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Unity Reflect にアノテーション機能追加、さらに高い現実感の実現へ

2021年7月15日 カテゴリ: Engine & platform | 5 分 で読めます
Screenshot of new annotation capabilities in reflect review demonstrated with a multi-level 3d building model
Screenshot of new annotation capabilities in reflect review demonstrated with a multi-level 3d building model
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最新の Unity Reflect Review へのアップデートは、お客様から最もよくリクエストを頂く機能であるアノテーションと、画像の現実感に関わるものです。ともに設計レビュー時のコラボレーションとコミュニケーションの改善を狙ったものとなっています。

4 月に Unity Reflect は単一の製品から、様々なユースケースに合わせて組み合わせられた、目的指向のアプリケーションスイートに進化しました。Unity Reflect Develop はカスタムアプリケーション向けの製品、Unity Reflect Review は設計レビューにすぐに使える製品です。

Unity Reflect Review はイギリス国内において高く評価されている設計事務所 P+HS Architects での事例をはじめ、様々な企業でリアルタイム環境で 3D 形状を取り扱う目的で使われており、多くの現場で設計レビューをこれまでに無いほど効率的なものにしています。私たちはお客様にコラボレーションとコミュニケーションをさらに深く行っていただくために、Unity Reflect Review にアノテーション機能を追加し、画像の現実感もさらに向上させるアップデートを行いました。このアップデートには、HD レンダーパイプライン(HDRP)を使った、物理ベースのライティングコントラストオプションも含まれています。さらに向上した画像の現実感により、ユーザーは建築空間についてより良く理解できるようになり、設計レビュープロセスにおいて共同作業している相手との意識合わせもスムーズに行えるようになります。

関係者全員の認識を統一する

設計レビュープロセスにおいては、参加者全員が設計と課題を理解し、高い修正費用がかかる失敗を避けるために、コミュニケーションとコラボレーションを取ることが欠かせません。従来のビジュアライゼーションでは、固定されたカメラ視点しか提供されず、設計を視覚化するための正しい文脈や、関係者や入居予定者からのフィードバックを得るために求められるインタラクティブ性は限られた程度でしか実現できていませんでした。

Unity Reflect Review を使えば、1 つのプロジェクトで最大 25 人のユーザーと同時にコラボレーションすることができます。また、ボイスチャットを使って関係者とコミュニケーションを取ることや、参加者が選択しているオブジェクトや BIM データを、選択しているユーザーごとに色分けして見せることができます。  

アノテーション

Gif of adding annotations in Reflect Review

レビュープロセスでは説明責任が重要です。コラボレーション相手からコメントで変更を求められた際、デザイナーはそれらのコメントを確実にフォローアップすることを求められます。アノテーションは関係者が Unity Reflect Review の中で、3D モデルにコメントを付けられるようにする機能です。コメントをクリックすると、ユーザーはモデル内のコメントが付けられた位置に瞬時に移動でき、レビューアーの視覚的な文脈を共有した形でアノテーションを見ることができます。ユーザーは特定のオブジェクトや BIM データにコメントをすることもできます。 

アノテーションはそれが作られた時のカメラ視点もキャプチャするので、ガイド付きのツアーを作成する時にも便利なツールです。また、ミーティング中にフィードバックが必要なモデル内の特定の領域に焦点を当てる目的にも使えます。  

フォローモード

Gif of follow mode in reflect review showing how users can guide fellow viewers through a 3D model

ユーザーはいつでも、モデル内にいる他の人がどこにいるかを把握することができます。「フォローモード」を使うと、右上に表示されているユーザーのアイコンをクリックして、そのユーザーのカメラ視点に切り替え、その時そのユーザーが見ているものをリアルタイムで見ることができます。こうすることで、デザイナーは 3D モデルの中を動き回ることに不慣れなユーザーがいても、効率的にレビューを進めることが出来るようになります。

リンクのシェア

A gif of how to share viewpoints with fellow viewers through reflect review

誰でも手間をかけずに関係者やコラボレーターとプロジェクトを共有するための URL を作成して送り、没入型の設計レビューを簡単に実施することができます。ユーザーはテキストメッセージ、メール、Slack など、手頃なメッセージングプラットフォームを使ってリンクを送ることができます。また、リンクは公開リンクとすることも、特定の人だけがアクセスできるプライベートリンクとすることも両方可能です。

HDRP で進化したビジュアル

Video showing the realistic models that can be created with reflect review due to HDRP

Unity Reflect Review は HDRP をサポートするようになり、さらに洗練された物理ベースのライティングとシャドウを使うことで、ビジュアル品質の向上が図られています。

HDRP を使ったモデルをスムーズに動き回るにはより性能の高いハードウェアが要求されます。そのため、この機能は PC 上でのみ動作します。また、機能を最適なパフォーマンスで使うために、最新世代の Nvidia または AMD のグラフィックスカードを利用されることをおすすめします。ウルトラブックのような薄型軽量の PC、スマートフォン、タブレットのユーザー向けには、軽量バージョンのアプリを提供することで Unity Reflect Review および Unity Reflect Collaborate の利点を最大限活用していただけます。

Pixyz によるモデルの最適化

Unity は最近、業界最高レベルの 3D データ準備・最適化ソフトウェアを提供している Pixyz を買収しました。これを受けて、Unity Reflect Review に Pixyz のテクノロジーを活用し、手間を増やさずにモデルのパフォーマンスを改善できるようにしました。今回のアップデートで、すべてのモデルが自動的に最適化され、パフォーマンスと読み込み時間が改善されるようになります。これに追加のアクションやライセンスの購入は必要ありません。

Unity Reflect Review はこちらのサイトから、トライアルの請求または購入をしていただくことができます。

建築業向け Unity のフォーラムでは、製品サポートや問題のトラブルシューティングに関する情報を得たり、プロジェクトをシェアしてフィードバックをもらったり、建築業向け Unity に関するディスカッションを行ったりすることができます。ぜひご参加ください。

2021年7月15日 カテゴリ: Engine & platform | 5 分 で読めます

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