Unity ゲーミングサービスが提供するサービスと、開発者にとってそれがどのような意味を持つかについて説明するシリーズの続編をお送りします。第 2 回目の今回は Authentication、Cloud Save、Economy、Cloud Code を含む、Game Backend カテゴリを取り上げます。
既存のクラウドインフラストラクチャツールと新しいベータ版製品群を組み合わせることで、サーバーに権威を持たせたゲームシステムを迅速かつシームレスに構築することができます。ゲームのビジネスロジックに集中し、バックエンドインフラの管理は当社の専門知識を活用しましょう。
UGS を使用することで、ゲームのバックエンド製品にどのようなものが利用できるかを紹介します。
これは何か: Authentication では、ゲームに入ってくるプレイヤーにアカウントを割り当て、バックエンド製品で生成されたすべてのデータを各プレイヤーにアタッチすることができます。Authentication は現在ベータ版です。
これが解決する問題:
仕組み:アプリやゲームは、ゲーム開発者とプレイヤーの双方にさまざまな機能やサービスを提供するため、一般的に各ユーザーの ID を知る必要があります。これは、すべてのインタラクションでセキュリティ、一貫性、および安全性を確保するためです。
Unity の Authentication サービスが提供するのは、モバイルや PC などの対応プラットフォーム向けの匿名かつプラットフォームに個別に対応した認証ソリューションです。
Unity Authentication は、復帰したプレイヤーや新規のプレイヤーがアプリにログインすると、復帰したプレイヤーや新規プレイヤーを識別するための PlayerID、ユーザーを再認証するためのセッショントークン、PlayerID を含む認証トークンといった、一揃いのトークンと ID を生成します。トークンと PlayerID により、Unity 製品やゲームでは認証時にプレイヤー情報を取得することができます。
Authentication は、他の Unity ゲーミングサービス製品と統合して、複数のアプリケーションに対応することができます。
Analytics と Remote Config を Authentication と組み合わせて利用することで、ゲームプレイだけでなく、認証時のプレイヤー情報を取得することができます。このデータは、エンゲージメント戦略を微調整し、適切なプレイヤーに適切な体験を確実に届けようというときに役立ちます。たとえば、特定のセグメントの難易度カーブを変更したり、ゲーム内の報酬を提供する最適なタイミングを決定したりすることができます。
使用を開始するには: ベータ版に参加するか、ドキュメンテーションサイトをご覧ください。
これは何か: Cloud Save を使うと、プレイヤーのアビリティや統計情報などを含むプレイヤーデータを追跡・保存し、プレイヤーがデバイスをまたいで使えるアカウントを提供することができます。Cloud Save は現在ベータ版です。
これが解決する問題:
仕組み:Cloud Save は、ゲーム内のあらゆる種類のプレイヤー固有のデータを保存することができます。たとえば、特定のプレイヤーに結びついたデータで、他のプレイヤーが検索したり更新したりする必要がないようなデータを保存できます。保存されたデータは Unity のサーバー上に存在し、Unity Dashboard から情報にアクセスすることができます。どんなデバイスにもデータを取り出すことができるので、クロスプラットフォームプレイをサポートしたゲームを構築することができます。
Cloud Save を利用することで、各プレイヤーのプロフィールを把握し、それに応じて体験をパーソナライズすることができます。Cloud Save を他の Game Backend ツールと併用することで、さまざまな応用が可能になります。特定のプレイヤー向けにカスタマイズされた報酬の作成、デバイスをまたいだプレイヤーの追跡、一貫したゲーム体験の提供など、さまざまな用途に使用できます。
使用を開始するには: ベータ版に参加するか、ドキュメンテーションサイトをご覧ください。また、Gaming Operations サンプルでは、他の Game Backend 製品と組み合わせた Cloud Save の使用方法を紹介しています。
これは何か:Unity の Economy サービスは、ゲーム内の経済システムを簡単に作成、管理、公開する方法を提供します。Economy は現在ベータ版です。
これが解決する問題:
仕組み:Economy の扱うものには、ゲーム内通貨、所有対象となるアイテム、プレイヤーの購入(ゲーム内でのバーチャルな購入品、またはゲーム内通貨やアイテムの購入に関わる現実世界での購買行動)が含まれます。ゲーム内要素の購入に関わる現実世界での購買を扱えるようにするには、IAP プラグインを使用する必要があります。
これらの要素はすべて一元管理されたダッシュボードで設定でき、定義したパラメーターを反映した変更を公開することができます。There, you can create and set values for each resource, like in-game items available for purchase for a specific price.
また、どのような経済を作りたいかによって、お店で販売できるアイテムの価格を設定することができます。たとえば、特定のアイテムは、ゲーム内通貨や他のアイテムと交換することができるようにするなどです。
Economy を Cloud Code と併用することで、日替わりの報酬をプレイヤーに提供できます。Cloud Save と併用することで、新規プレイヤー向けに季節性のアイテムやスターターパックなどの時間ベースのコンテンツを提供することもできます。
使用を開始するには: ベータ版に参加するか、ドキュメンテーションサイトをご覧ください。また、Gaming Operations サンプルでは、他の Game Backend 製品と組み合わせた Economy の使用方法を紹介しています。
これは何か: Cloud Code を使うと、完全に管理されたインフラストラクチャ上でステートレスなサーバーサイドのコードを書き、ゲームロジックをクライアント端末から切り離すことができます。Cloud Code は現在ベータ版です。
これが解決する問題:
仕組み:Cloud Code は、負荷に応じてサーバーの容量のプロビジョニングを自動的に行うので、プレイヤーが体感するラグとダウンタイムを最小限に抑えることができます。また、使用した分だけ支払う方式となっています。これは、ゲームがトラフィックを受信していないときに無駄なリソースが発生しないようになっているためです。
他の Unity サービスとのシームレスな連携により、認証や互換性を気にすることなく、複数のコンポーネントを連携させたコードを書くことができます。クライアントのアップデートを配布することなく、ライブゲームに即座にコードを展開することができます。
Cloud Code を使用して、プレイヤーに日替わりの報酬を提供することができます。これは、アイテムや通貨を Economy で、確率を Remote Config で定義し、基本アルゴリズムを Cloud Code で記述することで実現できます。このリンクをクリックすると、サーバー時刻の簡単なチート対策や引き換え可能なクーポンなど、他の Cloud Code の使用例について詳しく知ることができます。
使用を開始するには: ベータ版に参加するか、ドキュメンテーションサイトをご覧ください。また、Gaming Operations サンプルでは、他の Game Backend 製品と組み合わせた Cloud Code の使用方法を紹介しています。
Unity Dashboard を見て必要なものを選ぶか、または価格情報をチェックして、Unity ゲーミングサービスの利用を開始しましょう。なお、ベータ版の製品は無料で使用でき、ベータ版から製品版に移行した時点で初めて課金されます。
本シリーズの続編に関する情報をキャッチしたい方は、Twitter および Facebook に新しく立ち上がった Unity ゲーミングサービスチャンネルをフォローするか、新しい Unity ゲーミングサービスフォーラムをご覧ください。