2022 年のUnity for Humanity(UFH)Summit の後も、リアルタイム 3D を活用して社会に良い影響を与え、世界をより良くしようとするクリエイターを探しています。皆さんはどうでしょうか。Unity は 2023 年に、社会に変化を起こすプロジェクトの実現を助けるための資金、技術サポート、メンターシップを提供します。先ほどの質問へのご自身の答えが「はい」、あるいは「もしかしたら」なら、ぜひ申請をご検討ください。
この機会を最大限に活用するために、申請プロセスについてご理解いただくためのヒントをまとめました。自分に支援が必要かどうかわからないという方のために、過去に助成を受けた 3 つの団体に、その経験や、助成金がどのようにクリエイティブなビジョンの実現に役立ったかについて話を伺ってきた内容もまとめてあります。
あなたは、世界をより良い場所にすることに専念していますか。審査員はまさにそれを見ているので、申請書類ではそれが伝わるように工夫してください。
せっかく書いた内容が消えてしまうことがないように、申請書類の文章は別の場所で書いてから Typeform アプリケーションに入力しましょう。
難しい質問はありません。選考の対象となるプロジェクトや審査基準については、すべて公開されています。助成先に選ばれる可能性を上げるために、必要な情報がすべて含まれていることをご確認の上、申請してください。
より詳しいガイドが必要な方は、2021 年の Unity for Humanity Summit で開かれた助成金申請のヒントに関するセッションをご覧ください。
すべての申請者にできるだけ多くの情報と背景を提供するために、審査基準を明確にしています。すべてのプロジェクトは、良い影響を与えることを志向するものであること、つまり、影響の測定可能な目標や CTA を含むものであるか、社会、医療、教育、人道支援、環境の問題に関するものであるか、その両方に該当するものであることが必要です。さらに、プロジェクトは国連が公開している 17 の持続可能な開発目標の少なくとも 1 つに沿っている必要もあります。
助成金申請書を審査する際には、「包摂性」「影響」「実行可能性」「ビジョン」を考慮します。
申請に関する詳しい情報は、Unity for Humanity FAQ をご覧ください。プロジェクトのスケジュールが今年の申請期間と合わない場合は、来年度の助成金に事前登録しておくことで、インスピレーション、ヒント、助成金のニュースを受け取ることができます。
過去に Unity for Humanity 助成金を受けた 3 つの団体の関係者から、助成金がプロジェクトの発展に及ぼした影響についてお話を伺いました。
Q:社会に良い影響を与えるプロジェクトを作ろうと思ったきっかけは何ですか。
Love Death Design(『Gone to Water / Ido al Agua』制作元):新しいメディアは、ストーリーを語る上で非常にインパクトのあるモードとして活用することができます。バーチャル空間で抗議の声を上げることもできるし、新しいテクノロジーを使って持続可能な未来を作ることを求めることもできるのです。
「新しいメディアは、ストーリーテリングの深いインパクトのあるモードとして活用することができます。」 – Love Death Design(『Gone to Water / Ido al Agua』制作元)
「gone to water」とは、油井の生産性が低下して採算が合わなくなり、やがて水で満たされるようになる過程を表す言葉です。「私たちは、ロサンゼルス南部のトングヴァ・ランドにおける都市部の石油採掘とそのコミュニティへの健康影響に関する没入型ドキュメンタリー制作のために、UFH の助成金に応募することを選びました。なぜなら、環境レイシズムの影響を最も受けている人々にとって、それは死活問題だからです。ロサンゼルスは、その豊かな文化的貢献から世界の縮図とされていますが、世界中の BIPOC(黒人、先住民、有色人種)や低所得者層が直面する環境にまつわる歪みのスナップショットでもあるのです」。
AnythingEverything(『Powers of X』制作元):私たちは、XR のような新しいテクノロジーを使って、ストーリーテリングの新しいフォーマットを実現し、特に気候危機についての教育に関して、ポジティブな変化を生み出すことに大きな期待を寄せています。『Powers Of X』では、私たち一人ひとりが地球に与える影響をより具体的な方法で明らかにするために、VR と AR のスケールを伝えるユニークな力を活用する強力な機会を見出しました。
Presencias(『Origen』製作元):この土地の起源に関する物語や記憶に触れることで、さまざまな地域(アマゾン、アンデス、アルゼンチン北西部)の語り部たちとコラボレーションし、意義深い交流によって織り成される一人称視点の体験を共同で作れば、多くの人の心を動かす重要なプロジェクトになると考えたのです。
「このプロジェクトは、アマゾンの熱帯雨林のウカヤリ中流域に 20 種類の植物を移植する活動を推進しました。」 – Presencias(『Origen』製作元)
Origen の生産段階から驚くべきことが起こりました。このプロジェクトが織り成す協力的なネットワークのおかげで、アマゾンの熱帯雨林のウカヤリ中部地域で20種類の種を植え替えるという取り組みが推進されました。このような特徴を持つプロジェクトは、公開された後に世間に生み出されるものを超えていくと理解したのです。現実との対話を通じて構築され、さまざまなレベルで影響を与え始めるからです。
Q:プロジェクトのアイデアはどのように生まれたのでしょうか。
Presencias(『Origen』製作元):このプロジェクトの物語は、10 年以上前に、私が 19 歳のときから知っている素晴らしいマプチェ族の子孫の女性、Celeste との絆によって始まりました(彼女は VR 体験の脚本監修者も務めました)。それ以来、私はラテンアメリカに行くたびに、Celeste から、他の土地を守っている彼女の友人たちに、象徴的な価値のある贈り物を持っていくように頼まれました。彼女たち、彼女たちの物語、そしてこの強力なネットワークに接することができたことは、私にとって革命的なことでした。やがて、これらの体験がきっかけとなり、『Origen』という形にまとめて制作することになりました。
Q:Unity for Humanity 助成金は、プロジェクトにどのような影響を及ぼしましたか。
Love Death Design(『Gone to Water / Ido al Agua』製作元):Unity for Humanity 助成金からの支援により、私たちの小さなクリエイティブデザインスタジオは、南ロサンゼルスにあるトングバ・ランドのコミュニティメンバー、活動家、アーティストと幅広く協力して、大規模なプロジェクトを制作することが可能になったのです。助成金を受けたことで、作品を作るためのハードウェア、制作のための時間と場所、そして貢献者全員に報酬を支払う余裕ができ、さらに無料のコミュニティワークショップも提供できるようになったのです。このプロジェクトは、私たちのアーティスト主導のスタジオ Love Death Design のパイロットプロジェクトであるため、私たちのビジョンに沿った作品を実現するための支援を得られたことには大きなインパクトがあり、XR コミュニティにおいて十分に評価されていないアーティストである私たちや、私たちの意見の存在感を大きく高めることになりました。
私たちは、環境にまつわる歪みの最前線にいるコミュニティのメンバー、活動家、アーティストとこの作品を共同制作するための支援を得られたことにとても感謝しています。この作品が、この作品を体験した人たちに自分の特権や立場について考えさせ、私たちと共に身近にある掘削を終わらせるよう求めていくきっかけになればと願っています。
「UFH は、私たちのプロジェクトを軌道に乗せ、私たちのコンセプトを抽象的なアイデアから具体的なプロトタイプにするために大いに役立ちました。」 – AnythingEverything(『Powers of X』制作元)
AnythingEverything(『Powers of X』制作元):UFH の助成金の使い道は、主題に関する研究やコンセプトの体験の改良、そして最も重要なものが、フォーマットを実証し、本制作のための追加資金を調達するために使える、実際に動くプロトタイプを開発することでした。私たちはプロトタイプを無事完成させることができましたが、これは Unity for Humanity から受けた援助、リソース、サポートがなければ実現できなかったでしょう。
Presencias(『Origen』制作元):体験の開発と、『Origen』の最初のチャプターを作成するプロセスの結果として始まった、移植活動の最初のステップを実行するために使いました。
助成金を受けたことで、この『Origen』の最初の章を紙から飛び出させて、現実のものとすることができました。また、非常に広い裁量を持って創造する自由を与えてくれたので、プロジェクトのアイデンティティを尊重するために重要な、職人的で学際的な部分を掘り下げることができました。
第 1 章「The Journey to the Heart of the Amazon Rainforest(アマゾン熱帯雨林の中心への旅)」のプレミアが近づき、第 2 章「The Journey to the Andes(アンデスへの旅)」のプリプロダクションにも取り掛かり始めました。私たちは仕事を続けながら、これから起こることに大きな期待を寄せています。
Unity for Humanity 2023 助成金への申請は、日本時間 2022 年 12 月 10 日午後 4 時 59 分まで受け付けています。Social Impact creator Discord に参加すると、Unity for Humanity チームと話したり、質問したり、他のクリエイターと知り合ったりすることができます。今すぐ助成金を申請する方はこちらから。
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