Unity 2021.1 ベータ版が公開となりました。このリリースから今年の TECH ストリームが始まります。今年も引き続き、品質と生産性を重視した開発を進め、加えてビジュアルスクリプティングの組み込みも進めていきます。本記事をお読みいただき、本日公開となったベータ版でお試しいただける機能をご確認ください。
Unity 2020.1 および 2020.2 では、Unity のワークフローをより直感的にして皆様の生産性を大きく高めることを目標として、数多くの改良を施してきました。Unity 2021.1 ベータ版は、こうして築いた基礎の上に、2020年に公開した今後のロードマップに関するブログ記事で触れた重要な新機能を初めて搭載してお届けするバージョンとなります。
Unity 2021.1 のハイライトとなる機能の一部がベータ版に搭載され、お試しいただけるようになりました。皆様からのフィードバックをお待ちしております。
最新のベータ版は Unity Hub かダウンロードページで入手していただけます。本日(1 月 27 日)時点で、1700 を超える修正と、240 を超える新機能および変更点が盛り込まれています。ベータ版は本制作に入ったプロジェクトでの使用を想定していないことにご留意ください。また、ベータ版で既存のプロジェクトをご利用になる場合は、これまでと同様、必ずバックアップを取るようにしてください。Unity2021.1 をお試しいただき、どのくらい皆様にとって役立ちそうか、ぜひお聞かせください。また、バグレポートをお送りいただいた方から抽選で 4 名様に、IPS 液晶の 34 インチ、144Hz ウルトラワイドモニターをプレゼントいたします。ベータ版フォーラムもご覧いただき、お気軽に投稿してください。Unity のあらゆるチームのメンバーがフォーラムをチェックしており、皆様からいただいた貴重なフィードバックを参考に開発を進めております。
最後に、クリエイターアドボカシーチームが Unity2021.1 ベータ版で提供されている多数の新機能のデモを行う 2 月 25 日のウェビナーにぜひご登録ください。ウェビナーやプレゼントの詳細は、本記事の後の部分でご説明いたします。
Unity 2021.1 では、ビジュアルスクリプティングがコア機能の一部として統合されています。ビジュアルスクリプティングにより、チームメンバー全員が、手書きでコードを書くのではなく、ドラッグアンドドロップで視覚的なグラフを使ってスクリプティングロジックを作成できるようになりました。アーティストやデザイナーは、プログラマーの助けを借りずにエディターでより多くの作業を行うことができるようになり、プログラマーはアイデアを素早く実装してプロトタイピングや反復作業を迅速に行うことができるようになりました。
フォーラムで、ビジュアルスクリプティングについての詳細を学んだり、フォーラムで議論したり、フィードバックを共有したりしていただくことができます。また、下の動画に収録されている Unite Now セッションで入門の部分を学ぶこともできます。
2021 年は、シェーダーグラフや地形システムなどのオーサリングツールの開発と共に、ユニバーサルレンダーパイプライン(URP)と HD レンダーパイプライン(HDRP)ソリューションの完成度を高めるための作業を進めます。Unity 2021.1 では、R&D のグラフィックスチームは安定性とバグ修正に重点を置いています。
ワークフローとユーザビリティは、2021 年も引き続き最優先事項です。このリリースには、エディターで作業する際の開発体験とパフォーマンスを向上させるための 30 を超える改善が含まれています。
この動画に収録されているベータ版ウェビナーで、開発チームが新機能の紹介と仕組みについて解説している。
アセットのインポート、ビルド、デプロイからエディター内でのイテレーションまで、開発ライフサイクル全体にわたってチームの生産性を向上させることに注力しています。Unity 2021.1 ベータ版では、以下の機能を試すことができます。
今回のリリースには、既存のツールセットへの多くの改善点と、メディアやエンターテイメント業界で働くユーザーにとって特に有用な新機能が含まれています。
今回のリリースでは、近年導入されたすべての 2D ツールについて、そのユーザビリティと安定性を向上させるための改良がなされています。Sprite Swap ワークフローや 2D グラフィックスを中心に、今回のリリースサイクルの終わりまでを見込んで作業が進められています。
幅広いプラットフォームをサポートすることは Unity が常に最重要視していることです。今回のリリースでも、次世代コンソールや Apple Silicon 向けのプラットフォームサポートや、ローンチされた時点でのコンテンツの提供を実現し、かつ、モバイルアーキテクチャや AR/VR プラットフォームの継続的な最適化とサポートも行っています。Unity 2021.1 ベータ版では、以下のような機能が提供されます。
UnityEngine.Device.Screen; UnityEngine.Device.Application; UnityEngine.Device.SystemInfo;
シミュレーターで動かしたいスクリプトにそれぞれ以下のコードを追加することで、簡単に UnityEngine.Device に切り替えることができます。
using Screen = UnityEngine.Device.Screen; using Application = UnityEngine.Device.Application; using SystemInfo = UnityEngine.Device.SystemInfo;
新しい名前空間 UnityEngine.Device は、シミュレーター(エディター内で実行する場合)から、スムーズに実際のデバイスに対応した API へと移行して、ランタイムのビルドに含まれるようになります。
Unity 2021.1 から、パッケージマネージャーでのパッケージの公開、表示、ラベル付けの方法を変更します。新しくこのようなやり方を導入する目的は、パッケージの安定性、予想されるサポートレベル、Unity の長期的なコミットメント、予想されるリリース日について、より明確なガイダンスを提供することです。新しいパッケージライフサイクルはコミュニティとの多くのフィードバックの結果生まれたものであり、最終的にはパッケージマネージャーで作業する際の体験をより良いものにするはずです。詳細をフォーラムのスレッドでご確認いただき、ぜひ皆さんのご意見もお寄せください。
引き続き、興味を引きそうなプレリリース版のパッケージや実験的機能のパッケージを見つけて試してみたいベータ版ユーザーの方は、新しい専用フォーラムスペースにアクセスするか、このブログ記事の一番最後でご案内しているニュースレターを購読することで、それが可能になります。
今回のリリースに盛り込まれた新機能や改善点の一部について、特に皆様にとって有益と思われる情報をまとめた、30 分のハンズオンを開催します。ウェビナーには R&D チームからも数名のメンバーが参加し、皆様からのご質問にその場でお答えします。こちらからご登録の上、ご参加ください。
Unity 2021.1 ベータ版をお使いの方から抽選で 4 名様に、ウルトラワイド 34 インチ IPS 144Hz Acer NitroXV0 モニターをプレゼントいたします。
応募期間中に、2021.1 のいずれかのバージョンでオリジナルのバグを 1 件以上見つけ、ご報告してくださった方全員が抽選の対象となります。応募期間は、2020 年 12 月 24 日の午前 0 時 01 分から 2021 年 3 月 18 日の午後 11 時 59 分まで(いずれも太平洋時間。日本時間では 2020 年 12 月 24 日の午後 5 時 01 分から 2021 年 3 月 19 日午後 3 時 59 分まで)となります。
「オリジナルのバグ」とは、報告時点でまだ報告されておらず、かつ Unity 側で再現され、バグと認定された事象を指します。抽選に参加される場合、バグレポートに「#Beta2021Win_MONITOR」タグを追加するようにしてください。オリジナルのバグをご報告していただいた際に「#Beta2021Win_MONITOR」タグを付け忘れた場合は、応募期間が終わるまでは当該のバグレポートを送った後に受け取る確認メールにその旨ご返信いただくことで、さかのぼって抽選への応募としていただくことができます。バグレポートを追加で送信していただいた場合、その分だけ当選確率は上がりますが、ご当選者 1 名様にプレゼントする物品の数は 1 つまでです。
この抽選へのご応募にあたり、何らかの製品をご購入していただく必要はありません。ルールに違反した応募はすべて無効となります。完全なルールはこちらからご確認ください(英語)。当選された方には、Unity から直接ご連絡いたします。
新しい Unity ベータ版の最新情報や、プレリリース版のパッケージ、その他、ベータ版コミュニティに向けて計画しているさまざまな活動についての情報を入手したい方は、是非 Unity のニュースレターにご登録ください。皆様のメールボックスに直接最新情報をお届けします。
これまでと同様、今後もブログ記事、Unite Now 講演などを通じて、Unity 2021.1 の機能について掘り下げ、追加の新情報をお伝えしていく予定です。Unity のチームが取り組んでいることや、舞台裏での出来事にご関心のある方は、「2021 年へのロードマップ」開発者ダイアリーシリーズの、2D チーム、パフォーマンス最適化チーム、「Quality of Life」チームの回をご覧ください。今後、同シリーズ第 4 回目の記事としてビジュアルスクリプティングチームの回をお届けする予定です。
Unity 2020 LTS と Unity 2021.1 の正式版リリースは、共に今春を予定しています。今年 2 番目にして最後の TECH ストリームのリリースとなる Unity 2021.2 は、今年秋にリリースされる見込みです。
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