Game Overrides でゲームを止めずに修正する方法

パーソナライズされたゲーム環境を、大規模かつリアルタイムに、コードを変更することなくプレイヤーに提供することができます。 

ライブゲームを運営されている方なら、プレイヤーベースを惹きつけ、楽しませ続けることの難しさをご存じでしょう。新しいコンテンツや機能を定期的に投入することは、ゲームを盛り上げ、プレイヤーの離脱を減らし、忠実なファンを長く維持するために必要なことです。 

大規模なコード変更やアプリのアップデートをすることなく、ゲームに大きな変更を加え、その影響を測定できるとしたらどうでしょう。 

Unity の Remote Config を利用した Game Overridesを使えば、ゲーム内で利用可能なあらゆる設定変数を変更・更新して、好きなように改善を加えることができます。Game Overrides は、ゲームの難易度、広告の頻度、一般的な属性を、皆さんが定義した任意のプレイヤーセットに合わせて変更することができます。

以下、Game Overrides でできることをいくつかご紹介します。

• 新しい仕組みや機能のプレイヤーへの展開
• プレイヤーに向けた季節性のイベントや、さまざまなオーディエンスの層に合わせたイベントの実施
• ゲーム経済の微調整とバランス調整
• レベルデザインの変更のテスト
• ゲーム内広告の最適化
• どのコンテンツが最もプレイヤーに響くかを判断するための A/B テストの実施

A/B テストは Game Overrides 内の機能で、オーバーライドをバリアントに分割して、ゲームへの影響を見ることができます。 

例えば、ゲーム開始時のコインの枚数が多すぎて、ゲームの進行が早すぎると思われるかもしれません。そのため、プレイヤーがアプリ内課金を行う機会を逃したり、アンロックしてほしい特定の種類のコンテンツがプレイヤーの目に触れなかったりする可能性があります。A/B テストを行うことで、最初のコインの量を変えて実験し、どのセットが最もパフォーマンスが高いかを判断することができます。

Game Overrides は他の Unity ゲーミングサービスと連携しています。

• Unity Analytics のデータを使って Game Overrides を設定することで、特定の オーディエンスをターゲットにすることができます。これにより、国、プラットフォーム、エンゲージメントなどの特徴に基づいて、プレイヤーをターゲティングすることができます。
• Cloud Content Delivery との連携により、バッジを使用して、プレイヤーのサブセットを対象としたコンテンツを識別し、ゲームを遊んでいるプレイヤーに影響を与えることなくそのコンテンツをテストすることができます。 
• Economy を使えば、オーバーライドを作成して、通貨、在庫アイテム、バーチャルの購入物品など、ゲーム内のさまざまなレベルのリソースについてテストを行うことができます。

実際のゲーム環境で Game Overrides がどのように機能するかを確認したい場合は、Game Overrides を組み込んでいる Unity ゲーミングサービス Use Cases のサンプルプロジェクトをご覧ください。ゲームの難易度について A/B テストを行う方法を示すサンプルや、プレイヤーに季節性の報酬を提供する Battle Pass サンプルなどがあります。

Game Overrides は無料でご利用いただけます。Unity Dashboard にアクセスし、Documentation ページをチェックして、ツールをセットアップしてください。ご質問がある場合は、Unity フォーラムにお問合せください。