移動の足がかりを作ることができます。
Transfr は、さまざまな教育機関や企業の受講者に合わせた完全な VR コースを用いて、受講者のキャリアパスに関連する実世界のスキルを学ぶシミュレーションを提供します。さらに、特定の分野の講師によってレビュー済みのテストも用意されています。試しに Cas がやってみると、自動車整備用の工具を学ぶのが楽しくて仕方がなかったようです。
「この世界には、まだ発見されていない、未開発の才能がたくさんあります。このような高い潜在能力を持つ人材が、良い企業で収入の高い職に就くための得るためのトレーニングを受けることができずに、見過ごされるということがしばしば起きています」と、Transfr の CEO である Bharani Rajakumar 氏は語ります。
「VR を使えば、さまざまなコミュニティの経済開発ニーズをサポートするための大規模な OJT を提供することができます。そして、雇用主は彼らの求めるもの、すなわち高い技能を持つ労働者を得られ、そして私たちは私たちの望むもの、すなわち社会的地位を高めるための道筋をつけることができます。顧客から技術者まで、エコシステムのすべての人と協力することで、教室からキャリアへつながる道筋を作り、労働者や学習者が新しいスキルやより質の高い生活を手に入れられるようにするのです」。
若い世代に向けた XR の体験がもっと存在してほしいと思います。なぜなら、これらのテクノロジーの未来を握っているのは、彼らなのですから。
だからこそ、Kai XR プラットフォームはとてもエキサイティングなのです。教育関係者によって作られ、学生たちに没入型テクノロジーの世界を探求する能力を提供します。アメリカ全土の学校、図書館、サマーキャンプなどの課外プログラムでは、このプラットフォームを利用して、XR の可能性を学生に伝えています。
Kai XR の CEO である Kai Frazier 氏は次のように述べています。「Kai XR は、少年院からチャータースクールまで、さまざまな場所にいる学生に使われています。学生の中にはエキスパートのコーダーもいれば、コーディングが何なのかわからない学生もいます。私はさまざまな経験を積んだ後、すべての生徒が想像力を発揮でき、道具やものづくりの経験の不足から、彼らの可能性が学校によって狭められることがないようなメイカースペースを作りたいと思いました。彼らのすべてのアイデアは貴重であり、私たちの作ったドラッグアンドドロップで動くメタバースのメイカースペース、Kai XR Create を使って、彼らが作り出したものを見るのは素晴らしいことです」。
「すべての生徒が想像力を発揮でき、道具やものづくりの経験の不足から、彼らの可能性が学校によって狭められることがないようなメイカースペースを作りたいと思いました。」 – Kai Frazier 氏(Kai XR CEO)
Varjo Technologies と Volvo の連合は、Unity を使って素晴らしい仕事を成し遂げました。両社はまず、自動車工場全体のデジタルツイン、つまり Volvo 独自のメタバースを作るために協力し合いました。エンジニアとデザイナーは、インタラクティブな 3D モデルを使って、VR で思い描くものを正確に見せ合えるようになりました。
動画で Cas が述べているように、これによってコラボレーションが向上し、デザインのイテレーションが速くなり、開発が加速されたのです。メタバースの協働は最初から最後まで Volvo にとって有益なものであり、Varjo の素晴らしい人材がいなければ実現しなかったでしょう。
いま、VR でできるゲーム以外のもっと素晴らしいことを楽しむときが来たのです。Cas と Chary が紹介していく様子を眺めてみましょう。
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