ファネルと SQL Data Explorer のご紹介：ゲームの成長に役立つ知見を得よう

Analytics の新機能を 2 つご紹介します。これらの機能を使って、データをより深く掘り下げ、プレイヤーベースをより深く理解する方法をご覧ください。

データは、説得力のあるゲーム戦略の基礎となるものです。それは、ゲーム内の戦略、最適化、投資領域を定める原動力となるべきものです。現在、Analytics はゲームの概要を素早く把握し、基本的な分析を行うために役立ち、かつすぐに使える直感的なツールを提供するという素晴らしい仕事を行っています。 

ここにファネルと SQL Data Explorer の 2 つの新機能が加わったことで、ゲームに利用できる分析およびカスタマイズを段違いに深くする、より高度な機能が提供されます。これらの新機能により、スタジオにとって最もインパクトのある方法で、より柔軟にデータの集計、クエリ、可視化を行うことができるようになります。

Unity Analytics は、開発者がゲームのパフォーマンスやプレイヤーの行動を簡単に把握できるようにします。信頼性の高いリアルタイムデータを利用したダッシュボードやビジュアライゼーションにより、迅速に知見を得ることができます。

自分のゲームにより特化したデータが必要な場合は、カスタムイベントを使用すると、ゲームに固有のすべてのアクションを追跡することができます。さらに、データエクスプローラーを使えば、主要な指標の分析、複数の特性やイベントに基づくデータのフィルタリング、ゲームの時間的変化の把握が可能になります。

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ファネルを使うと、ゲーム内のユーザーの流れや進捗度を簡単に視覚化することができます。順番を付けてステップを定義し、そのステップの最初から最後まで通して何人のユーザーが移動したかを、ステップ間の所要時間と共に分析することが可能です。

加えて、以下のツールを自由にお使いいただけます。

• 定義された順序付きステップを通じての離脱率を容易に視覚化できる棒グラフ
• ユーザー数、離脱率、定義された各ステップでの平均滞在時間などの指標をまとめた表
• グラフとテーブルをいつでも自由にエクスポートできる機能

オンボーディングや無課金者から課金者へのコンバージョンなど、プレイヤー体験の一部を最適化するためにファネルを設定する方がよくいらっしゃいます。また、レベルの難易度やプレイヤーの離脱などの問題を診断する方法としても利用されています。

ゲームのチュートリアルの段階から、ファネルを使い始めるのがよいでしょう。チュートリアルとは、プレイヤーが初めてゲームを起動して、最初に触れるゲームプレイのことです。 

プレイヤーはチュートリアルに取り組み、一つの問いに答えることになります。このようなゲームプレイは自分に向いているのだろうか？この種類のファネルを使用すると、チュートリアルの中で不明瞭な点、難しすぎる点、または完了までに予想以上に時間がかかっている点を特定することが可能になります。このファネルから得られる知見を活用することで、プレイヤーの定着率向上や離脱の抑制につなげることができます。 

当然ながら、プレイヤーはみな、敷かれた道筋が決まっていても、自分なりのゲームの遊び方を見つけるものです。ゲーム内で使用するアビリティや装備、実績解除などの要素によって、レベルアップの度合いが変化します。また、チュートリアルで紹介された機能を使い忘れて、クリアしてしまうこともあります。このような学びは、開発時の仮説を検証したり棄却したりするのに役立ちます。

Monetization ファネルを使用することで、プレイヤーとそのゲームとのインタラクションをよりよく理解し、ゲーム内経済についての体験を改善することができます。ゲーム内でプレイヤーがどのようにお金を使っているかを知ることで、ゲーム内経済をどう変えるか、あるいはアプリ内課金をいつから導入するかなどのヒントを得ることができます。 

このファネルでは、プレイヤーを課金者と無課金者に分けることができますが、さらに一段階深い情報として、その後の購入やプレイヤーとしての長期的な行動を見ることもできます。また、初回購入時に十分な価値を感じたかどうか、次回以降の購入にさらなる価値を見いだせるかどうかを確認することもできます。このシーケンスは通常、「realCurrency」パラメータが 0 より大きいトランザクションイベントとして表現されますが、これを広告の消費に適用することも可能です。 

プレイヤーの収益化に関する習慣をよりよく理解するために設計された数多くのファネルがあります。

Audience Conversion ファネル：このファネルは、さまざまなゲーム内オファーがプレイヤーにどのように受け取られているかについてのインサイトを提供するのに役立ちます。そして、目標のコンバージョン率を達成するために、オファーをどのようにチューニングするか、価格や報酬をどのように調整するかを決定することができます。

Offer Impression ファネル：ポップアップは、ゲーム内のオファーを表示するための第 2 の手段となります。これらのオファーを出すタイミング、オファーの種類、誰に見てもらうかを決めることで、収益化戦略を成功に導くことができます。このファネルを使用すると、プレイヤーにオファーが表示される量と頻度を視覚化することができます。

新機能である SQL Data Explorer が、Analytics 内の機能として 2 月 23 日にリリースされました。 SQL Data Explorer は、Analytics に入っていた deltaDNA の SQL Data Mining を再構築したものです。この機能により、クエリの構築と実行、各種ビジュアライゼーションへのクエリ結果のプロット、Microsoft Excel、Tableau、OpenOffice などのプログラムへのデータエクスポートが可能です。ゲームプレイをより深く理解するために必要なパワーと柔軟性を提供し、データを他の重要なデータセットと組み合わせたり、スタジオ用のカスタムビューを作成したりすることができます。 

さらに、ベータ版には無料でアクセスでき、その後、ゲームの成長に応じて料金を支払うことができます。

SQL Data Explorer を使用するには、データベース通信に使用されるプログラミング言語である SQL の基本的な知識が必要です。本製品を利用してクエリを記述すれば、日別および週別のアクティブユーザー、スティッキネス、日付別の上位国の情報を取得し、データの分析をさらに進めることができます。

クエリを実行すると、最大 2 本の Y 軸と 1 本の X 軸を持つグラフを作成することができます。軸ラベルは、SQL クエリで as 式を使用して、好きなように名前を変更することができます。 

パラメーターの一覧は、glossary パネルを使用して確認できます。ここでは、イベント JSON からパースされたカラム名とカスタムパラメーターから引き出された用語のリストから選択することができます。これらのカラムは、送信するイベントに基づいてカスタムカラムとして定義することができます。パラメーターの中にはフィールドであるものもあり、そのようなものについては SQL の構文を変更することができます。Event Manager を使用して、クエリで使用するカスタムイベントをカラムとして作成します。

SQL Data Explorer は、レポートや環境セレクターなどの新機能をサポートしています。レポートは、すべてのクエリのリストを提供するので、自由にリロードして使用することができます。また、環境セレクターは、異なる環境を切り替えることができるので、テストから本番にシームレスに移行することができます。 

今回ご紹介したものは Analytics の新機能であるため、バグや機能に関する要望、あるいはファネルと SQL Data Explorer の一般的な使用例についてもっと知りたいというようなフィードバックをお待ちしております。フォーラムで議論にぜひご参加ください。また、Analytics > About and Support ページの Support リンクからチケットを送信して、弊社サポートチームまでご連絡くださっても構いません。