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Unity Reflect に Navisworks 統合が追加、BIM コーディネーションが可能に

2020年6月25日 カテゴリ: 建築業 | 4 分 で読めます
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新しい Unity Reflect のリリースでは、Navisworks のサポート、クラウドを介したプロジェクト共有、ナビゲーションとビジュアルの改善が追加されています。

Unity は、建築、エンジニアリング、建設(AEC)業界が、さまざまなデバイス上で拡張現実(AR)やバーチャルリアリティ(VR)で高度にカスタマイズ可能なリアルタイム 3D 体験を作成できるようにするために、Unity Reflect を開発しました。

今日、Unity は設計からプレコンストラクション、現場、そしてそれ以降の建築ライフサイクル全体で使用されています。Unity Reflect は、ワークフローのパーソナライズを容易にします。昨年、デザイナーやエンジニアのためのリアルタイム BIM を可能にするための Autodesk との戦略的コラボレーションの一環として、Autodesk Revit をサポートした Unity Reflect の提供を開始しました。3 月には、SketchUp、Rhino、Android など、より多くのデザインツールやプラットフォームへとサポートを拡大しました。

これに加え、Unity Reflect に Navisworks のサポートが追加され、BIM コーディネーションに Unity Reflect を使用できるようになりました。今回のリリースでは、ユーザー体験の向上に注力し、デザイナー、ビルオーナー、請負業者など、開発者以外の方でもリアルタイム 3D でのコラボレーションを利用できるようにしました。また、Unity Reflect Viewer を改良し、共有したいクライアントや共同作業者にプロジェクトを無料で送信できるようになりました。

Navisworks を使った BIM コーディネーション

Unity は、デザイナーやエンジニアが Revit モデルを AR や VR を含むリアルタイム 3D 体験に転送できるようにするために、Autodesk Revit との統合機能を備えた Unity Reflect を発表しました。そして、Autodesk とのパートナーシップをさらに拡大するために、Unity Reflect のメタデータサポートが、設計と BIM データをコーディネーションや現場に持ち込むための最も一般的なソフトウェアである Navisworks にも拡張されたことを嬉しく思います。

Navisworks は、設計データと施工データを 1 つのモデルに統合し、施工前に衝突や干渉の問題を特定して解決したり、複数の業者からのデータを集約して結果をより良く管理したりすることで、プロジェクトレビューや BIM コーディネーションを改善します。

Unity Reflect と統合することで、AEC 企業は BIM コーディネーションを改善し、設計の衝突を可視化し、エンジニアリングレビューのコーディネーションを改善することができます。Unity Reflect は、Navisworks 2019、2020、2021 をサポートしています。

Navisworks 統合の詳細については、ドキュメントページをご覧ください。

ビジュアルの忠実度とビューアーのナビゲーションが向上

リアルタイム 3D を活用している企業は、まだ存在しない環境を体験する、物理的な制約を受けずにトレーニングを行う、あるいはコンクリートを打つ前にチーム間で反復作業を行うといったことを可能にしています。その他、ビジュアル面の品質向上、マルチスレッディングによるモバイルでのモデル読み込みの高速化、およびユーザーが簡単にシーン内を移動できることを目指したナビゲーションの改善が施されました。

開発作業の省力化

ビジュアルの忠実度を向上させるための設定をより柔軟にカスタマイズできるようになりました。これにより、利用者の側で必要な開発作業が削減されています。改善点としては、ポストエフェクトの調整、わずかなブルームの追加、ガラスの透明度、光の反射、サンスタディツール、トーンマッピングのアカデミー色符号化仕様(Academy Color Encoding System; ACES)設定、スクリーンスペース反射の有効化などがあります。

Unity エディターツールによるカスタマイズの柔軟性向上

ワークフローの改善により、Unity Reflect のユーザーは、Unity エディターでレンダーパイプラインを、組み込み、ユニバーサルレンダーパイプライン(URP)、HDRP(HD レンダーパイプライン)の間で切り替えて、より高いビジュアル忠実度やカスタマイズ性を実現できるようになりました。

使いやすさを追求したナビゲーションの改善

テレポートモード、2 本指ドラッグ、簡単な操作で実行できるモデルリセットなどのナビゲーション機能が追加され、iOS、Android、PC に加えて、Mac にも対応し、あらゆるデバイスでジェスチャーやモデルのインタラクションをより直感的に行えるようになりました。

クラウドホスティング(ベータ版)

すべての Unity Reflect ユーザーがベータ版のクラウドホスティングを利用できます。プロジェクトをオンプレミスでもクラウドでもホストできるようになり、モバイルデバイスにデータをプッシュしたり、ネットワーク外のユーザーとモデルを共有したりできるようになりました。これをベータ版としてリリースして、拡張性と堅牢性を可能な限り高めて、実際のユースケースでの信頼性を確保することを目指します。

既存プラグインの改善とサポート

Unity Reflect の新しいリリースには、全体的なユーザー体験に関して要望の多かった改善点が数多く盛り込まれています。たとえば、エクスポートの進捗状況を監視し、プロジェクトやサーバーを管理できる Unity Reflect Dashboard が追加されたことが挙げられます。また、Navisworks 2019、2020、2021 のサポートに加え、Revit 2021 や SketchUp 2020 などの既存の統合機能のサポートを追加しました。

今後の予定

Unity は、建築物のライフサイクルのあらゆるフェーズに Unity Reflect を導入するため活動を引き続き行います。今後のリリースではユーザー体験に重点的に投資し、Unity Reflect を現場の担当者に渡して建設のプロセスのガイドとできるような機能を提供していきます。

Unity は、定期的にユーザーの皆さまからのフィードバックを基に、特に重要な提案をロードマップに組み込んでいます。こちらの Unity Reflect ロードマップで、開発中、導入予定、検討中の機能を確認できます。ご意見をお送りいただけるほか、提案されている機能の重要性について投票していただくこともできます。

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Unity Reflect にご興味がある方は、14 日間無料体験版にご登録ください。

加えて、Unity の AEC Digital Series をご覧いただき、Unity Pro と Unity Reflect を使った開発手法についての専門家によるウォークスルーをご覧ください。

Unity for AEC フォーラムに参加して、製品サポート、問題のトラブルシューティング、プロジェクトやフィードバックの共有、AEC 向け Unity についてのディスカッションを行うことができます。

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日本国内のお客様はトライアル申請含めこちらのフォームからお問い合わせください。

2020年6月25日 カテゴリ: 建築業 | 4 分 で読めます

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