Cloud Content Delivery(CCD)の最新情報については、下記の動画をご覧ください。
今回の CCD のアップデートでは、バケットの書き込み条件を設定することで、オーナーや管理者のみがプロモーションプロセスを通じて特定のバケットのコンテンツを変更できるようになりました。
CCD では、アセットをバケットにパッケージしてコンテンツリリースを構築・設定することができ、特定のニーズに基づいてカテゴリ分けすることができます。例えば、開発者は「Development」、「Staging」、「Production」など、環境に応じて異なるバケットを作成することができます。バケットを作成した後、アセットを「Development」から「Staging」に移動させてテストを行い、本番環境に出す準備が整ったら「Production」にリリースをプロモーションさせることができます。
今回のアップデートは、間違ったアセットや未完成のアセットを本番環境のバケットにアップロードしてしまうなど、バケットにコンテンツを追加する際のエラーを回避するためのものです。
また、バケットのアイコンが新しくなり、そのバケットが「Open to all(全員に公開)」(開いた箱のアイコン)か「Promotion only(プロモーション専用)」(閉じた箱のアイコン)かが表示されるようになりました。あるバケットに「Open to all」タグがついていると、誰でもそのバケットのコンテンツを修正することができますが、「Promotion only」タグがついている場合は、そのコンテンツはオーナーや管理者だけが他のバケットからのプロモーションによってのみ修正することができます。このタイプのバケットには、他の誰もコンテンツをアップロードしたり、コンテンツを削除したりできません。
さらに、CCD のアクセス権周りの機能を向上させる手立てとして、プライベートバケットを実装しました。意図しないアクセスやコンテンツの取得を防ぐための保護されたバケットです。
プライベートバケットは、アクセストークンを持つバケットへの読み取りアクセスを保護し、そのトークンを持つユーザーだけがコンテンツを取得できるようにします。
プライベートバケットの用途としては、開発者の統合とテストのためだけにコンテンツのプレリリースバケットを作成することが挙げられます。また、「Staging」バケットに昇格する前の、QA が確認するための未テストのバケットとして使うというやり方もあるでしょう。
プライベートバケットは、コンテンツをセグメント化し、特定のオーディエンスへのアクセスを可能にするためにも使用できます。例えば、Android ユーザー用のプライベートバケットと、iOS ユーザー用のプライベートバケットを作成し、それぞれに固有のセキュリティトークンを持たせることができます。
また、CCD ダッシュボードの設定ページが新しくなり、バケットの編集ができるようになったほか、バケットアクセストークンの表示、作成、編集、削除ができるようになりました。
最新の Addressables パッケージでは、Addressables と CCD の統合を簡単に行うことができます。今回のアップデートでは、CCD ダッシュボードでバケットを作成した後、新しいリリースの作成、バッジの割り当て、そのリリース用のコンテンツのアップロードをすべて Unity エディターで行うことができるようになりました。
まず、最新の Addressables パッケージにアップデートしてください。そして、既存の Addressables プロファイルの Build パスと Load パス変数を新規に作成します。新しいパスのペアが作成された状態で、Bundle Location ウィンドウに移動し、Cloud Content Delivery を選択します。
「Create new bucket」をクリックすると、該当する CCD ダッシュボードに直接リンクされ、新しいバケットにコンテンツをアップロードし、関連するバッジを選択することができます。
新しいパス変数のペアを作成したら、さまざまな Addressables アセットグループの Build パスと Load パスを割り当てることもできます。Addressables Groups ウィンドウの「Build & Release」ボタンをクリックすると、アセットバンドルが自動的に正しいバケットにアップロードされ、新しいリリースとしてタグ付けされます。
CCD オンボーディングガイドを更新し、皆さんがチームメンバーを迅速に迎え入れ、できるだけ詰まることなくツールの利用を拡大できるようにしました。
新しいプロジェクトを CCD にリンクさせたら、ダッシュボードからオンボーディングガイドにアクセスできます。まず最初に、プロジェクトに適した設定を選択します(プロジェクトが Addressable アセットシステムを使用しているかどうかには依りません)。
すると、最初のバケットを作成するよう促されます。CCD の主な機能の 1 つは、アセットバンドルをバケットにアップロードし、バッジを付けて指定のプレイヤーに配布することです。ニーズに応じてカスタムのバケットやバッジを作成することができます。
例えば、リリースされたコンテンツは、「Development」バケットから「Production」バケットに昇格して、プレイヤーに配信されます。
続けて、Addressable アセットシステムとアセットバンドルのどちらを使用しているかに応じて、作成したバケットへのコンテンツのアップロードを開始するための手順を取ってください。手順を完了すると、プロジェクトにコンテンツリリースを配信することができます。
CCD は毎月最初の 50 GB の帯域幅は無料なので、安心してツールをお試しいただけます。
Cloud Content Delivery についてもっと知りたい方は、こちらにお問い合わせください。また、Unity フォーラムの議論に参加すれば、最新の機能や統合について知ることもできます。
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