最新のアップデートを活用して、ライブゲームのサービス運営を支えましょう。
Game Backend チームは今年、正式版をローンチした後のフィードバックを取り入れつつ、Remote Config、Authentication、Player Management、Cloud Code、Economy などのソリューションの継続的なアップデートに取り組んできました。
最近数か月の間に行われた Game Backend の様々なアップデートを集め、その概要をお伝えします。Unity ゲーミングサービスダッシュボードで利用可能なソリューションの詳細については、LiveOps インサイトのページをご覧ください。
製品 | 新機能 | リリース日 |
---|---|---|
Remote Config | ダッシュボードでのバージョン管理 エディター上の Remote-Config Authoring ツール(プレリリース版) | 2022 年 10 月 |
Authentication | Bring your own ID Meta Quest(Oculus)対応 | 2022 年 8 月 2022 年 10 月 |
Player Management | プレイヤーの概要 | 2022 年 7 月 |
Cloud Code | Cloud Code からの外部サービスアクセス エディター上の Cloud Code JS オーサリングツール(プレリリース版) | 2022 年 9 月 2022 年 10 月 |
Economy | 公開 Admin API | 2022 年 8 月 |
Remote Config でバージョン管理が可能になり、開発者はタイムマシンのように、各回の公開時のタイムスタンプが付いたゲームのバックログを循環させることができるようになりました。
つまり、開発中にミスがあっても、前のバージョンに戻ればいいのです。また、指定した時刻のライブ設定がどれであったかを正確に判断することができます。Remote Config キーも安全に更新できます。
この機能を使い始めるために何の操作も必要なく、ダッシュボードからアクセスすることができます。Config as code では、設定をファイルとして作成・編集することができ、バージョン管理も容易です。
以下のサンプルでは、古いバージョンと現在運用中の最新バージョンを比較する方法を紹介しています。これにより、古いバージョンを新しいバージョンとして公開する前に、変更を加えることができます。
この機能により、Unity ダッシュボードとエディターの中で、変更をすべてオーサリングすることができます。Remote-Config Authoring を使えば、Unity エディターから頻繁に離れる必要がなくなり、エディター内で Remote Config ファイルのオーサリングと修正を行い、エディターから手動または再生モードに入ってアセットをデプロイし、より速くインクリメンタルな作業を行うことが可能になります。
Unity Authentication は、BYOI(Bring Your Own Identity)に対応しました。BYOI リリースの初期段階では、Firebase、AWS Cognito、Epic Online Services など、OIDC に準拠したあらゆる ID プロバイダーを統合することができます。OIDC 対応だけですべての BYOI ユースケースが解決するわけではないので、顧客のニーズに応じて BYOI 対応をさらに拡大するオプションを検討中です。
OIDC ID プロバイダーの設定方法については、弊社のドキュメント(API および SDK)をご参照ください。以下のサンプルは手順を一通り示したデモです。
Firebase のアカウントで直接サインインします。
最新のアップデートでは、プレイヤー検索ページで特定の PlayerID をクリックすると直接プレイヤーを見ることができるようになり、より合理的なプレイヤー管理が可能になりました。
この ID をクライアントからデバッグログ経由で取得するために余分なコードを書く必要がなく、概要で ID を確認するだけで済むので、プレイヤー数が少ない場合、開発者はプレイヤーを見つけるのが簡単になります。これにより、Economy と Cloud Save の両方において、よりスムーズなオンボーディングプロセスを実現することができます。
下の画像はダッシュボードに新しく追加されたプレイヤー検索ビューの表示例です。
既存のパイプラインで古いサービスプロバイダーを維持・所有したい、既存のワークフローを損なうことなく UGS のソリューションを統合したいなど、いくつかの開発者側の課題があることに気づきました。そこで、開発者が外部サービスを混在させたまま UGS に移行できるようにするためのアップデートを開発しました。
これにより、Cloud Code で外部サービスにアクセスできるようになりました。つまり、公開 API または Cloud Code SDK を通じて、あらゆる UGS サービスを、顧客独自の既存のツールやサービスと組み合わせて利用することができます。
この新機能により、多くの興味深いユースケースが基本的に可能となり、皆さんや皆さんのチームにとって放置すべきでないサービスへのアクセスを維持しつつ、UGS への移行をよりシンプルに行えます。
ユーザーは Cloud Code を利用して、UGS と各種サービスを組み合わせたワークフローやロジックを設計することができるようになりました。
Remote Config と同様に、Cloud Code でのオーサリングをよりスムーズに行えるようにするための新機能です。すべてのワークフローを Unity ダッシュボードから Unity エディターに引き継ぐことができるようになりました。
詳細と画像によるサンプルは、ここより前の Remote-Config Authoring ツールのセクションを参照してください。
新しい公開 Admin API の機能により、ユーザーは REST API を通して直接ゲーム経済の設定を作成、編集、公開することができます。これにより、さまざまなワークフローに対応できるようになります。
将来的にはこのアップデートが、私たちのチームはコマンドラインインターフェース(CLI)やファイルベースのワークフローなど、UGS 全体の取り組みを通じて、さらに多様な顧客のワークフローを実現可能にする能力をもたらす見込みです。
Game Backend のおかげで、多くのユーザーが UGS ダッシュボードを通じてライブゲームやプロジェクトのサービスを効率的に運営できるようになりました。今回のアップデートが提供できたことを喜びつつ、今後もあらゆるゲームニーズに対応した開発を簡単にしていく新機能を提供していきたいと考えています。
次回のアップデートは 2023 年春を予定しています。ぜひブログを最新情報をチェックしてください。Game Backend についてのご質問は、こちらの問い合わせ先までお気軽にお問い合わせください。
UGS の Game Backend の可能性についてもっと知りたい方は、LiveOps を使ってより良いプレイヤー体験に必要なインサイトを収集する方法についてご覧ください。