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今起きているテクノロジーのパラダイムシフトが産業の未来を形作る 3 つの方法

2022年5月17日 カテゴリ: Industry | 6 分 で読めます
Image courtesy of Microsoft Mesh
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前例のない課題には、革新的で、効率的で、かつ弾力性のあるソリューションが必要です。産業界は、物理的な資産や対面での関わり合いがないところでも、従業員のトレーニングや製品・サービスの設計、製造、マーケティング、販売、修理などを可能にする次世代技術を急速に取り入れています。

Unity の「2022 Immersive Technology Trends e-book」では、Unity、Microsoft、アクセンチュアの業界エキスパートと未来学者 Cathy Hackl 氏が、企業が第 4 次産業革命(4IR)、Web3、メタバースの新興テクノロジーを採用して成功を収める方法について解説しています。

エクステンデッドリアリティから、Web3(ユーザーが自分自身のデータとアイデンティティをコントロールする、完全に機能的でユーザーフレンドリな分散型ウェブ)に基づく包括的なメタバースに向かって、これらのテクノロジーの進歩は、リアルタイムでシェアし、発見し、つながる方法を拡張し、エンジニアリングデータやデザインデータを形あるものにしています。 

ここでは、テクノロジーが現在直面している 3 つの大きなパラダイムシフトと、いろいろな組織でそれがどのように受け入れられているかについて掘り下げていきます。

1. コラボレーション - アクセンチュア

3D digital avatars standing around each other
(画像提供:アクセンチュア)

インターネットはその誕生以来、進化を続けており、Web3 は次世代のインターネットとなります。新しい形態において成功するための鍵は、既存の技術がどのようなものかを把握し、それを特定のユースケースに対応づけることです。 

「難しいことを考える必要はありません。要するに、美しくデザインされた 3D 空間に人を集め、そこで出会ってもらうというシンプルなことなのです。それだけで人間らしさを取り戻せます。立ち話をしている人たちを見かけたら、近づいていって会話に加わる。自然な人付き合いです。」

- XR ケイパビリティ・顧客体験部門、ヨーロッパ方面責任者 Fadi Chehimi 博士(アクセンチュア)

全世界に 50 万人以上の従業員を抱えるアクセンチュアでは、地理的に分散したチーム間で、より没入感のあるコラボレーションを実現する方法を模索していました。こうした中で、社員同士の交流を可能にするバーチャル空間「Accenture's Nth floor」は誕生しました。新入社員が会社を知るために、チームが集まってコーヒーブレイクをするために、あるいは重要な全社会議のために、「Nth floor」はアクセンチュアの社員が集まる場所となっています。

2. コネクティッドネス - バンクーバー国際空港公団

Image of Digital Twin on Vancouver airport
画像提供:バンクーバー国際空港公団

4IR テクノロジーに基づくデジタルツインは、産業界における Web3 を実現するための重要な要素です。完成度にはばらつきがあるものの、これらはすでに多くの産業で活用されており、組織がシステムの流れを理解したり、メンテナンスの必要性を予測したり、運用コストを削減したり、全体的な効率を向上させたりするうえで役立っています。

「Web3 によって、組織内のすべての人のために、ワークフローを最初から最後まで刷新することが理想的です。しかし現実には、大きな逆風が吹いている中で、誰かがスタートできるような牽引力のあるポケットを見つけることができるということのほうがよくあると思います。」

- Microsoft Mesh シニアディレクター兼プロダクトマネジメント Matt Fleckenstein 氏(マイクロソフト)

イノベーションのリーダーとして、バンクーバー国際空港公団(YVR)は自らを航空産業にとどまらない、学習、イノベーション、新しいアイデアのムーブメントのためのゲートウェイに生まれ変わらせたいと考えていました。その結果、シーアイランドにある同社のターミナルと飛行場のデジタルツインが完成したのです。 

YVR の施設のデジタルツインは、空港の運営を中断することなく、トレーニング、最適化、テスト、環境への影響評価、将来計画などの課題を解決しました。「人間優先」の考え方で設計された YVR のデジタルツインは、空港の従業員だけでなく、地域社会全体にも大きなメリットを提供します。

3. 概念化 - iXtenda と HOMAG

3D rendered machinery
画像提供:HOMAG 社、iXtenda 社 / iVP

第 4 次産業革命(4IR)を加速させるためには、リアルタイムデータ技術の導入を進めることが不可欠です。新興テクノロジーの集合体と表現される 4IR には、アディティブマニュファクチャリング(積層造形)、産業分野向け IoT、ヒューマンマシンインターフェース、人工知能などの先進的なデジタル生産技術が含まれます。 

これらのテクノロジーは、すでに製造ワークフローのあらゆる側面に革命を起こしており、ブランドはデザインや製品開発の効率化、市場シェアの拡大、購入者の体験の向上などを実現することができます。 

「バーチャルからバーチャルへの取引になることもあります。私はバーチャルな品物を買うでしょうし、現実世界からバーチャル世界に持ち込まれた商品を買うこともあるかもしれません。実現が最も難しいシナリオは、バーチャル空間で買ったバーチャルな品物を現実世界の商品に変換することでしょう。」

- Futures Intelligence Group 最高メタバース責任者 Cathy Hackl 氏

企業間取引(B2B)のバイヤーが求める製品を視覚化するという課題に対処するため、木工機械の世界トップメーカーの 1 つである HOMAG は、同社のバーチャルショールーム「Live.HOMAG」でインタラクティブなコンフィギュレーターの利点を活用しました。このショールームでは、35 台以上の機械を見たり、複雑な機械の構成を試したりすることができ、バイヤーは新しい機械製品の製造が始まる前からそのイメージを描き、導入などを計画することができます。

未来の技術に触れよう

デジタルツイン、Web3、4IR についての詳細や、業界リーダーによるパネルディスカッションの内容は、「2022 Immersive Technology e-book」をご覧ください。 

無料で Unity Industrial Collection をお試しいただき、皆さんご自身の体験を作ってみましょう。 追加のサポートをお求めの方は、カスタムソリューションの構築について、専門の Accelerate Solutions チームにお問い合わせください。

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2022年5月17日 カテゴリ: Industry | 6 分 で読めます

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