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地球への投資を考えるきっかけをくれる 4 組のクリエイター

2022年4月22日 カテゴリ: コミュニティ | 9 分 で読めます
Watercolor painting of the Earth
Watercolor painting of the Earth
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今年のアースデイのテーマ「Investing in Our Planet」(私たちの地球に投資を)への賛意を示し、個人、コミュニティ、政府を動かし、地球の持続可能性に具体的な投資を行うプロジェクトを展開している 4 人の刺激的なクリエイターのストーリーをご紹介します。

リサイクルのギャップを埋める『Wasteless』

Collection of plastic bottles and metal cans

ゴミの収集と管理については、欧州連合(EU)に加盟する各国に、さまざまなシステムが存在します。数多くのデポジット返金システムによって、リサイクル品やリユース品では 90% の還元率を実現していますが、包装廃棄物の場合、EU の平均リサイクル率は約 64% にすぎません 。さらに衝撃的なのは、リサイクル品全体のわずか 9% しか適切に処理されていないとする、World Wildlife Foundation(世界自然保護基金)の推計です。つまり材料がダウンサイクルされていないということです。

Mikkel Lønow 氏は、実際にリサイクルされているものと、リサイクルできるものの間のギャップを埋めるソリューションとして、『Wasteless』を作りました。『Wasteless』は Unity で作られたアプリで、スマートフォンのカメラを使ってリサイクル可能なものを簡単にスキャンすることができます。このアプリは、AI で物品を自動認識し、部品ごとの処分方法を的確に教えてくれます。

The Wasteless app preparing to scan an item

Lønow 氏と彼のチームは、消費者と地方自治体のために、汚染を防ぎ、最終的に廃棄物の流れを最適化するためのツールを作りました。Lønow 氏は、アプリのデータ収集とディープラーニングをより強固なものにすることに注力しています。「現在は国のフォールバックガイドラインを構築しています。これは仕分け手順の基礎となるもので、そこから地方自治体が基本的な設定に上書きする形でルールを定め、各都市の手順に応じてカスタマイズすることができます」。

『Wasteless』は現在、2032 年までに完全に廃棄物をなくすことを目標とする島、ボーンホルムでの利用を念頭に置いて設計されています。「これは本当に野心的な目標で、これを実現するために高度な技術が必要なのです。私たちは、ボーンホルムのような場所が目標を達成できるように、アプリを構築しています」。チームはまた、新しいスケーラブルなデポジット返金システムとリユースのシステムの実験を進めており、これについて近いうちに明らかにしたいと考えています。

自分の国や地域をアプリに追加することに興味がある方は、Lønow 氏のチームに連絡してください。より多くのデータを集めるために、『Wasteless』のウェブサイトで展開されているベータ版にご参加ください。

没入型学習・開発ツールで企業の出張削減を支援

Navigation room

Gazooky Studios 社は最近、チーム学習と開発のためのバーチャルプレイグラウンド「Muster」を立ち上げました。Muster は、二酸化炭素を大量に排出する従来の企業内オフサイトに代わり、環境に負荷をかけずにチームビルディングを促進する没入感の高いマルチプレイヤー体験を提供します。

このプロジェクトは、Muster 社の CEO である Tim Lambert 氏が、2019 年のポーランドへの社員出張が 1,431,000 ポンド相当の二酸化炭素排出に相当すると計算したことから立ち上がりました。この旅行がきっかけで、Lambert 氏は、「顧客が学習・開発サービスを利用しつつ、持続可能性目標を達成するためのより良い方法はないだろうか」という疑問を抱くようになりました。

Gazooky Studios 社の CEO である Rosemary Kay 氏は、Muster が大きな変化をもたらす可能性があると信じています。「私たちのプラットフォームには排出量計算機能があり、あるイベントにおいて排出されずに済んだ二酸化炭素の総量を表示します。チームメンバーは自分の位置を入力するだけで、あとはプラットフォームがやってくれます。また、排出されなかったものを即座にデータとして可視化することで、チームメンバーの間で興味深く前向きな会話が生まれ、リモート学習・開発プラットフォームを選択するメリットを、楽しいイベントが始まる前からでも実感することができます。また、企業はこのデータを ESG 報告書に利用することができます。従業員全体をこのようなモデルに移行させることは、企業の収益と温室効果ガス排出量削減の両方に大きな影響を与えるでしょう」。

Muster では、3D 環境やアバターの構築に Unity を使用しており、Kay 氏はこのような「プラグアンドプレイ」のツールを使って開発することの利点を語ってくれました。「3D アバターと環境は、私たちのコアバリューである魅力的なゲームをデザインすることを可能にします」。

Muster のミッションについてもっと知る

熟練の庭師をポケットに忍ばせる

People carrying a basket of vegetables and fruit in a garden

PlantMe』は、ニュージーランドに拠点を置き、気候変動に対する行動を支援するゲームを手掛けるテック企業、Greenback 社を代表するゲームです。『PlantMe』は、植物愛好家や園芸の初心者に、家の裏庭を上手に作っていく方法と、ガーデニングがなぜ地球に良い影響を与えるのかを教えてくれます。

Greenback 社の CEO である Fliss Roberts 氏は、「家の裏庭は各州の二酸化炭素排出量に大きな影響を与え、将来の気候危機を回避するうえで役立ちます」と述べています。「『PlantMe』は、ポケットの中で熟練の庭師のように働いてくれる、Made With Unity アプリです」。『PlantMe』のチームは、地球上の生物多様性の回復は、まず個人レベルで起きる必要があると考えています。そこで同社は、「季節に応じて、その気候で育つ庭を作る」ことを支援するシンプルなアプリを作りました。「みんなが少しづつでも行動を積み重ねれば、それが大きな力になるということが、このアプリの全体的なデザインの原動力となっている、私たちの信念です」。

2017 年に行われた研究では、都市部の家庭菜園が州全体の二酸化炭素排出量を削減する能力が評価されました。このデータによると、裏庭や屋上庭園は、2020 年のカリフォルニア州全体の温室効果ガス削減目標の約 8% に相当することがわかりました。「みんなが少しずつやれば、大きな力になるんです。庭を作れば、冷蔵庫の野菜を無駄にして悲しい思いをすることもなくなります。お店まで車で行き来して、大量の食材を購入する必要もなくなります。草木が良く育った庭を持っているから、水を無駄にすることもありません」。

『PlantMe』の詳細を見る

エネルギーグリッドを楽しく、理解しやすい方法で利用できるようにすることで、気候変動への不安を払拭します。

Transmission towers with the sunset in the background

Sonya Neutzert 氏は、公共交通機関を利用する人々がグリッドの柔軟性を概念化する聴覚 AR アプリ『The Dance of the Grid』を開発したクリエイターです。ユーザーは、モバイルアプリに発電ポイントや蓄電ポイントを追加することで、需要に応じて変動したり調整されたりする電力の流れを作ることができるようになります。遊び心のあるインターフェースで、エネルギーの種類に応じたサウンドシーケンスを作成することができます。その音は、ユーザーの仮想的なエネルギーグリッドを示す、流れ動くダイナミックなサウンドスケープを形成し、ユーザーは楽器のようにマップを「演奏」することができます。最終的には、公共交通機関の利用者が、移動中に流れ動くサウンドスケープを聴くことができるアプリになります。

Neutzert 氏がエネルギーグリッドの概念化に挑む最も大きな動機は、気候変動への不安の軽減です。「楽しく、面白く、新しい情報に触れることが大切だと感じています。地球を助けたい、気候変動の解決策についてもっと知りたいと思う人はたくさんいますが、問題はとても大きく、抽象的で、恐ろしいものに感じられます。私は、複雑な大きな情報の塊を消化しやすい大きさに分解する考え方が好きです。『すでにこうなっていて、あなたの地域ではこうなっていますよ』と伝える能力にはインパクトがあると思います。『Dance of the Grid』は、よくわからない何かがそこにあることで感じる恐怖を軽減できると思います」。

Unity:私たちの地球に投資を

何よりもアースデイとは、私たちの地球の持続可能性のために、まだやるべきことがあることを確認する日です。Unity の持続可能性に取り組むチームは、その業務による温室効果ガス排出量の測定と削減に熱心に取り組み、Science Based Target(科学に基づく目標)を設定しています。また、学術機関や、ゲーム業界を動かして気候変動に対する具体的な行動を起こす Playing for the Planet Alliance のような組織と提携し、気候変動に対する具体的な行動を起こそうとしています。それに加えて、社員、パートナーのネットワーク、持続可能性に関心を持って活動するクリエイター向けに、複数の実践共同体を構築中です。今月は、Unity 初の ESG(環境・社会・ガバナンス)報告書を発行し、持続可能性への長きにわたる取り組みの大きな一歩を踏み出したことを祝います。

Unity の ESG と地球への投資への取り組みについてご紹介します。

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2022年4月22日 カテゴリ: コミュニティ | 9 分 で読めます
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