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『マーベル・スナップ』のバトルモードのメイキング

2023年1月12日 カテゴリ: ゲーム | 7 分 で読めます
Making MARVEL SNAP’s Battle Mode | Hero image, version 3
Making MARVEL SNAP’s Battle Mode | Hero image, version 3
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2022 年の Game Awards で Mobile Game of the Year を受賞した『マーベル・スナップ』は、まったく新しい対戦モードのバージョン 1.0 を今後数週間のうちにリリースする予定です。Second Dinner のチームがこの新機能の最終仕上げを行うにあたり、同スタジオのアソシエイトデザインディレクター Kent-Erik Hagman 氏に、新しいゲームモードに関するより深い知見を語ってもらいました。

Promotional image with character sampling for MARVEL SNAP
『マーベル・スナップ』のキャラクターサンプリングによるプロモーションイメージ

バトルモードの紹介

マーベル・スナップ』をデザインする際、これまでで最も楽しく、親しみやすいカードバトルを作ることが絶対的に重要でした。カードゲームの楽しさをより多くの人に知ってもらうために、誰でも参加できるカードバトルを作りたかったんです。しかし、それはほんの始まりに過ぎませんでした。また、友人との対戦を想定して、ゲーム性、ブラフ、心理戦のレベルアップを図れるような、競争を煽るような遊び方も盛り込もうとしました。

そして私たちの最新のゲームモードへと突入したのです。それがバトルモードです。『マーベル・スナップ』をより楽しく、より競争に満ちた方法でプレイするための手段です。

すごいですね!でも、バトルモードって何ですか

バトルモードは、2 人が互いに複数回のラウンドを行うモードです。互いのプレイヤーは 10 個のライフを持ってスタートします。キューブの個数の代わりに、相手に与えるダメージの大きさで勝敗が決まります。相手のライフを 0 にすれば勝ちです。

バトルモードでは、どれだけ賭けるかが重要になります。ライフ 1 つの差が命取りになるため、スナップする、あるいは勝負から降りる、その判断一つひとつが特別な意味を持ちます。

さらに、各プレイヤーのデッキはバトル中、ロックされます。つまり、相手のデッキにどのようなカードがあるのかをすぐに知ることができ、逆に相手にとって厄介な手を隠していることが相手に気づかれてしまうかもしれないということです。自分のデッキのどのカードが相手に見られていないのかを把握しているか否かが、あと 1 つスナップを絞り出せるかどうかを分けます。

デザイン哲学

マーベル・スナップ』のより競争を煽るような対戦フォーマットを考えるにあたって、ブラフや戦術的撤退の能力を切り捨てないようにすることが非常に重要でした。どちらかというと、そういった要素を前面に押し出すことが重要でした。

また、何度も対戦するうちに、相手のデッキの中身や具体的なプレイスタイルを学んだり、予測したりする心理戦が、楽しさを大いに増していく要素であることもわかりました。相手が何をしたいのかを知り、その通りにするのか、それとも別の方向にフェイントをかけるのか、それを推測することに純粋な喜びがあるのです。

最後に、勝ち負けがはっきりするモードがあることは、とても重要でした。通常のマッチでは、何キューブ差で勝つか負けるかというところにかなりの幅がありますが、もっとはっきり勝ち負けが付くようにしたかったのです。バトルモードでは引き分けはありません。この事実が、友人の中で誰が一番強いか競うだけでなく、『マーベル・スナップ』のトーナメントを開催することも可能にしています。

Still of Baby Groot from MARVEL SNAP
『マーベル・スナップ』から、ベビー・グルートのスチル画像

途中の失敗から学ぶ

バトルモードの開発では、最終的に上手くいかなかったこともいくらか試しました。ライフの値をいろいろといじってみました。各ゲーム前にリアリティ・ストーンで手札を変化させるモードを試しました。Unity で開発することで、野心的な新しいアイデアを非常に簡単に試すことができました。

初期は、ゲーム 1、2 あたりで、相手のデッキを探るためにカードを使わず、ライフ数個を犠牲にして重要な情報を得るプレイヤーも見受けられました。当時はライフの総量がもっと大きかったので、ライフ 2、3 個くらいはささいなものでしたが、ライフの総量を少なくしていくにつれ、最初の 2、3 のゲームがすべてを左右するようになっていきました。

バトルモードの所要時間は約 20 分ですが、初期のプレイテストでは、2 人のプレイヤーがライフ 1 個で何度もゲームを降りるので、もっと長い時間がかかっていました。バトルを 20 分以内に収めるために、5 ラウンド目から「ハイステークスラウンド」に入るような仕様を追加しました。ハイステークスラウンドは、賭けが 2 ダメージからスタートするので、より緊迫した雰囲気になります。

もう 1 つ分かったこととして、序盤に負けてライフがあと 1 ゲームで無くなる状況になったら、平気でスナップできることがわかりました。ライフが 0 だろうがマイナス 6 だろうが、やられてしまうことには変わりないからです。プレイヤーが序盤で勝利したことに意味を持たせるため、残りライフ以上のダメージを与えることができないようにしました。終盤で逆転することは可能ですが、序盤の勝利も無視できないということです。また、相手が持っている以上のライフを賭けることはできないので、スナップの「ブラフ」の側面はそのまま残ります。

取り組みはまだ始まったばかり

ローンチ時点では、バトルモードは同じマッチメイキングのリージョンにいるプレイヤー同士のみ対戦が可能です。グローバルなマッチメイキングに取り組んでいますが、これが追加されるのはもう少し後になります。

まとめ

バトルモードをできるだけ早く皆さんにお届けできるよう、とても楽しみにしています。愛情を込めた仕事なので、このバトルモードの最初のカットをプレイヤーの皆さんがどのように楽しんでいただけるか、今から楽しみです。

A sampling of card designs in MARVEL SNAP
『マーベル・スナップ』のカードデザインの一例

Second Dinner の『マーベル・スナップ』は、PC、iOS、Android で配信中です。より多くのインスピレーションやリソースに触れたい方は、Unity の Create Games ハブをご覧ください。

2023年1月12日 カテゴリ: ゲーム | 7 分 で読めます

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