新しいカジュアルなパズルゲームのサンプル『Loady Dungeons』を使って、Unity の Cloud Content Delivery と Addressables 製品をハンズオンで学びましょう。
『Loady Dungeons』は、Unity の Addressables と Cloud Content Delivery を、シンプルながら本番環境でも耐えうる設計のゲームを使って紹介するために作られた入門用デモプロジェクトです。プレイヤーは「ディノ」という名の愛らしい恐竜を操り、トップダウン視点でダンジョンを探索し、鍵を見つけ、新しい階層への扉を開いていきます。
『Loady Dungeons』の目的は、複数の製品を組み合わせて作られたカジュアルで実際に動くゲームを、開発者が既存のプロジェクトで Addressables と Cloud Content Delivery(CCD)がどのように連携するかを理解するための簡単なリファレンスとして提供することです。
開発者はこのプロジェクトに含まれるスクリプトとパッケージを、自分のプロジェクトに Addressables と Cloud Content Delivery を実装したり、利用されているパッケージの長所を活用してビルド時間、ロード時間、およびローカルへのクライアントのインストールサイズを削減したり、季節に合わせたコンテンツや動的に更新されるコンテンツをホストしたりする際に役立てることができます。
CCD を使ったライブゲームコンテンツの配布については、こちらのブログで詳しくご紹介しています。
レポジトリの内容
Addressable アセットシステムは、「アドレス」によってアセットを簡単に読み込むことができるシステムです。コンテンツパックの作成とデプロイを簡略化することにより、アセット管理のオーバーヘッドに対処します。
Addressable アセットシステムでは、非同期ロードを使用して、あらゆる依存関係のコレクションが存在する、任意の場所からロードを行うことができます。直接参照、従来のアセットバンドル、Resource フォルダーのいずれを使用している場合でも、Addressables のアセットを使えばさらに簡単に、さらに動的なゲームを作ることができます。
『Loady Dungeons』は、ゲームを機能させるためにローカル版のアセットバンドルを必要とする固定参照とは異なり、CCD がオンラインモデルとテクスチャを提供するために必要な、さまざまなシーンと被り物の非同期動的参照を扱うために、Addressables パッケージを利用しています。
ゲーム開発向けに構築された Cloud Content Delivery(CCD)は、強力なアセット管理、クラウドストレージ、信頼性の高いコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を組み合わせて、ライブゲーム更新を行うためのエンドツーエンドのサービスです。 CCD を使えば、新しいレベルや主人公の被り物をその場で実装し、そのデータをクラウド上でホストすることができます。これで、ユーザーは用意されているシーンと被り物をすべてデバイスにローカルにダウンロードして、インストールサイズの増大に頭を悩ませることがなくなります。
ゲームで必要になった時だけ、動的に読み込まれ配信が行われるのです。これにより、インストールサイズやパッチのダウンロードサイズの肥大化といった問題が大幅に軽減されます。特にモバイルデバイスでは有効です。 Cloud Content Delivery は、季節に応じたコンテンツの管理も簡単にします。たとえば、『Loady Dungeons』の冬とハロウィンのステージは、1 年のうち特定の時期にのみ利用できるようにタイミングを設定することができます。
ウサギの耳のような被り物を春の期間限定で配信し、その時期が過ぎたら、クライアントから期間限定のコンテンツを簡単に削除して、インストールサイズを小さくすることができます。
『Loady Dungeons』を始めよう
以下の簡単な手順に従えば、すぐに『Loady Dungeons』に触れて、学習を始めることができます。
プロジェクトに CCD と Addressables を導入する方法については、下のワークショップ動画をご覧ください。