Unity は 2021 年に、バーチャルプロダクションとシネマティックツールのスイートをリリースし、その後、映画やテレビ番組の実現やアニメーションに必要なクリエイターに関する情報を収集するため、クローズドベータ版プログラムを開始しました。私たちの製品のユーザーが収めた成功に、私たちは感動しています。
一連の Unity 2022 のリリースでは、これらの機能の多くのアップデートやリフレッシュを行う機会がありました。この記事の続きをお読みいただき、Recorder、Sequences、Python、Live Capture、FBX Exporter の最新アップデートの情報をご覧ください。
フィルムシーケンス、アニメーション、シネマティックなどのリニアなコンテンツを制作する場合、最終成果物として望まれるのは多くの場合、動画です。そこで登場したのが Recorder です。
Recorder では、タイムラインとゲーム ビューにあるものをエクスポートできます。これらは最終的には時間ベースのデータ、つまりほとんどの場合、動画と静止画となります。しかし、この機能ではアニメーションデータ、オーディオ、中間の Arbitrary Output Variables(AOV)をエクスポートして、コンポジットやエフェクトの作業を行うことも可能です。
主な機能改善点は以下の通りです。
今回のリリースでは、動画の画質、コーデックのサポート、そして全体的なパフォーマンスに重点を置きました。また、最近いただいたフィードバックに基づき、累積モーションブラー機能をアップデートしました。
アップデートの概要は以下の通りです。
映画のタイムラインとゲームのタイムラインは異なります。ゲームでは、時間がいろいろな方向に枝分かれしていくことがあります。時には、複数のタイムラインを一度に起動したり、タイムラインを中断したりする必要が生じたりすることがままあります。そのため、つながりは複雑になることがあります。驚くことではないかもしれませんが、エディター内のタイムラインは、映画制作者が必要とするものとはまったく異なるユースケースに最適化されています。
リニアなストーリーの場合は違います。すべてが予測可能な順序で起きるので、多くのプロセスを自動化し、また多くの複雑な手順を省くことができます。Sequences が行うように、プロジェクトを業界で標準的に使われる用語とフォルダー構造を使って整理することができます。シネマティックの制作を加速させると同時に、柔軟性を維持します。
主な機能改善点は以下の通りです。
今回のリリースでは、スケーラビリティ、特に、多数のアセットを含む大規模なプロジェクトでの共同作業に関するユーザーからのフィードバックへの対応を開始しました。
アップデートの概要は以下の通りです。
Python は、その柔軟性とシンプルな構文により、アニメーションや VFX 業界で最も広く使用されているスクリプト言語です。スタジオパイプラインにおいて、ツールチェーンは Python を使って接続されているというケースが大部分を占め、また、すべての主要なデジタルコンテンツ制作(DCC)アプリ(例えば、Maya、Blender、Houdini、Nuke)には Python スクリプト API が同梱されています。
Unity エディターで Python を使うと、以下のようなことができます。
主な機能改善点は以下の通りです。
このリリースでは、Python の安定化、依存関係の更新、pip へのアクセスの改善、クロスプラットフォームのサポート確保に重点を置いています。
アップデートの概要は以下の通りです。
FBX は、Unity のエコシステムにモデルやアニメーションをインポートする際の中心となる存在です。しかし映像制作の環境では、このデータを Unity と他のプログラムの間でラウンドトリップする方が便利なことが多いのです。FBX Exporter は、ジオメトリ、ライト、カメラ、アニメーションデータを、FBX フォーマットをサポートするあらゆるアプリケーションに送信するためのワークフローを簡素化します。
主な機能改善点は以下の通りです。
ユーザーからのフィードバックを受けつつ、今回のリリースでは Export API の拡張に焦点を当てることにしました。
アップデートの概要は以下の通りです。
Live Capture は、ライブパフォーマンスにおけるモーションキャプチャーをサポートするコアツールです。Live Capture パッケージは拡張性を持たせ、さまざまなモーションキャプチャーシステムのプラットフォームとして機能するように構築されています。
さまざまなシステムを協調させて動かせるよう、Live Capture には TentacleSync や NTP サーバーなどのソースをサポートするタイムコード同期機能があります。
Unity 2023.1 では、2 つのバージョンの Live Capture が利用可能です。
主な機能改善点は以下の通りです。
タイムラインとの統合の改善や、カメラアニメーションを行う方法の簡素化によって、テイクの撮影やレビューがこれまで以上に簡単にできるようになりました。
Live Capture 4.0.0 では、以下の機能が活用できます。
4.0.0 に先立ち、Live Capture 3.0.0 では、既存の機能をより強力かつ直感的に使用できるものにしました。現在、これは Unity 2022.2 TECH ストリームの一部となっています(エディターバージョンは最低 2020.3.16f1 が必要です)。
Live Capture 3.0.0 では、以下の機能が活用できます。
最新のアーティストツールや機能にいち早くアクセスできるベータ版プログラムに参加し、Unity が次の制作にどのように役立つかを見極めましょう。オーダーメイドのサポートが必要な場合は、私たちのソリューションチームまでご連絡ください。
Is this article helpful for you?
Thank you for your feedback!