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「Unity ゲーミングサービス」: 待望の最新リリース!注目の 5 つのポイント

2023年4月7日 カテゴリ: Engine & platform | 8 分 で読めます
Unity Gaming Services: 5 highlights from recent releases | Hero image
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Unity ゲーミングサービス(UGS)チームは、2023 年のロードマップを実現するために懸命に取り組んできました。そして、コミュニティからリクエストのあった機能を含む最新リリースを共有できることに大きな喜びを感じています。

UGS をより良いものにするために、Friends や Leaderboards などのソリューションを新しく作成し、Cloud Code 用の C# モジュールを追加しました。これらのアップデートにより、より魅力的なゲーム体験ができるようになると確信しています。また、これらの新しいツールを使ってどのようなものを作るのか期待が高まっています。

View of service usage directly in UGS
UGS でサービスの利用状況を直接表示

1. 数クリックで UGS を体験できる

新しいツールやサービスを試す事をより簡単にするために、UGS は無料かつスムーズに利用できるようにしました。数回クリックするだけで無料版の利用を開始することができ、クレジットカードも契約も不要です!

さらに、UGS 内で直接利用状況を把握することが容易になりました。無料会員枠の 50%、75%、90%、100% に達した時点でプラットフォームが通知し、制限を超えた時点で支払いの追加を促されるだけです。また、「Usage Overview」ページでいつでも利用状況を確認することができます。

Push notifications screen in Unity Gaming Services; shows the four easy steps to take in order to schedule push notifications for your game
4 つの簡単なステップでプッシュ通知を予約

2. Push Notifications を使用したプレイヤーのエンゲージメント

Push Notifications は現在オープンベータ版として提供されています。この機能を使用すると、選択したプレイヤーにプッシュメッセージを送信するスケジュールを設定することができます。ゲームに関する情報をプレイヤーに通知したり、レポートを使って通知の影響(開封率、購入率)を測定することができます。例えば、このツールを活用して、数日間アクティブでなかったプレイヤーを再びアクティブにすることで、プレイヤーのエンゲージメントとリテンションを改善することができるのです。

Still of DragonCrashers running on WebGL
WebGL 上で動作する『Dragon Crashers』

3. WebGL で Relay をサポート

あらゆるデバイスでのマルチプレイタイトルのクロスプラットフォームゲームをサポートするため、マルチプレイヤーソリューションの一部として、Relay の WebGL 上での実行についてフルサポートしました。これにより、コンソールやモバイルなど、他のプラットフォームとあらゆるデバイスでブラウザークライアントをピアホストできるようになりました。つまり、より柔軟でアクセスしやすく、より多くのオーディエンスにリーチできるマルチプレイヤーゲームを作ることができるのです。

Introducing Friends and Leaderboards | Breachers friendslist
『Breachers』のプレイヤーは、Unity Friends を利用した友達作りが可能です。

4. Friends や Leaderboards を使ったコミュニティソリューション

「GDC 2023」で発表され、盛況なゲームコミュニティの実現を支援する、要望の多かった 2 つの新しいソリューション、Friends* と Leaderboards のオープンベータ版にアクセスできるようになりました。Friends では、プレイヤーはゲームのエコシステム内でオンラインゲームの友人を作ることができます。Leaderboards では、スケーラブルでカスタマイズ可能なリアルタイムリーダーボードを使用して、プレイヤーは他のプレイヤーと自分のパフォーマンスを比較することができます。

これらのソリューションにより、プレイヤーはフレンド申請の送信、承認、無視、フレンド申請やリストの閲覧、Presence システムを通じてフレンドのステータスを確認するなど、さまざまな機能を利用できるようになります。

GIF of Cloud Code C# Modules in UGS Dashboard.
UGS ダッシュボードの Cloud Code C# Modules

5. Cloud Code C# Modules が GA 版に移行

Cloud Code C# Modules は、ベータ版から GA(General Availability)版に移行し、サーバーに依存しない新しいレベルのコード構造化および再利用性を提供することができるようになりました。これらの C# ライブラリを使用すると、複数のエントリポイントを作成し、モジュールまたはエンドポイント間でコードを再利用することができます。さらにパラメーターやエントリポイントなど、すべてをコードで設定することができます。スケジュールについては、近日公開予定です。

また、Cloud Code C# Modules は、NuGet パッケージを含む依存関係の管理を容易にし、メインライブラリとデータ転送オブジェクト(DTO)ライブラリの使用により、Cloud Code クライアントとゲーム間で一貫したデータ形式を提供することが可能です。Cloud Code C# Modules を使用すると、コンパイルや実行時のエラーを検出するためにコードを常に Cloud Code にアップロードする代わりに、CI/CD パイプラインでローカルのユニットテストを実行することにより、イテレーション時間を高速化することができます。

UGS リリースノートで、さらなるアップデートを確認しよう

私たちは常に UGS プラットフォームを改善し、イテレーションを行っています。リリースノートで、私たちがローンチするすべての製品の詳細なビューにアクセスすることができます。ここでは、さらに最近のプラットフォームのアップデートを簡単に紹介します:

  • Player Management の改善 – ダッシュボードユーザーが Player Management でプレイヤーの削除、無効化、有効化を行えるようにします。
  • Cloud Save のデータ制限の引き上げ – 16 KB のスロットサイズ制限を解除し、全スロットで 5 MB を使用できるようにし、最大スロット数を 200 から 2,000 に増やします。
  • Remote Config のキーのサイズを追加 – Remote Config を使うと、スタジオがより大きな構成をゲームクライアントに提供できるようになります。
  • Cloud Diagnostics Advanced – Sauce Labs の Backtrace を利用したクラッシュとエラーのレポートツールで、Unity Dashboard で直接利用できるため、他のサービスと並行して簡単に使用できます。
  • Unity Analytics のイベントの簡素化と移行の改善 – イベントの作成、Unity Analytics 1 から Unity Analytics 2 への移行がより簡単になりました。
  • Lobby による開発体験の改善 – ロビーにパスワードをかけて保護する機能を追加し、プレイヤーが自分のゲームに参加する人を制御できるようにしました。また、Lobby の自動リアルタイム更新を実現し、サービスをポーリングする必要なく、状態の変化を得ることができます。
  • Serverless Multiplayer サンプル – ゲームでのロビーの使い方や、アリーナ形式の簡単なリアルタイム対戦を例として挙げています(サンプルの詳細開始方法はこちら)
  • Config As Code のデプロイ – エディターから直接 UGS の構成** をデプロイできるようにし、Configuration-as-code(環境間での構成の正式な移行)でこれらの構成をサポートします。バージョン管理システムにより、UGS での作業を標準コードまたはバージョン管理下のアセットに近づけることができます。
  • UGS の Access Control(API 認証とも呼ばれる)– UGS のゲーム状態やロジックをハッキング等の不正行為やエクスプロイトから守り、ゲームデータやリソースへのアクセス、変更、削除を制御し、不正アクセスからゲームを保護することができます。

これからが本当のスタートです。

Unity は、ライブゲームを作成するための最高のツールを開発することにコミットしており、時間を割いてフィードバックを寄せてくださるすべての方に感謝しています。アイデアや提案があれば、UGS フォーラムでディスカッションに是非参加してください。私たちはすべての投稿に目を通し、皆さまのご意見をロードマップに反映させていきたいと考えています。 

*Unity のみでご利用いただけます。エンジンに依存しない API は近日公開予定です。
**現在、Cloud Code と Remote Config をサポートしています。

2023年4月7日 カテゴリ: Engine & platform | 8 分 で読めます

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