ArtEngine の最新リリースでは、長らく要望があった機能が多数搭載されたことに加えて、年間ライセンスの標準価格の引き下げが行われ、月額 2,508 円(税込)でご利用いただけるようになりました。このブログでは、テンプレート、Feature Selector、マテリアルを Unity にエクスポートするための新しいアプローチなど、アップデートされたツールのすべてをご紹介します。
ArtEngine を無料でお試しください。ご試用の後は、ツールを使って得られた体験を ArtEngine フォーラムまたは Discord で共有していただけますと幸いです。
Unity にマテリアルを取り込むのは、必ずしも簡単ではありません。Unity の各レンダリングパイプラインは、最適な結果を得るためにそれぞれ独自のカスタムマップパッキングを必要としますが、これを実行するのは気が遠くなるほど難しいものです。そのため、出力ノードに新しい機能を追加し、通常のマテリアルを Unity のネイティブマテリアルに変換する作業を自動化することを目指しました。
ArtEngine が現在提供しているオプションの中に、共有可能なネイティブコンテンツを Unity の .unitypackage マテリアルに出力するというものがあります。もう 1 つの強力なオプションは、Unity Direct Link 機能です。これは、マテリアルを Unity プロジェクトに直接出力し、必要に応じて ArtEngine で修正することができる機能で、変更内容は Unity 上でライブで更新されます。
Unity Direct Link は ArtEngine のネイティブ機能で、HD レンダーパイプライン(HDRP)、ユニバーサルレンダーパイプライン(URP)、標準のレンダーパイプラインを含む、Unity のすべてのレンダーパイプラインをサポートします。
Unity Direct Link には、ArtEngine の出力ノードからアクセスできます。これを使うには、Properties ウィンドウで、エクスポート方法として「Unity Direct Link」を選択します。ターゲットのパイプラインとシェーダーを選択し、出力パスを Unity プロジェクトのフォルダーに設定します。出力ノードを実行するたびに、ArtEngine はそのフォルダーにマテリアルアセットを作成します。
Unity Direct Link の実力を示す短い動画を用意しました。ぜひご覧いただき、この機能の概要を把握してください。
ArtEngine からマテリアルを Unity アセットパッケージ としてエクスポートする方法が追加されました。これにより、この機能を利用するために個別の Unity プラグインをインストールする必要がなくなり、HDRP や URP、ビルトインレンダーパイプラインなど、すべてのレンダーパイプラインをまたいでシームレスに動作するようになりました。
アセットパッケージは、マテリアルを他のアーティストと共有したり、異なる Unity プロジェクト間で共有したりするのに最適な方法です。エクスポート機能は、ArtEngine の出力ノードと、バッチ出力ノードで利用できます。この機能を使うには、エクスポートタイプとして「Unity Package」を選択します。
さらに、ArtEngine Pro のバッチ処理を活用することで、マテリアルのライブラリ全体を Unity のアセットパッケージにほんの数分で変換することができます。下の動画で、当社のアーティストによる短いデモンストレーションをご覧ください。
ArtEngine の 8 月のリリースは、既存のノードやワークフローの能力をさらに引き出すもので、これにより制作がより簡単になりました。ビルトインのテンプレートを使えば、複雑さによらずワークフローを構造化し、テンプレートとして保存して再利用したり、他の人と共有することができます。これにより、作業時間や学習時間を短縮し、求める成果を迅速に達成することができます。
ArtEngine に組み込まれているテンプレートは、熟練したアーティストのチームによって準備されており、あらゆるプロジェクトで使用できます。これらのテンプレートは一般的なマテリアル処理のワークフローを幅広く網羅したもので、ワークフローを始めたり、スピードアップするための効率的な方法です。
利用可能なすべてのテンプレートは、Node Library の隣にある Template ウィンドウに表示されます。テンプレートにはそれぞれ名前と説明がついているので、必要に応じて簡単に整理して探すことができます。ノードグラフにテンプレートをドラッグアンドドロップするだけで使うことができます。
テンプレートは、ノードグラフの一部を再利用可能なスニペットとして保存し、他の ArtEngine プロジェクトに組み込むという便利な使い方ができます。また、テンプレートは広くユーザー間で共有することができます。この機能により、複雑なノードパイプラインをゼロから構築することなく、理想的な結果を得ることができます。
独自のテンプレートを作成するには、グラフ内の複数のノードを選択して右クリックし、「Create Node Graph Template」を選択します。新しいテンプレートには、名前と説明を付けることができます。詳しくは ArtEngine マニュアルの Using Templates のページを参照してください。
また、アーティストがテンプレート作成のベストプラクティスを紹介する短い動画を用意しました。
新しい Feature Selector ノードは、マスキングのプロセスをこれまで以上にスムーズにします。手作業でマスクを丁寧に塗る必要はもうありません。その代わりに、Feature Selector を使って画像を部分ごとのチャンクに分割し、その中からプロジェクトに必要なものを選び、あっという間に完成したマスクとして出力することができます。
Feature Selector の新しい AI 支援モードでは、マスクを指定するための単純な入力を行うだけで自動的にテクスチャを区画ごとに分けて選択することが出来るようになりました。これにより、手動で選択領域を作成する必要がなくなりました。このマスクは正確である必要はありませんが、アルゴリズムを画像の異なる部分に適用するためのガイドとして使われることがあります。
こちらの短い動画チュートリアルでは、Feature Selector と新しい AI 支援機能をご紹介しています。
Feature Selector は Mutation など、他のノードと組み合わせて使うことで驚くような結果を生み出します。これにより、既存のマテリアルのレタッチがより簡単になり、Mutation ノードの出力結果に保持される画像の要素をより細かくコントロールすることができるようになります。
下の動画では、当社のアーティストが Feature Selector と Mutation を組み合わせて、PBR の地形マテリアルから木の葉を取り除く機能を実現するところをお見せしています。Feature Selector のパラメーターをいくつか変更するだけで素早くイテレーションを行い、削除する木の葉の領域を調整している様子がうかがえます。
このノードの詳細については、Feature Selector のマニュアルを参照してください。
内容
Unity は、クリエイターの数が増えれば世界はもっと良い場所になると信じています。この 1 年間、ツールを使い始めるまでの障壁を低くすることから始まり、私たちはより多くの機能と価値を皆様にお届けすることに努めてきました。テンプレートを搭載し、マテリアルオーサリングの高速化を実現した ArtEngine をぜひお試しください。
内容
これまでと同じ価格で、より価値が増した ArtEngine Pro をお楽しみください。クリエイターは完全にオフラインで作業することができ、数百もの素材を一度に管理することができます。
内容
皆さんのスタジオ全体に ArtEngine Studio を導入していただくと、皆さんのチームと協働して、お使いのパイプラインに直接接続できるカスタムスクリプトを作成を支援します(英語でのご対応、購入したシート数による制限はありません)。
皆さんの作品を目にすることを楽しみにしています。
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