Mac ユーザーの数は日々増加しており、それに伴って Mac を使うゲーム開発者の活躍の場も広がっています。2021 年第 1 四半期だけ取ってみても、Apple のノートブックの出荷台数は前年四半期との比較で 94% 増加という驚異的な伸びを記録しており、次は macOS 向けのゲームを開発する(あるいは既存のプロジェクトを macOS に対応させる)機運が高まっていることがわかります。
Unity のコミュニティにこの機会を活かしていただけるよう、昨年 Unity は Apple シリコン用のスタンドアロンプレイヤーを導入しました。これにより、Unity で作ったゲームが最近配信された新しいバージョンの macOS でも動作することを保証しています。Unity 2021.2 では、Apple シリコン用のエディターをサポートしており、macOS の開発ワークフローを M1 にネイティブ対応させました。Apple シリコン向けビルドは、Hub ベータ版から直接アクセスできるほか、スタンドアロンのインストーラーを直接ダウンロードすることも可能です 。フォーラムで両方の方法によるインストールの説明を読むことができます。また、Unity Hub ベータ版に関する詳細は、Hub フォーラムでご覧いただけます。
成功を収めたスタジオでも Mac 向けの開発を躊躇することがあるのは、Mac のゲーム用途でのパワーと柔軟性をまだ十分に理解していないためです。特に、初めてゲームをリリースするプラットフォームでファンを獲得しようとする場合、慣れない開発環境に入ることに慎重になるのは当然のことです。
このような俗説を払拭し、macOS でのゲーム開発を考えている開発者に広がる可能性をさらに理解していただくために、私たちはまったく新しい e ブック「Myths vs reality:What you need to know about development for the Mac」を制作しました。この e ブックは、異世界に来たような感覚を覚えさせる深海の世界を描いた『Subnautica』、クラシックなカートゥーンスタイルが好評を博した『Cuphead』、殺人事件を解決するまでの心が震えるような道筋を描いた『Disco Elysium』など、絶賛されたゲームの開発者たちがいかにしてその評価を得て、商業的な成功を収めたゲームを Mac でも遊べるようにしたかにスポットライトを当てたものです。
この無料の e ブックは、macOS での開発について一部の人に信じられている俗説や誤解によって覆い隠されている現実に光を当てたものです。
俗説 1:Mac はゲームに向いていない。
現実:Apple シリコンを搭載した Mac は、驚異的な処理能力で圧倒的なゲーム体験を提供します。
俗説 2:Mac での開発を始めるには Mac が必要である。
現実:開発環境によらず、Mac の膨大なオーディエンスを取り込むことができます。
俗説 3:Mac はコンパクトすぎてピークパフォーマンスが出せない。
現実:Mac の性能を過小評価してはいけません。
俗説 4:ゲームのグラフィックにはこだわれない。
現実:適切な開発ツールを利用することで、Mac で可能な野心的なグラフィックの表現と、深い印象を刻み込むビジュアルを実現することができます。
俗説 5:Mac 向けのビルドは他のデスクトッププラットフォームよりも複雑である。
現実:ゲームを作るのはどのプラットフォームでも大変です。きちんとゲームを作るためのツールをしっかりと用意する必要があります。
完璧でまったく心配することがない開発サイクルを可能にする魔法のような方法はありません。どのプラットフォーム向けに開発する時でもビデオゲームを作ることは大変なことですが、皆さんのゲームを Mac に対応させることで、Apple のエコシステムに入る大きな一歩を踏み出すことができ、皆さんのスタジオをまったく新しいオーディエンスに認知してもらうきっかけを作ることにつながります。これまでに触れた俗説と現実のすべてについて、e ブックの全文で詳しく説明しています。e ブックを無料でダウンロードし、次のゲームを macOS 向けに開発するメリットについて理解を深めていただければと思います。
私たちのチームは、コンセプトから商品化まで、ゲーム開発のすべての工程をサポートするツールやサービスを皆さんにお使いいただけるよう準備しています。手助けが必要な時はいつでもご連絡ください。準備が整いましたら、 今すぐ Unity Pro を入手しましょう。または Unity のエキスパート にご相談ください。皆さんのゲームのレベルを 1 つ上げるために、私たちに何ができるかをお知らせいたします。