[2021 年 12 月更新:LookDev 0.2.0 リリースを反映]
アーティストは、何を専門にしているかに関わらず、自分の作品を素早くインポートし、反復修正を加え、洗練させる場所を必要としています。Unity には、あるアセットをインポートし、環境を操作して、反復修正を行う手順を視覚化して決定する工程のわかりやすい出発点がまだ存在しません。いま私たちは、皆さんのようなアーティストの方が Unity を使い始めるまでの道筋を短縮したいと考えています。
そこで LookDev Studio の出番です。その機能により、Unity プラットフォームからのアセットのインポート、ビジュアライゼーション、バリデーション、デバッグ、比較、高品質なビジュアルの開発が容易になります。
LookDev Studio レイアウトはタブの数を減らして合理化が図られ、モデル、マテリアル、テクスチャへのアクセス性が向上しており、アーティストにとって使いやすいインタフェースとなっています。これでもうフォルダー階層や他の(時として不要な)コンポーネントに頭を悩ませることはありません。
現在、LookDev Studio は、Unity の HD レンダーパイプライン(HDRP)またはユニバーサルレンダーパイプライン(URP)で作業するアーティストを対象としたプロトタイプです。現在の機能セットは、素早いライティングのカスタマイズと設定、オートメーション、機能のフィルタリングに加えて、さまざまな照明条件とデバッグモードの下で、個別のアセットや小さなジオラマをインポートして閲覧する機能を優先しています。
現状の LookDev Studio のプロトタイプ自体や、Unity のエコシステム全体の中でこの製品がどのように位置づけされるかについて、ご意見をお聞かせください。このブログ記事をお読みいただき、この製品の開発にフィードバックを共有する方法の詳細を把握しましょう。皆さんの貴重なご意見が製品に直接影響を与えます。
LookDev Studio プロトタイプの第 2 版のリリースには、カスタマイズ関連のアップデートと機能改良が搭載されています。まず何といっても、URP バージョンのプロジェクトが利用可能になったことが挙げられます。このプロジェクトにはサンプルコンテンツとスカイボックスの設定があらかじめ行われています。
0.2.0 には HDRP と URP の両方について新機能が盛り込まれています。以下のようなものがあります。
注意:LookDev Studio はプロトタイプで、正式なリリース日は決定していません。本制作で利用することはお勧めしませんが、ぜひ新機能をお試しいただき、アンケートやフォーラムでご意見をお寄せいただければ幸いです。皆さんのフィードバックは、LookDev Studio を皆さんのニーズに適したものにするために役立てさせていただきます。
私たちはイノベーションを起こそうとするときに自らに問う重要な質問の 1 つに、「どうすれば皆さんが Unity を素早く立ち上げ、高品質な作品をレンダラーに入力することができるか」というものがあります。LookDev Studio プロトタイプをざっとご覧いただくとわかるように、現在の機能セットはインポートのフロー、マテリアルのセットアップ、ライティング条件を変えた時のプレビューを重視しています。また、さらなるワークフローの改善や機能追加を行う可能性もあります。
シーンビューへのドラッグアンドドロップから、インポートやマテリアルのセットアップのワークフローにつなぐ。
LookDev Studio プロトタイプでは、インポートのプロセスのいくつかのステップを自動化しています。たとえば、モデルやテクスチャーをシーンビューにドラッグアンドドロップすることができます。ドラッグアンドドロップしたファイルは、アセットのタイプに応じてそれぞれのフォルダーに自動的に割り振られ、新しいマテリアルが生成されます。
テクスチャや、テクスチャが関連付けられたモデルをインポートした場合、Texture Allocator を使って自動生成されたマテリアルにすぐに割り当てることができます。これでアセットに必要なマテリアルを作ることができます。さまざまなテクスチャを適切なチャンネルにドラッグアンドドロップするか、UI の Texture Allocator ボタンを選択するだけです。テクスチャタイプに共通のサフィックスを使用することで、多くのテクスチャが自動的に正しいスロットに割り当てられ、法線マップのインポート設定も自動的に調整されます。
Lighting Preset ドロップダウンでは、LookDev Studio プロトタイプに組み込まれている 5 種類のハイダイナミックレンジイメージ(HDRI)とライティング設定で、アセットを迅速かつ反復的にテストすることができます。また、= キーと - キーのショートカットを使ってライティングのプリセットを素早く切り替えることもできます。
HDRI のプリセットを切り替えたり、ホットキーでライティングリグを回転させることができます。
さらに、Lighting Rotation スライダーやホットキー(Shift + Alt + マウス移動)を活用して、ライティングや HDRI の向きを手動で変更することもできます。回転とターンテーブルのトグルには、さまざまなライティングや角度でアセットを見るためのオプションが用意されています。
URP とカスタムシェーダーの事例を収録した最新のデモプロジェクトに使われている豚のハムレットを使ってターンテーブルと Orbit Camera を試そう
プロトタイプには、厳選されたモデルとマテリアルが付属しているので、自分のアセットをインポートすることなく、HDRP レンダラーの機能を十分に試すことができます。具体的には、ハードサーフェスモデルのサンプルや、植生まで収録されています。
さらに、Unity の IP である高解像度キャラクターモデル Fia を搭載しています。このキャラクターはある大きな物語での役割を帯びたキャラクターです。このプロジェクトに関しては間もなく詳細をお知らせします。
また、Unity のサブサーフェススキャッタリングシェーダー(SSS)用の HDRP 機能や、LookDev Studio で開発中のプロジェクトの 1 つを覗いてみることもできます。この製品には豊富なマテリアルが収録されており、すぐに Unity で制作を始めたいアーティストの方に、Unity の HDRP で透明なマテリアルや SSS マテリアルを作成する際のお手本として使っていただけます。
注意:LookDev Studio は現在プロトタイプで、正式なリリース日は決定していません。本制作で利用することはお勧めしませんが、開発を次の段階に進め、皆さんのニーズにお応えできるようにするため、早期バージョンをお使いいただいた方からのフィードバックを集めております。
LookDev Studio のプロトタイプをお試しいただいた後は、こちらのアンケートにご回答いただけると幸いです。アンケートにお答えいただいた方から抽選で 5 名様に、50 ドルの Amazon ギフトカードをプレゼントいたします。
Unity フォーラムにもぜひご参加ください。また、こちらでご登録いただくと、将来のリリースに関するニュースをお届けいたします。
LookDev Studio を使用するには、どのバージョンの Unity が必要ですか。
LookDev Studio の正式リリース日はいつですか。
LookDev Studio は HDRP と URP の両方をサポートしますか。
LookDev Studio は Windows と Mac の両方で使えますか。
LookDev Studio の機能の整備状況はいまどうなっていますか。現在開発中の製品にも使用できますか。
通常の Unity エディターの表示に戻すにはどうしたらいいですか?