Unity を検索

AR コンパニオンアプリが公開されました

2022年2月10日 カテゴリ: Engine & platform | 7 分 で読めます
Phone with the AR companion app
Phone with the AR companion app
取り上げているトピック
シェア

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

AR コンパニオンを使って、皆さんのモバイルデバイスから直接データを取得し、ARシーンを編集する方法をご覧ください。コンテンツができたら Unity に送り、皆さんが思い描いていた AR アプリを完成させましょう。

Demo of the AR companion app

私たちの新しい AR コンパニオンアプリがベータ版から正式版になり、iOS App Store Google Play からダウンロードしていただけるようになりました。AR コンパニオンアプリは以前、MARS コンパニオンアプリと呼ばれていたもので、モバイルデバイスを使って、オーサリングやデータの取得を簡単に行うことができるアプリです。 

多数の AR アプリケーションが特にモバイル向けに開発されている状況にあって、私たちはモバイルデバイスをオーサリングワークフローに組み込み、環境の取り込みのスピードアップや、反復修正にかける時間の短縮を実現させたいと考えました。詳細な内容については、この記事の続きをお読みください。

アプリを活用する理由

AR コンパニオンアプリは実世界の環境や物体を Unity エディター内でシミュレーションしたり、またその環境を作成したりするためにデータをキャプチャーするためのアプリです。AR シーン編集機能も提供されています。このアプリの目的は、反復修正にかける時間を減らし、どのようなプロジェクトにおいても最適な AR コンテンツを効率的に開発できるようにすることです。

皆さんがモバイルデバイスでオーサリングを行うための確固としたワークフローを備えているので、皆さんは媒体の中で直接活動を終わらせることに集中することができます。アプリは分かりやすいインターフェースを備えているので、開発者とアーティストの双方が同じように、スムーズなチームワークとコラボレーションを取ることができます。Unity 開発者でなくても、アプリの重要な機能の大部分を作ることができてしまいます。

AR companion app features

主な機能

アプリの主な機能のうち、皆さんがぜひ利用したいと思うようなものについて取り上げます。

環境キャプチャ:AR コンパニオンアプリを使って部屋のスキャンをキャプチャしたり、写真を撮ったり、AR データ(平面)付きの動画を収録したりすることができます。収録したデータはクラウドに保存することができ、エディター内で同期できます。情報を一度 Unity に取り込めば、皆さんが望む AR アプリケーションを作るためにその情報を使うことができます。

環境キャプチャには複数のモードがあります。Environment モードは静的な環境のスキャン(たとえば、フロアプラン)を収録するために使い、Data Recording 機能は動画やカメラの軌跡、表面データの収録に使います。収録したデータはすべてエディターにアップロードすることができ、また Unity MARS の Simulation ビューを通じてアクセスすることもできます。

AR シーン編集:AR コンパニオンアプリにはわかりやすいオーサリング機能も搭載されています。この機能を使えばコンテンツの制作やアセット(プリミティブとインポートしたアセットの両方)のレイアウトをお使いのデバイスで直接行うことができ、反復修正やデバイス上でのテストの作業をより進めやすくなります。

クラウドとの同期:データキャプチャと AR シーン編集の両方で、クラウドストレージを介して、データをエディターに送ったり、エディターからデータを取得したりする作業を行います。これは皆さんと皆さんのチームメイトが共同で 1 つのプロジェクトの作業をするとき、同じ場所にいる必要はないということです。 

すでにお使いのクラウドサービスアカウントとプロジェクトのアクセス権限を使って、どのユーザーがどの情報にアクセスできるかを制御することができます。あるユーザーが特定のプロジェクトのクラウドダッシュボードにアクセスできるとすると、そのユーザーはそのプロジェクトのコンパニオンアプリデータに、そのユーザーの AR デバイスとエディター内の両方からアクセスできることになります。これはプロジェクト ID を送信する QR コードを使って決定されるので、アプリには Unity アカウントか、QR コードで共有される一時的なトークンを使ってアプリにログインすることができます。こうすることで、皆さんのチームのメンバーはオフラインで作業したり、リンクされていないプロジェクトの作業を行ったりすることができます。そして後からデータを同期し、同じリソースに対する変更間で起きた衝突についてはそれを解決することができます。この作業は特定の変更がいつ行われたかに基づいて進められます。

AR コンパニオンアプリのすべてのユーザーには 1GB のクラウドストレージが割り当てられ、さらに Unity MARS ライセンスを持っているユーザーには MARS シート 1 つにつき 10GB のストレージが割り当てられます。言い換えると、もし皆さんの組織に MARS シートが 5 つあるならば、50GB のクラウドストレージ容量を利用できるということです。

物体キャプチャ AR コンパニオンアプリには実世界の物体をスキャンし、スキャン結果から 3D アセットを生成できる物体キャプチャ機能が搭載されています。これは AR アプリケーションにデジタルアセットを取り込む際のプロセスをスピードアップさせるという、クリエイターにとって重要な課題を解決するものです。

物体キャプチャは、1 つの対象物について複数枚の写真を撮影することで動作します。皆さんが 3D アセットを作るために適切な種類の写真を撮影できるよう、AR コンパニオンアプリにはビジュアルガイドが備えられています。

キャプチャが完了したら、Unity を Mac で開き、AR アプリ用のモデルを生成します。写真は iOS と Android のどちらのモバイルアプリでも撮影することができますが、Apple の Object Capture API を使っている関係で、エディターの機能は macOS でのみ提供されていることにご留意ください。この機能について詳しくご覧になりたい方は、WWDC 2021 の際に公開されたブログ記事をご覧ください。

その他の AR コンパニオンと MARS の機能

AR コンパニオンアプリは、Personal から Pro まで、すべてのバージョンの Unity で動作します。一部のワークフローでは MARS サブスクリプションが必要になりますが、サブスクリプションをお持ちでなくてもシーンやキャプチャした物体をインポートすることが可能です。

以下の機能は Unity MARS が使えない場合は利用できません。

  • シーン編集フローでのプロキシ作成
  • 環境キャプチャ
  • データ収録
  • イメージマーカー

MARS サブスクリプションをお持ちでない場合でも、デバイス上での AR シーン編集機能を使って、シーン編集フローで物体を配置したり、物体キャプチャ機能を利用したりすることができます。

始めよう

AR コンパニオンアプリは、お使いの Unity のライセンス種別や、Unity MARS や Unity AR Foundation の使用状況に関わらず、iOS App StoreGoogle Play の両方で無料で入手していただけます。

また、Unity MARS の無料トライアルや、MARS を期間限定で 50% オフでご購入いただけるキャンペーンも提供しております。

まだまだアプリケーションへのご意見を募集していますので、フォーラムでご意見をお聞かせください。皆さんの声をお寄せください。

2022年2月10日 カテゴリ: Engine & platform | 7 分 で読めます

Is this article helpful for you?

Thank you for your feedback!

取り上げているトピック
関連する投稿